【格安SIMへの乗り換え】SIMロックの解除・キャリアメールなど知っておきたい注意点

スマホ

読者から、iPhone(11 Pro)をドコモから格安SIM(IIJmio、アイアイジェイミオ)に替える時の注意点や問題について教えてほしいという質問が届いた。専門家に聞いたところ、大手キャリアで買ったiPhoneは、そのままの状態では格安SIMで使えない場合があるそうだ。この機会に知っておこう。

格安SIMに替えるときの注意点は?

読者からの質問

iPhone(11 Pro)をドコモから格安SIM(IIJmio、アイアイジェイミオ)に替えたいと思いますが、注意点や問題があれば教えてください。(K.Kさん 神奈川県 74歳)

編集部:

初めて格安SIMに替えるときは、誰でも悩みますね。これは、ITライターの村元正剛さんに聞きましょう。

専門家の回答

専門家:

「大手キャリアで買ったiPhoneは、そのままの状態では格安SIMで使えない場合があります。キャリア版のiPhoneは購入時に、そのキャリアのSIMでしか使えないようにロックされています。一方、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する格安SIMは、複数の回線から選べることがあります。例えば、ドコモ版のiPhoneにドコモ回線を使う格安SIMを差せば、そのまま使えますが、au回線を使う格安SIMを差しても使えません。どのSIMでも使えるように、事前にSIMロックを解除しておくことをおすすめします。

SIMロックを解除するメリットとして、eSIMが使えるようになることも挙げられます。eSIMとは端末内に組み込まれたSIMで、そこに通信事業者が発行する電話番号情報などを読み込んで通話や通信ができるようになります。iPhoneは、2018年9月に発売されたXS/XR以降の機種が対応しており、物理的なnanoSIMとeSIMの両方を使うことができます。

2021年の春に提供が開始されたauの『povo(ポボ)』やソフトバンクの『LINEMO(ラインモ)』もeSIMに対応しています。K.Kさんが検討されているIIJmioも、2Gバイトで440円〜/月というeSIMのデータ専用プランを提供しています」

編集部:

最近のiPhoneなら、eSIMにも対応しており、そのようなプランも選べるんですね。

専門家:

「なお、格安SIMなどに乗り替える場合、MNP(番号ポータビリティ)という制度を利用して、これまで使っていた電話番号をそのまま使い続けることができます。しかし、『@docomo.ne.jp』などのキャリアメールは使えなくなります。ドコモの既存プランから、格安プラン『ahamo(アハモ)』に乗り替えたとしても使えません。

そもそも大手キャリアの格安プランはキャリアメールを提供していないので、無料で取得できるGmailやiCloudメールなどを使う必要があります。ただし、キャリアメールアドレスの持ち運びについては、総務省が大手キャリアに対して要請を出しているので、来年以降に実現する可能性もあります。

なお、ahamoなどのオンライン専用プランに乗り替えた場合は、トラブルなどに遭遇したときに、原則として店舗や電話でのサポートを受けられなくなるので注意が必要。また、MVNOの格安SIMは、通信の混雑時などに通信速度が遅くなる可能性が高いことも覚悟しておきましょう」

編集部:

キャリアから格安SIMへの乗り替え、あるいは各キャリアの格安プランへの切り替えというのは、けっこう多くの注意点があるんですね。了解しました!

◆イラスト/はやし・ひろ

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