スマホに使われている、リチウム系充電池は、フル充電状態になると内部の圧力が高まる性質がある。内部圧力が高まった状態が長時間続くと、バッテリーの構造にストレスがかかり、バッテリーの寿命が縮む。加えてバッテリーが膨らんで機器本体を壊すおそれがあるため、100%まで充電をしない方がいい。
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スマホの充電は100%までしないほうがいいっていうけど、なぜ?
スマホに使われている、リチウム系充電池は、フル充電状態になると内部の圧力が高まる性質があります。内部圧力が高まった状態が長時間続くと、バッテリーの構造にストレスがかかり、バッテリーの寿命が縮むうえ、バッテリーが膨らんで機器本体を壊すおそれがあります。
これを防ぐために、スマホの多くの機種では、90%程度の充電で充電を終了する機能が備わっています。iPhoneの場合、設定のバッテリー項目で「バッテリー充電の最適化」をオンにすれば、実際のフル充電になる前に充電が完了します。ソニーのXperia(エクスペリア)にも「いたわり充電機能」が搭載されています。
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スマホの超高速充電ができるアダプターやケーブルの選び方は?
8以降のiPhoneや、Galaxyの高級モデルなど、一部のスマホは超高速充電に対応しています。超高速充電を行うには、対応しているスマホのほかに、「PD規格」に対応した充電器と、PD充電器に使うUSB Type-Cのケーブルが必要になります。
PD規格の充電器は出力端子がUSB Type-Cになっており、接続されたスマホと情報交換を行い、そのスマホに指示された電圧で充電を行います。iPhoneの場合、情報交換後は9ボルトで充電されます。PD規格に対応していないスマホを接続した場合は、通常の充電器と同様に5ボルトで充電されるので、スマホが壊れることはありません。
Anker
PowerPort III Nano
最大20ワット出力の超高速充電が可能
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パナソニックの充電式乾電池、エネループとエボルタの中身は同じもの?
「エネループ」と「充電式エボルタ」は、両方ともパナソニックが販売する「ニッケル水素電池」ですが、開発したメーカーも製造している工場も異なる別の商品です。
エネループは、「三洋電機」(現在はパナソニックに吸収)が開発・販売していた商品です。パナソニックは、三洋電機を吸収する前から充電式エボルタを販売しており、現在は両ブランドを展開しています。
両者の違いをスペック表で見ると、エネループのほうが充電回数が多く、充電式エボルタのほうが容量が大きくなっています。その差はごくわずかなので、実用上の差はないといっていいでしょう。 しかし、違う電池なので、混在させて使うのは電池寿命を縮めることになるため、避けるべきです。
エネループと充電式エボルタのスペックは、パナソニックのサイトで比較表を見ることができる。
◆解説/福多利夫(フリーライター)