今回は、パナソニック・ミニコンポの最上位モデル「SC-PMX900」を試してみた。同社のピュアオーディオブランドであるテクニクスの技術や音質チューニングを採り入れ、さらなる高音質化を追求。スピーカーを光沢仕上げとして高級感も高めている。
今回のテストアイテムはこちらパナソニック「SC-PMX900」
実売価格例:7万6230円
●プロフィール
パナソニック・ミニコンポの最上位モデル。同社のピュアオーディオブランドであるテクニクスの技術や音質チューニングを採り入れ、さらなる高音質化を追求。スピーカーを光沢仕上げとして高級感も高めている。
ネットワークオーディオ機能を備えたCDレシーバーと3ウエイスピーカーによる3ピース構成。
SPEC
C●実用最大出力/60W+60W●スピーカー/3ウエイ3スピーカー(バスレフ型):12mmスーパーツイーター、19mmツイーター、140mmウーハー●対応CD/CD-DA、MP3●端子/アナログ音声入力、AUX入力(3.5mm)、USB-A、USB-B、光デジタル入力、ヘッドホン、LAN●対応フォーマット/PCM:192kHz/24bit、DSD:5.6MHz●サイズ/本体:幅211mm×高さ114mm×奥行き267mm、スピーカー:幅161mm×高さ238mm×奥行き264mm●重量/8.9kg(合計)
■USBメモリーに保存した曲も再生可能
前面にあるUSB端子は、USBメモリーに保存した音源を直接再生できる。CD音源だけでなく、ハイレゾ音源の再生も可能だ。
テクニクスのデジタルアンプを搭載した
テクニクスのフルデジタルアンプ「JENO Engine」を搭載したことが大きな特徴で、独自のフルデジタルアンプの実力を引き出すため、ローノイズ電源回路の採用などにより、電源ノイズやデジタルノイズの低減を徹底している。
3ウェイ構成のスピーカーは100kヘルツまで再生可能な「スーパーソニックツイーター」や軽量・高剛性で音速が速い竹プラントオパールを素材にしたウーハーを採用。低域から超高域まで優れた特性を追求した。
機能としては、内蔵するCDプレーヤーやFM/AMラジオ、ブルートゥースに加えて、充実したネットワーク機能を備える。パソコンなどと接続できるUSB DAC機能、USBメモリー再生に加え、同社のBDレコーダーに保存したハイレゾ音源をネットワーク経由で再生することも可能だ。さらに、ネットワークオーディオ再生では、NASなどに保存した音源の再生のほか、Chromecast built-inにより各種の音楽配信サービスも楽しめるし、AirPlay2対応でiPhoneなどに保存してある音楽を本機で再生することもできる。専用アプリの「Panasonic Music Control」で、操作も簡単だ。
■ネットワーク端子や多彩な入出力を装備
オーケストラの雄大なスケールも再現できる
CD再生やネットワーク経由でのハイレゾ音源再生を試してみたが、いわゆるミニコンポとは別格の音だ。
細かな音まできめ細かく出て、しかも芯の通った力強さも兼ね備えた鳴り方は本格的な単品コンポに迫る実力といえる。特に、低音はローエンドの伸びも優秀だし、厚みのある力強い鳴り方でクラシックのオーケストラの雄大なスケールもしっかりと再現できる実力がある。
おすすめ度…A+
CDからネットワークまで多彩に対応。 従来のミニコンポとは別格の音だ
ココが〇
音の実力はかなりのもので、ミニコンポとは思えない出来のよさ。機能的にも、ネットワーク機能を含めて十分で、満足度は極めて高い。
ココが✖️
古めかしいというか、やぼったいデザインがやや残念。個人的には操作ボタン類などをなくして、すっきりとしたデザインを期待したい。
※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。
※価格は記事作成時のものです。
●解説/鳥居一豊 (AVライター)