加熱式タバコの代名詞、フィリップ モリス ジャパンの「アイコス(IQOS)イルマ/「アイコスイルマ i(アイ)」。使えるたばこスティックは「テリア(TERIA)」と「センティア(SENTIA)」の2種類で、合計すると現在40種類まで種類が増えました。もはや選ぶのもひと苦労。そこでヘビースモーカーの筆者が、『アイコスイルマ(イルマ i)用たばこスティック全40種吸い比べ比較』ということで、数日かけて全部吸い比べてみたので、スティック選びに役立ててくれるとうれしいです。
- 【基礎知識】『テリア』と『センティア』はどこが違う?
- こだわりのフレーバーを追求できるフラッグシップ「テリア」シリーズ
- 50円差はけっこう大きい! 「センティア」シリーズ
- レギュラーへのこだわりがすごい!
- それでは全40種類吸いまくりレポート!
- 『テリア リッチ レギュラー』
- 『テリア レギュラー』
- 『テリア スムース レギュラー』
- 『テリア バランスド レギュラー』
- 『テリア ウォーム レギュラー』
- 『テリア ルビー レギュラー』
- 『テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ』
- 『テリア ハイブリッド パール スムース ミント』
- 『テリア メンソール』
- 『テリア ミント』
- 『テリア オアシス パール』
- 『テリア サン パール』
- 【NEW】『テリア リビエラ パール』(2025年1月9日発売)
- 『テリア ブラック メンソール』
- 『テリア ブラック パープル メンソール』
- 『テリア ブラック イエロー メンソール』
- 『テリア ブラック トロピカル メンソール』
- 『テリア ブラック ルビー メンソール』
- 『テリア ブラック サンシャイン メンソール』
- 『テリア フュージョン メンソール』
- 『テリア パープル メンソール』
- 『テリア イエロー メンソール』
- 『テリア トロピカル メンソール』
- 『テリア ブライト メンソール』
- 『センティア ディープ ブロンズ』
- 『センティア ピュア ティーク』
- 『センティア バランスド ゴールド』
- 『センティア バランスド イエロー』
- 『センティア スムース ゴールド』
- 『センティア クリア シルバー』
- 『センティア アイシー ブラック』
- 『センティア フロスト グリーン』
- 『センティア クール ジェイド』
- 『センティア フレッシュ エメラルド』
- 『センティア アイシー パープル』
- 『フレッシュ パープル』
- 『センティア シトラス グリーン』
- 『センティア トロピカル イエロー』
- 『センティア ジューシー レッド』
- 【NEW】『センティア フレッシュ コーラル』(2024年12月12日発売)
- 【加熱式タバコ】あれこれ選べる40種類
- 公式テイストマップ
【基礎知識】『テリア』と『センティア』はどこが違う?
従来モデルよりも、紙巻きタバコユーザーが違和感なく楽しめるように開発されたのが、2021年に登場した「アイコスイルマ」と、専用たばこスティックの「テリア」です。そして翌年の2022年に廉価版スティック「センティア」も登場しました。
2024年3月には一時停止(ポーズモード)やオートスタート、フレックスパフ機能(最大4パフ追加)などの機能を高めた「IQOSイルマ i (アイコス イルマ アイ) 」シリーズが登場。専用たばこスティックは共通です。
こだわりのフレーバーを追求できるフラッグシップ「テリア」シリーズ
「テリア」シリーズ(1箱20本入・税込580円)は贅を尽くして味を追求したフラッグシップシリーズ。こだわりの味わいと、カプセルメンソールから、レギュラーからフレーバーにカプセルで味変するカプセルレギュラー、フレーバーレギュラーなどのクセモノ味も豊富で、いわゆるブラメン系統の強メンソールの充実など細かい選択肢があり、2024年12月13日現在、全24種類(※2025年1月9日発売の「テリア リビエラ パール」含む)を展開しています。
50円差はけっこう大きい! 「センティア」シリーズ
「センティア」シリーズ(1箱20本入・税込530円)は全16種類といくぶん数は控えめですが、レギュラー6種類、メンソール4種類、カプセル入りは無いものの、フレーバーメンソール6種類と、押さえるべき所はしっかり押さえているのが特徴です。味の傾向はいくぶんマイルドで、ライト/マイルド系紙巻きタバコを愛煙していた人に適しています。
レギュラーへのこだわりがすごい!
