今回は「2021年の夏アニメ」に注目し、今観たい作品をピックアップしてご紹介します。季節の変わり目といえばアニメの新クール!という方も増えてきたのではないでしょうか。筆者もそのうちの一人です。夏休みやお盆休みで普段より時間が生まれる今、ぜひ見ていただきたい筆者おすすめの夏アニメを4選ご紹介します。
2021年の夏アニメ一覧まとめ
まずは今年の夏アニメを一覧でまとめてチェックしましょう。完全新作のオリジナル作品から待望の初アニメ化作品、人気シリーズの続編までバリエーション豊かなラインナップが揃いました。
タイトル(五十音順) | 備考・注目ポイント |
アイドリッシュセブン Third BEAT! | |
アサルトリリィ ふるーつ | |
暗黒家族 ワラビさん | |
ヴァニタスの手記 | |
戦乙女の食卓II | |
うらみちお兄さん | |
ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA | |
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X | 大人気の「なろう系」作品2期 |
Obey Me! | |
俺、つしま | |
みにヴぁん ら~じ | |
かげきしょうじょ!! | 人気漫画が待望のアニメ化 |
カノジョも彼女 | |
ゲッターロボ アーク | |
現実主義勇者の王国再建記 | |
小林さんちのメイドラゴンS | 4年越しのシリーズ続編 |
Sonny Boy | |
死神坊ちゃんと黒メイド | |
しゃばけ | |
ジャヒー様はくじけない! | ネット人気の高いドタバタコメディ |
白い砂のアクアトープ | |
SCARLET NEXUS | |
スター・ウォーズ:ビジョンズ | |
精霊幻想記 | |
探偵はもう、死んでいる。 | |
チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~ | |
月が導く異世界道中 | |
TSUKIPRO THE ANIMATION 2 | |
出会って5秒でバトル | |
D_CIDE TRAUMEREI THE ANIMATION | |
天官賜福 | |
転生したらスライムだった件 第2期 第2部 | 大人気「なろう系」シリーズの続編 |
NIGHT HEAD 2041 | |
バイオハザード:インフィニット ダークネス | |
ピーチボーイリバーサイド | |
ひぐらしのなく頃に卒 | 00年代を席巻したタイトルの再アニメ化 |
100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン | |
ぶらどらぶ | Web発の最新押井守ワークス |
平穏世代の韋駄天達 | |
ぼくたちのリメイク | |
ホワット・イフ…? | |
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜- | |
魔法科高校の優等生 | |
迷宮ブラックカンパニー | |
女神寮の寮母くん。 | |
モンチッチ | |
闇芝居(第9期) | 根強い人気の短編ホラー |
指先から本気の熱情 2-恋人は消防士- | |
よしまほ | |
ラブライブ!スーパースター!! | 「ラブライブ!シリーズ」第4作 |
RE-MAIN |
以上が、再放送を除いた2021年夏アニメの面々です。最新作から人気シリーズまで、目白押しの内容に胸が躍ります。
とはいえ、膨大な量のアニメを全て追いかけるのは大変です。限りある時間のなかで、「これだ!」という作品に絞って集中したいもの。そこで、筆者イチオシのタイトルをいくつかピックアップしてご紹介します。
『かげきしょうじょ!!』
演劇に懸ける少女たちの熱い青春を描く
今季の最注目作と言っても過言ではないのが、「紅華歌劇音楽学校」を舞台に、スターを目指す少女たちの青春を描く『かげきしょうじょ!!』です。
原作漫画は、少年誌の「ジャンプ改」から少女誌の「MELODY」へ移籍したという異色の経歴を持ちながら、累計100万部を突破するヒット作。王道かつ熱いストーリー展開や、葛藤や苦悩も渦巻くリアルな人物描写が大きな話題を集めました。
