【レビュー】G-SHOCK初のスマートウォッチ「GSW-H1000」 ロードバイク乗りが往復78.4キロのライドで使用感を検証!

レビュー

カシオ計算機から、G-SHOCKブランド初となるスマートウォッチ「GSW-H1000」が発売された。本機は、G-SHOCKブランドの中でもスポーツラインのG-SQUADの製品で、マルチスポーツ対応の機能と仕様を備えた「Wear OS byGoogle」搭載のスマートウォッチとなる。今回、この新しいスマートウォッチ「GSW-H1000」を試す機会を得たので、実際に使用した感想をお伝えできればと思う。

G-SHOCK初のスマートウォッチが登場!

まずは、簡単に製品説明から

「GSW-H1000」は、G-SHOCK初となる「Wear OS by Google」を搭載したのが特徴。Googleアシスタントが使用できるほか、メールや電話の着信通知にも対応する。また、GoogleFitやGoogleマップなど多彩なGoogleアプリも使う事ができる。

GSW-H1000

gshock.casio.com

時計本体にはカシオオリジナルのアプリを搭載。ランニングやロードバイク、水泳など15種類のアクティビティと24種類の屋内ワークアウトなどスポーツ計測に対応する。心拍計測が可能な光学式センサーに加え、方位・高度・気圧・加速度ジャイロセンサーも搭載しており、GPS衛星から位置情報を取得する事で、走行ルートや距離、速度など、幅広いスポーツのサポートとなるデータを計測することができる。

G-SQUAD PRO GSW-H1000 : CASIO G-SHOCK

www.youtube.com

専用アプリを使えば、オリジナルの動画や静止画を作ることもできる

専用アプリとなる「G-SHOCK MOVE」を使えば、アクティビティの履歴を確認することができるから、その後のトレーニングに役立てる事も可能。また、アプリの新機能となる「センサーオーバーレイ」を使えば、アクティビティを計測中に、スマホで撮影した動画や静止画と計測した情報を組み合わせたオリジナルのビジュアルを作ることができ、作った動画や静止画をSNSでシェアする事も可能だ。

写真左から、GSW-H1000-1(ブラック×ブルー)、GSW-H1000-1A(ブラック)
GSW-H1000-1A4(レッド)

G-SHOCK MOVEの「センサーオーバーレイ」機能を使えばオリジナルの動画や静止画を作ることもできる

地図機能も充実、スマホと連係すればナビも可能

地図機能は、あらかじめエリアを指定し地図をダウンロードしておくことで、ネットワークが繋がらない状況でも地図表示が可能(ダウンロードできるエリアは最大で5か所)。スマホの地図アプリ(Googleマップなど)と連係すれば、スマホがネットワークに繋がっている状態が前提で、ナビ機能を使うこともできる。さらにスマートウォッチのマイク機能を使って、目的地を音声入力すれば、スマートウォッチに、経路案内が表示されるため、目的地まで迷うことなく走行することが可能だ。
(地図表示については、GPSが搭載されているから、現在地を表示する事は可能)

その他、現在地や移動軌跡がわかるMAPをはじめ、タイドグラフ、日の出・日の入り時刻など、多彩な機能を搭載している。

「GSW-H1000」使用感をレビュー

待望の梅雨明け!ロードバイクのライド時に使ってみた

今回使用したアクティビティは、ロードバイクをチョイス。

計れる項目は、その他のスマートウォッチでも計測できる内容とほぼ同じで、距離・速度・高度・心拍数・消費カロリーなどだ。
心拍計測には、光学式センサーを使用して行う。時計裏側に光学センサーがあり、腕の脈を読み取るモノ。本格的な心拍センサーは、胸(心臓近く)にベルトを巻き、スマートウォッチやスマホなどとと連動させて心拍数を確認するのだが、最近は、光学センサーで脈を読み取って心拍数を計るモノが多くなってきている。心拍はあくまでも目安なので、これでも十分だ。速度や高度の表示もしっかりされるから、今、どのくらいの勾配を走行しているのか、どのくらいの速度で走行しているのかなど、心拍数と併せて確認しながら、ペース配分もしっかり行うことができるのも嬉しい。

実は、いつもは某メーカーのサイクルコンピューターを使っているのだが、表示される項目に、速度や勾配、走行距離が表示されるものの、光の関係で走行中に見えにくいケースが間々ある。その点、スマートウォッチであれば、あまり太陽光などの光に左右されることなく情報を確認出来ることから、スマートウォッチを使うというのもアリだと改めて思った。

