スマホの普及とともに手軽に音楽を聴ける時代になりました。ワイヤレスイヤホンを愛用している人も多いのではないでしょうか?そのワイヤレスイヤホンの普及とともに問題となっているのが、落下問題。マクセルが出した答えは「軽量化」「カナル型」。今回は、手持ちのワイヤレスイヤホン、ソニー「WF-1000XM3」と比較しながら、マクセル「MXH-BTW510」をレビューします。

落ちにくいワイヤレスイヤホンってないの?

マクセルの落下しにくいイヤホン

携帯オーディオとのつき合いは、初代ウォークマンからです。実はこの初代ウォークマンが音楽スタイルを変えたことでも、衝撃的だったのですが、音が良かったことでも衝撃的でした。非常に明確に聴こえます。今思うと、確かに低音が不十分なのですが、それまで音をよくするために、いろいろな回路を通していたものを思い切って省略したために音の鮮度が上がり、粗いながらもかなり瑞々しい再生音だったのです。このためウォークマンは携帯性を追いかけることになります。またオーディオマニアで、より音質を求める人は高級ヘッドホンに付け替えます。

そして、携帯オーディオは、デジタル化、圧縮、通信の洗礼を受けます。デジタル化はともかく、圧縮は音質劣化を導きます。しかし圧縮しないと、多くの音楽データを持ち歩くことができませんからね。音質劣化は圧縮、解凍方法の工夫で対応します。圧縮できるようになったため、音楽はスマートフォンでもメモリを圧迫しないで使える様になりました。

そして携帯オーディオは、通信に手を伸ばします。ヘッドホンのケーブルは、確実に音質をキープしながら音を伝えられる一方、煩わしいことこの上ありません。何かにつけて引っかかります。まるでアンビリカルケーブルを付けたエヴァンゲリオンの様なものです。自由なオーディオのためには、このケーブルが邪魔。そして現在。イヤホンの主流はケーブルレスになったわけです。

しかし新しい問題も出てきました。ちょっとした衝撃で落っこちるのです。線路へのイヤホン落下は社会問題の一つとして取り上げられています。

この問題に、マクセルが一つの回答を出しました。それが、Bluetooth対応完全ワイヤレスカナル型イヤホン「MXH-BTW510」です。

マクセル「MXH-BTW510」はカナル型

イヤホンの装着方法は、次のものがあります。
「カナル型」「インナーイヤー型」「骨伝導」「耳掛け型」「首掛け型」「ヘッドホン(オーバーヘッド)」です。

この中で、今流行のワイヤレスイヤホンで主流なのは「カナル型」「インナーイヤー型」です。理由は、この2つは、頭、首、耳たぶなどを利用しないので、より小型化できるからです。事実、ケースに入れずにポケットに入れていると、どこへいったかわからなくなるほどです。

「カナル型」のカナルとは、管、導管、細孔のこと。この場合は外耳管、平たく言えば耳の穴のことです。イヤホンは、耳の穴にシリコン製のイヤーピースを入れて装着。耳穴にやや深く差し込む感じです。別の言い方をすると耳栓とも言えます。周囲の余分の音が入りにくく、耳元で再生しますので、音がクッキリ聴こえる感じです。音漏れもし難いので、いろいろなメーカーから出ています。

一方「インナーイヤー型」は耳の表面の耳介と呼ばれる部分にイヤホンのパーツをひっかけて装着するタイプです。耳の穴には、ごく浅く入る感じですので、耳への不快感は皆無。ただし接触面積が小さいので、落ちやすい欠点があります。一番有名なのは、アップル社のAirPodsです。

今回レポートするマクセル「MXH-BTW510」はカナル型です。

画像: MXH-BTW510 Bluetooth対応完全ワイヤレスカナル型ヘッドホン www.maxell.jp

MXH-BTW510
Bluetooth対応完全ワイヤレスカナル型ヘッドホン

www.maxell.jp

マクセル「MXH-BTW510」の装着感をレビュー

手持ちのソニー「WF-1000XM3」と比較

マクセル「MXH-BTW510」を付けてみると、驚くのは装着感です。

今私が愛用している、ソニー「WF-1000XM3」と比べものにならないフィットします。私のは、シリコンチップもいろいろセレクトして、かなりいい状態にしているのですが、比になりません。オヨヨと思いましたね。

歩こうが、走ろうが、ジャンプしようが、電車に乗ろうがズレません。

理由は、軽く、小さいのです。カタログスペックで、わかるのは重さです。イヤホンの場合、形が複雑なので、家電で使われる高さ、幅、奥行が余り意味がないからです。さて、その重さですが、ソニーの「WF-1000XM3」は片耳8.5g。一方、マクセルの「MXH-BTW510」は片耳4g。半分しかありません。

画像: 左)ソニー WF-1000XM3、右)マクセル MXH-BTW510

左)ソニー WF-1000XM3、右)マクセル MXH-BTW510

カナル型のイヤホンがずれるのは、この重さが効いています。と言うのは、受信部他、重い部分は耳の外に出ています。動く度に微妙に振動するわけです。重い部分が振動しますので、その振動で、外耳管に触れている部分がズレてくるのです。

画像: ケースだとより差が出てくる。

ケースだとより差が出てくる。

同じ力で外耳管にフィットしている場合、当然軽い方が外耳管が動いた時のエネルギーが少ないわけですから、重い場合より動きません。要するには軽いほうがフィット感がいいのです。

また軽いと言うことは、サイズが小さいと言うことでもあります。外に出ている部分も小さくなります。ますます有利になります。

この2つで、マクセル「MXH-BTW510」は優秀なフィット感を手に入れたわけです。

重量を軽くして失ったモノは…

逆に軽くして失ったものもあります。それは「音質」です。オーディオはある程度大きいサイズが必要です。理由は音は振動でその波長を出すのに必要なサイズというのがあるのです。ほんの数ミリメートル、ほんの数ミリグラムで変わります。また使用電圧でも変わります。

私の使っているソニーの「WF-1000XM3」は音質重視モデルですから、重く、大きいのです。

では、マクセル「MXH-BTW510」の音はどうかというと、エッジが甘く、痩せ気味。中音の出が十分でないので、真面目に曲を聴くには、あまりにも軽い感じです。しかしBGM的に、外でノリながら聴くには、まあまあと言えるのではないでしょうか?

まとめ

画像: 耳から落ちないワイヤレスイヤホンできました!マクセル「MXH-BTW510」レビュー
マクセル公式ショップ MXH-BTW510 Bluetooth 完全ワイヤレス イヤホン ブラック ホワイト (ブラック)
¥5,980
2021-08-16 16:00

イヤホンはオーディオ製品。要するに嗜好家電です。嗜好家電は、製品バランスをかなり自由に振ることができます。ずっと、軽く、小さく、高音質を追い求めてきた携帯オーディオですが、それでもまだ、いろいろなバランスを持ちます。

今回のマクセルは「MXH-BTW510」で、そのバランスを思い切り使い勝手(使用時に落ちない)に振ってできたものです。音質には不満が残るのですが、外で動きながら付けるのは持ってこいです。また価格も安いので、2つ目のイヤホン。もしくは取り敢えず持ちのイヤホンにうってつけです。究極ではありませんが、1つ欲しいイヤホンです。私は散歩時に使っています。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

This article is a sponsored article by
''.