待望のアニメ化は、新鋭プロダクションの「パインジャム」が手掛け、モデルとなった宝塚歌劇団で劇伴を担当した経歴もある、斉藤恒芳氏が音楽を担当。盤石の布陣で絶賛公開中です。
いわゆる「歌劇モノ」作品の先例には、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』や『サクラ大戦シリーズ』、志村貴子『淡島百景』などがありますが、いずれにも引けをとらない白熱した展開には原作派の筆者も期待が隠せません。オスカルに憧れる長身の少女・渡辺さらさと男性恐怖症の元アイドル・奈良田愛の主要キャラ2人はもちろん、他のヒロインたちが画面上で活躍する様子が今から楽しみです(執筆時には2話まで放映済)。
『小林さんちのメイドラゴンS』
ドタバタコメディをまったり楽しめる
今季アニメの中心に位置するもうひとつの作品と言えば、やっぱり『小林さんちのメイドラゴンS』でしょう。
クールなOL・小林さんの元に、ふとしたキッカケで訪れたドラゴン・トールは人間の身体でメイド業をこなしつつ奇妙な同居生活を送る…というファンタジー成分多めの日常系ドタバタコメディです。
前作が、2017年に名門「京都アニメーション」制作のもと公開されて多くのファンを集め、原作漫画やスピンオフ作もアニメ化を機にロングヒットを続けました。この夏にようやく待望の続編がスタートし、筆者を含む多くのオタクが歓喜の声を上げているのが、TwitterやDiscordなどネット上でも伝わってきます。未視聴の方は、ぜひ前作も合わせてお楽しみください。
メイドラゴンの魅力は、以前紹介した『邪神ちゃんドロップキック』シリーズと同じく、日常風景をベースとしたコメディでありながら、絶妙なバランスでファンタジーの要素が入り交じる点にあります。「まったり楽しめるのに、先が読めない」「王道っぽいけど王道じゃない」という要素がスパイスとなり、ストーリーや世界観を一層盛り上げている印象です。2期では更に新たなキャラクターも登場し、ますます先が読めない展開に!
『ぶらどらぶ』
巨匠の最新作を追いかけたい方にオススメ
『うる星やつら』『攻殻機動隊』『機動警察パトレイバー』と、現代に続く名作の数々を手掛けてきた巨匠・押井守。その最新作として今期放映中のアニメが、『ぶらどらぶ』です。献血マニアの女子高生と吸血鬼の美少女が出会い、紆余曲折を経て献血部を結成して…と、突飛な設定ながらソフトなコメディ作品として楽しめる、柔軟性が持ち味の作品です。
幻想的なファンタジーや硬派なSF作品の印象が強い監督ですが、元はと言えばTVシリーズの『うる星やつら』などのコメディで名を馳せた、喜劇作家としての側面を持つクリエイターです。そんな「押井節」が令和の今、新鮮に楽しめるとは…と、ファンとしてはそれだけで感動モノ。実際にPVを観てみると、現代風にアップデートされながらも、変わらない作家性とクラシックながら古さを感じさせないポップな仕上がりになっていることが分かります。
『闇芝居』
一味違う異色の短編ホラーアニメ
最後に紹介するのは、他作品とは一転してダークなホラー作品『闇芝居』。都市伝説を題材とした5分のショート作品で、昭和レトロな雰囲気の中、紙芝居テイストな独特の質感の映像が楽しめます。ストーリーは1話完結で、何らかの「都市伝説」や「怪異」をモチーフとした短編です。「夜中になんとなくテレビを点けたら、急にホラーが始まった…」という経験をしたことはありませんか。そんな昔の夏の夜を思い出す、不思議なアニメです。
一見すると地味で不気味な作品ですが、5分枠の中でしっかりと起承転結を作り、なおかつしっかり怖い仕上がりにまとまっています。地道にファンを増やしてシリーズ9期目に突入し、今後も深夜帯の片隅で毎週恐怖を届けられること間違いなし…と言えるでしょう。ホラー・オカルト好きの方は必見のアニメです。
まとめ
今期アニメを一覧でチェックしつつ、注目の作品をいくつかピックアップしてご紹介しました。今まで縁のなかった方でも身近な存在となったアニメを、この機会にぜひリアルタイムで追いかけてみてはいかがでしょうか?
本当は『ひぐらしのなく頃に卒』なども取り上げたかったのですが、シリーズを通して追いかけなければ魅力が伝わらず、しかもネタバレ厳禁な内容のため泣く泣く割愛しました…。とりあえず、筆者の今期はメイドラゴンと闇芝居で決まりです。