本体裏面の光学式センサーで心拍数を測定する

計測情報を、上・中・下の3段で表示。表示項目をシーンや好みに応じて切り替えできるから、
自分専用のウォッチフェイスにカスタマイズ可能。

気になるほどではなかったサイズ感

本体サイズは、ぱっと見た感じでは「大きい」という印象を受けたが、日頃からガーミンのフェニックス5を使用していることもあり、それほど大きさを感じる事はなかった。

使用感に至っては、ウォッチフェイスがタッチ操作も可能なことから、使い勝手がとても良い印象。ちなみに、ウォッチフェイスは、2層液晶、1.2インチ・高精細な360×360ドットのタッチ式カラー液晶ディスプレイを採用している。種目ごとにデザインされたインターフェイスは、表示項目のカスタマイズも可能だから、自分仕様にして使えるのも嬉しい。画面の明るさ調整も出来るから、使用シーンによって調整すれば、見えにくいなどのストレスを感じることなく使用できるはずだ。

写真左が日常的に使用しているガーミンfenix5で、写真右が今回試したカシオ計算機の「GSW-H1000」

アクティビティの使用後は、「GSW-H1000」のウォッチフェイス上で走行軌跡を確認出来るほか、スマホのアプリ「G-SHOCK MOVE」でも確認する事ができる。心拍数もグラフで表示され、どこの区間で心拍数が高かったかを地図上で確認する事も出来るから、次のライドに役立てる事も可能だ。走行後、すぐにスマホで確認できるから、走行後の反省会にも使えるのがうれしい。

下記は今回の目的地、榎本牧場にて撮影した画像だ。

左が目的地を地図表示したもので、右がライド後すぐの心拍数を表示。ウォッチフェイスには、心拍数と勾配が表示されるている。

ライド後履歴を確認する事も出来る。ジェラートアイスを食べるために、往復78.4キロを走行したが
暑さもあり、休み休みの走行にもかかわらず、3563キロカロリーも消費していた。

写真右は、専用充電ケーブルで充電しようとしているところ。受電ケーブルと本体は磁石で接続するようになっている。

余談だが、帰宅後体重を計ると、なんとライド前と比べて2キロ以上体重が落ちていた!

まとめ

[カシオ] 腕時計 ジーショック G-SQUAD PRO GSW-H1000-1AJR メンズ ブラック
セット内容:本体、ボックス、取扱説明書、保証書は取扱説明書に付属
防水仕様:20気圧防水機能
GPS
気圧・高度計
心拍計測
¥69,250
2021-07-20 11:54

今回、ロードバイクのライド時に使ってみたが、まだまだ使いこなせていない部分もあるものの、Googleアシスタントが使用できるなど、使いこなせるようになれば、かなり便利なアイテムになりそうだ。操作面では、タッチパネルを採用していることもあり、ライド中の使用でも、画面をタッチすればすぐに情報を確認出来るあたりもとてもよかった。

ただ、気になる点もいくつかあった。まずはバッテリーの持ち時間だが、6時間程度のライドだったのだが、アクティビティ、GPS、バッテリーセーブモードをオフという、恐らくもっともバッテリーを消費しやすい使い方をしたこともあり、帰宅後間もなく、電源が落ちた。できれば、もう少し持ってくれればという思いはあったものの、バッテリーセーフモードに設定しておけば、さらに長く使えたかもしれない。それと、ボタン操作が、あまり好みではなかった。個人的にはカチッとか、ポチッとか、ボタンを押したぞ!という感触を得たいだけに、「GSW-H1000」のカチッとかポチッといった感触が無い操作ボタンは、少々残念だった。出来る事なら、今後のモデルでは、カチッとした感触のスイッチボタンにしてほしいものだ。とはいえ、ライド中の操作や、ライド後は、センサーオーバーレイ機能を使ってオリジナルの画像や動画を作って楽しめるなど、これまでのスマートウォッチにはない楽しみ方が出来るのがとても魅力的に感じた。

最後に製品の基本情報。価格は8万8000円(税込)20気圧防水、耐衝撃構造を採用。おもさは103g、ケースサイズは、65.6mm×56.3mm×21.3mm。GPSは、GLONASSとみちびきに対応する。

PR

【ドライブ中に純正ナビでテレビ視聴!】データシステム・テレビキットシリーズから最新車種対応のカー用品『TTV443』が登場!
長時間のドライブで同乗者に快適な時間を過ごしてもらうには、車内でテレビや動画を視聴できるエンタメ機能が欠かせない。しかし、純正のカーナビは、走行中にテレビの視聴やナビ操作ができないように機能制限がかけられているのがデフォルト……。そんな純正...

PRガジェット