「テリア」は8種類、「センティア」にしても5種類と、どちらも味の出し方が難しいレギュラーに対するこだわりが光るラインナップです。
それでは全40種類吸いまくりレポート!
もちろん一気に吸うことは健康面でダメージをくらいそうなので、数日に分けて吸ってみました。ちなみに紙巻きタバコユーザーの場合、強く吸いがちで加熱が追いつかず(火に比べ熱の伝わりが襲い)、おいしく味わえないので、ゆっくりと味の濃い蒸気を吸い込むようにするといいです。
「テリア」は微妙なフレーバーの違いをとことん追求する全24種類のラインナップ。こだわりの8種類のレギュラーはカプセルで味変するタイプやフレーバー付きレギュラーなどの異色のレギュラーも。いわゆる「ブラメン」系統(マールボロ・ブラックメンソールが元祖)、甘さを控えた強冷メンソールのフレーバーの充実ぶりも6種類と気合いが入っています。
●王道レギュラー系(20本入・税込580円)
紙巻きタバコではレギュラーでも、特有のクセから加熱式ではメンソールタイプを選んだという人も、「テリア」ではちょっと様相が違います。重厚感からライト/マイルド感まで、こだわった王道レギュラーは5種類あります。
『テリア リッチ レギュラー』
喫味最強を望むならこの『テリア リッチ レギュラー』。深煎りコーヒー的なロースト感・コクもありつつ、行きすぎたクセはない、上質なリッチ感があります。吐いた蒸気にはシガー的なニュアンスも感じる大人路線です。
『テリア レギュラー』
第1次「アイコス」ブームの中心にいた「レギュラー(当時はマールボロ・ブランド)」。当時はいろいろ悪態をつかれた風味(ニオイがポップコーン、マールボロの味と違うなど)ですが、年数が経ってみると、独特のフレーバーに懐かしさと共においしさを感じるから不思議です。
実際に『テリア レギュラー』となって、雑味のない洗練された味わいになると、このクセが実はタバコ葉が本来持つ香りであり、旨味でもあるのだなと改めて感じさせられました。
『テリア スムース レギュラー』
タバコの味は苦い? 酸っぱい? すっきりしたタバコ味が好みの人は、この酸味をうまく立たせた『テリア スムース レギュラー』がおすすめ。コクはしっかりあるけれど、酸味による切れ味の良さで旨味が引き立ちます。蒸気の舌あたりのシルキーな柔らかさが群を抜いていて、リラックスタイムにうってつけ。
『テリア バランスド レギュラー』
おいしいコーヒーが苦味と酸味をバランスさせておいしさを表現するように、『テリア バランスド レギュラー』も絶妙なバランスで勝負しています。吸い応えに丸みはあるものの、吸った感と厚みのあるスロートキック感(喉への圧)が心地いいのが魅力。
『テリア ウォーム レギュラー』
ウォームってなんぞやって思いますが、香ばしさの表現のようです。焙煎感とでもいうべき香ばしい香りがふわりと立って、まろやかにタバコ葉の酸味と香りと旨味が喉まで広がっていきます。キック感は鋭くないものの、しっかりとした圧を感じて、ふんわり旨いのですが、シガー寄りのおいしさなので好き嫌いが分かれるかも。
●くせものレギュラー系(20本入・税込580円)
レギュラーへのこだわりが高じて、一筋縄ではいかない仕上がりになったレギュラー3種。気に入る人は気に入るかもしれない、もう一つの可能性にチャレンジしています。
『テリア ルビー レギュラー』
レギュラーといいながら、ふわんとフルーティーな香りが鼻を打つ、異色のフルーティーレギュラー『テリア ルビー レギュラー』。フレーバーメンソールで人気のベリー系からメンソールを抜いた感じの味わいです。
海外のシガー(葉巻)系の感覚があり、タバコ葉をベリージュースにつけ込んだような味わいは、クセと思えばクセなので賛否が分かれるかも。
『テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ』
「普段はレギュラー(の紙巻きタバコ)だけど、加熱式タバコの時はメンソール/フレーバー派です(本当はレギュラーがいいけど)」という人のために生まれたと思う、いいとこどりの『テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ』。ちなみに2つの『テリア ハイブリッド』は、海外では先行して発売していたものだそう。
普通に吸うとレギュラーだけど、途中で気が変わったらフィルターに仕込まれたカプセルを指や歯で潰して味変ができるという画期性。この『テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ』はそのまま吸うと『テリア バランスドレギュラー』的な王道レギュラー味です。
ただ敏感な人は、後半になるに従って加熱式ならではの酸味が強く出てくると感じる人もいるでしょう。そんなときにはカプセル・オン。草原のようなグリーン感を秘めたフルーティーさが広がって、クセを消去して新鮮な味わいを提供してくれます。紙巻きタバコからの切替組で、レギュラーかフレーバー、メンソールかで迷っている人に最適。
『テリア ハイブリッド パール スムース ミント』
レギュラーとメンソールを両方ポケットに入れて、気分に合わせて楽しんでいる人にもうってつけな『テリア ハイブリッド パール スムース ミント』。これなら1箱で両方楽しめます。
カプセルを潰すと、スペアミント的な甘みのある清涼感が喉にグッときます。辛味と刺激の強いペパーミントではなく、じわっときて甘みのあるスペアミントタイプの清涼感なので、タバコ葉の旨味を上書きせずに、しっかりおいしいメンソールタバコ味となるのが素敵!
