電球形蛍光灯では、明るさの目安を「60ワット相当」などと表記する。LED電球の場合、明るさは「ルーメン」という単位で表され、数値が大きいほど明るい。6畳なら2700ルーメン以上、8畳なら3300ルーメン以上など、部屋の大きさによって推奨される明るさが異なるため注意が必要だ。
照明
照明をLEDに替えたいけれど、ワットとルーメンの違いがわからない
電球形蛍光灯では、明るさの目安を「60ワット相当」などと表記しますが、これは照明の明るさを感覚的に理解するために使われていたものです。
LED電球の場合、明るさは「ルーメン」という単位で表されており、数値が大きいほど明るいことを示しています。4畳半なら2200ルーメン以上、6畳なら2700ルーメン以上、8畳なら3300ルーメン以上など、部屋の大きさによって推奨される明るさは異なります。白熱電球の60ワット相当は810ルーメン以上、80ワット相当は1160ルーメン以上といったように明るさの目安があるので、それを参考に選ぶといいでしょう。
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使っているLED電球がかなり暗くなったのだがどうすればいい?
LED電球の寿命は白熱電球(約3000時間)や蛍光灯(約6000~1万2000時間)に比べて圧倒的に長く、約4万~5万時間といわれています。
4万時間なら1日8時間点灯で13年以上、12時間点灯でも9年以上使える計算になります。LEDの寿命が長いため、メーカーは各社とも5年保証などの長期保証を付けており、不点灯などの不具合が発生した場合は無償で交換してもらえます。不点灯まではいかずとも、暗すぎると感じる場合は、窓口に相談してみるといいでしょう。
保証期間は、保証書やレシートが手元にある場合は購入日から、ない場合は製造月からの保証期間となります。製造月は電球本体に刻印されているロット番号から判定できます。
下図は、東芝ライテックのサイトにあるLED電球 5年保証制度についてのページ。ロット番号の見方などが解説されている。
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調色ができるLEDはどんな仕組みで色を変えているの?
色合いを幅広く変えられる調色対応のLED照明は、内部に電球色と昼光色のLEDチップが敷き詰められており、それぞれの明るさを調整することで色合いを変える仕組みになっています。電球色のLEDチップだけが発光している場合はオレンジ色っぽい電球色になり、昼光色のLEDチップだけが発光している場合は青っぽい昼光色になります。
全光状態(すべてのLEDチップを点灯)にすると、温白色や昼白色といった中間の色合いになります。朝は全光ですっきり目覚めて、夕方から夜にかけては電球色で暗めにすることで刺激を弱めるなど、用途やシーンに応じて明るさや色合いを変えられるのが魅力です。
◆解説/安蔵靖志(家電・ITライター)