【液晶テレビの熱】電源オフでも本体が熱い!考えられる原因は?プラグを抜いた方がいい?

テレビ

テレビの電源を切ったあと、温かいのが心配だという読者からの質問に専門家が回答してくれた。テレビの裏を直射日光が照りつけたり、ヒーターの温風がかかったりといった環境でない限り、電源オフの状態でテレビ本体が熱くなるというのは、あまり考えられないそうだ。

液晶テレビが、電源オフでも温かいのだが…

読者からの質問

1年前に買った43V型の液晶テレビですが、視聴中はもちろん、電源を切ったあとも、1日たっても温かいです(熱いくらいです)。どの液晶テレビもそんなものでしょうか? 気になるので、プラグをコンセントから抜いてしまってもいいものでしょうか?(H.Nさん 大分県 66歳)

編集部:

この質問は、AV評論家の藤原陽祐さんに聞きましょう。

専門家の回答

専門家:

「電源を切ったあと、1日たっても熱いというのは、ちょっと気になりますね。テレビの裏を直射日光が照りつけたり、ヒーターの温風がかかったりといった環境でない限り、電源オフの状態でテレビ本体が熱くなるというのは、あまり考えられません。

テレビが熱くなるということは、何かしらの電力を消費しているということ。ただ、1年前に購入したテレビであれば、ほとんどの場合、待機時の消費電力は1ワット以下に抑えられているはずなので、それだけでは気になるような熱は生じないと思われます。

待機時の電力消費要因として考えられるのが、外付けUSB HDD(ハードディスクドライブ)による録画時の電力です。HDD自体の電力は、後述するポータブル型でない限り、外部電源で確保されるため問題になりませんが、テレビ本体が熱くなる原因にはなりません。

電源不要のポータブルHDDの場合、テレビ本体から電力供給を受けるわけですが、これも2.5インチのHDDであれば、消費電力は録画時2ワット前後にとどまるので、これが大きな負担になるとは考えにくいですね。

可能性があるとしたら、テレビのタイマーによる留守番録画です。タイマー録画時には、画面は表示されませんが、テレビ本体の回路(主にチューナー部)が稼働しますので、BS/CSアンテナのコンバーター電源供給(2ワット前後)まで含めると、40~50ワット前後の電力を消費しているケースが多いようです。

これでテレビ本体が熱くなるかどうか、微妙なところですが、室内の気温が上昇する夏季には、番組録画を積極的に行うと、多少、熱くなることも考えられます」

編集部:

タイマー録画が原因になる可能性もあるんですね。

専門家:

「質問文にあるように、プラグをコンセントから抜いておくというのも、熱を防ぐ手段としてはありですが、これではEPG(電子番組表)情報を取得できませんし、HDDによる番組録画も不可能。また、ファームウェアのアップデートにも対応できないので、おすすめできません。

もし、H.Nさんが録画用HDDをお使いなら、試しにHDDの接続を外し、様子を見てください。これでも同じように発熱するようでしたら、メーカーのサービスマンを呼んで調べてもらうのがいいと思います」

編集部:

最終的にはメーカーのサービスマンを呼ぶことになるかもしれないですね。了解しました!

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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