●王道クラシックメンソール系(20本入・税込580円)
スースーしなければ話にならないというメンソールタバコの王道系です。
『テリア メンソール』
王道メンソールとして定番人気の『テリア メンソール』。吸ってみるとメンソール強度はけっこう強め。気付けの一服に適したメンソール・メインのタバコ味。ペパーミント系の辛さと、喉奥までグンと広がるスースー感。鼻の奥までしっかり寒くなるところが王道。余計なものはいらない、しっかりスースー刺激して、キック感も味わいたい人におすすめ。
『テリア ミント』
それなりの清涼感でいいです。加熱式特有のクセさえマスクできれば。そんな第1次アイコスブームの中心で君臨していたのがミント味。『テリア ミント』はスペアミント系の甘みのあるスースー感が特徴で、シンプルだけど落ち着いて味わいやすいメンソール系タバコ。うーん、ほどよい!
●カプセルメンソール系(20本入・税込580円)
カプセルを炸裂させて、別世界に行けるクセ強系。
『テリア オアシス パール』
普通に吸うとシンプルでほどよい強度のメンソール味。これといって特徴はないのだけれど、カプセルを潰すと南国系のジューシーさが広がる、リゾート感満点の逸品。パイナップルとベリーと、あとマンゴー的な甘みも感じる。
『テリア サン パール』
こちらの『テリア サン パール』も、そのまま味わうとストレートなメンソールタバコ。カプセルを潰してからが本番みたい。ちなみにカプセルは潰すとフィルターも少し潰れて通気性が悪くなるので、少しかたちを戻してからの方が吸いやすい。
カプセルで広がるのは、とてもクセのあるキューカンバー(きゅうり)的な感もあるオリエンタルなジューシーフルーツ感。これは吸う人を選ぶかも。
【NEW】『テリア リビエラ パール』(2025年1月9日発売)
「弾ける、甘く爽やかなフローラルな香味」がキャッチフレーズの『テリア リビエラ パール』(2025年1月9日発売)。ほどよいメンソールタバコを味わったら、さっそくカプセル炸裂! 確かにフローラル系、花の香りだけれど甘みもあるので、アロマ系フレーバーが苦手な人でも結構イケるタイプです。リビエラの名の通りリゾート感満点なので、リフレッシュ感は強力。残り香はフェミニンなフレグランスのようです。
●ブラメン系メンソール(20本入・税込580円)
強メンソール好きが多い日本ユーザー向けに、日本限定で展開しているいわゆる”ブラメン”シリーズ公式ではフレーバー系メンソール項目に含まれているけれど、やはり『テリア ブラック メンソール』を源流とする、ブラメン系の強冷フレーバーメンソールは分けて考えた方が良いでしょう。
『テリア ブラック メンソール』
公式では「クラシックメンソール」に位置づけられているけれど、やはりブラメン系は分けて考えたい。そう思ってこの通称「ブラメン」として、紙巻きタバコの「マールボロ ブラックメンソール」から人気に火が付いて加熱式タバコシーンでも絶大な人気を誇る製品『テリア ブラック メンソール』はブラメン系として区切らせていただきました。
ハーバルな苦味のある強力なメンソールが特徴の『テリア ブラック メンソール』は、本革のライダースーツがに合いそうなハードボイルドな味わいが特徴です。身も心も引き締まりたいときに、ガツンと吸いたい強力スースーパンチ。喉の奥を直接鋭く刺激してくるこのフィーリングは、やっぱりクセになります。
『テリア ブラック パープル メンソール』
加熱式タバコからベイプに至るまで、人気の高いベリー系メンソール。喉にガリッと来る苦味のメンソールに、ベリーが混ざって、吐く蒸気が甘酸っぱい。『テリア パープル メンソール』という定番製品もあるが、キリリとした清涼感を求めるとしたら、こっちがおすすめ。
『テリア ブラック イエロー メンソール』
イエローといいながら、パッケージが緑っぽく見えてややこしい『テリア ブラック イエロー メンソール』。喉にガリッと来る苦味と冷感のメンソールに加わるのはシトラス(柑橘)。
ただそれほど柑橘感は強くなく、ハードボイルドなメンソールにほんのりと色づけされる感じなのが心地よし。
『テリア ブラック トロピカル メンソール』
キリリとしたブラメンタイプのメンソールに、リゾート感あふれる南国感が加わった『テリア ブラック トロピカル メンソール』。甘やかなフルーツの相性がとても良く、暑い外の風景を楽しみながら、ガンガンにクーラーで冷やした室内で「セックス・オン・ザ・ビーチ」のような甘いトロピカルカクテルを飲む感じと言えばいいのかも。
『テリア ブラック ルビー メンソール』
大人気のベリーメンソールのもう少し赤いフルーツに振れたジューシー感。同じベリーでも紫系と赤系の2種類があるので、好みのベリーを選びましょう。この『テリア ブラック ルビー メンソール』赤系の方がワインに近い豊穣さは感じます。
『テリア ブラック サンシャイン メンソール』
新作『テリア ブラック サンシャイン メンソール』は、日が昇るひと時の爽快感を表現したという味仕立ては、強冷メンソール×柑橘系とフローラルの香り。
喉奥直撃のペパーミントな辛みと、舌から頬の内側まで広がる冷感は、確かに朝の引き締まった空気のよう。緑あふれる庭先で深呼吸したときの温度の低い空気感のよう。まだ青いシトラスフルーツの酸味とフローラルなアロマの爽快なリフレッシュ感です。
●フレーバーメンソール系(20本入・税込580円)
『テリア フュージョン メンソール』
フルーツとハーブとフローラルさを兼ね備えた、独特の世界観を持つ『テリア フュージョン メンソール』。吸う人を選ぶ味わいだけれど、タバコにアロマ感を求める人にはハマる模様。確かに花の香りがヤニ感を中和することで、上品な蒸気として吐けるのはポイントが高いかも。
『テリア パープル メンソール』
王道ベリーメンソールの『テリア パープル メンソール』。紫系のベリーフルーツは落ち着きのあるダーク系ベリー風味。香り立ちが強く、室内の香りも上品にキープできるところもまたいい。
『テリア イエロー メンソール』
これもイエローといいながらパッケージがグリーンな『テリア イエロー メンソール』。シトラス好きにはたまらない爽快さが広がり、メンソールもほどよく甘みを感じるスペアミントタイプ。スースー感も強め。
『テリア トロピカル メンソール』
南国フルーツの華やかな香りがフワッとくる『テリア トロピカル メンソール』。『テリア ブラック トロピカル メンソール』に比べると、涼しくなった夕暮れのビーチサイドでピニャコラーダ(トロピカルカクテル)を飲んでいるようなのんびりとしたスースー感を感じます。
『テリア ブライト メンソール』
グリーンフルーツのジューシーさを取り込んだ『テリア ブライト メンソール』。香りはそんなに強くないけれど、わずかなフルーティーな甘酸っぱさが良い仕事をしています。メンソールは意外と喉に来る辛口タイプ。
グローバルでも人気の銘柄「HEETS(ヒーツ)」をルーツに持つ、廉価シリーズの「センティア」。全体的にクセのないマイルドさが特徴で、ライト/マイルド系紙巻きタバコユーザーだったら、こちらの方が気に入るかも。また「センティア」よりお財布や電子マネー残高にやさしい。
●王道レギュラー系(20本入・税込530円)
こと王道レギュラー系に関しては全6種類と、全5種+変わり種レギュラー2種の「テリア」と遜色ないラインナップを誇る「センティア」。ガツンと言うよりはふんわり系が主体となりますが、なかなかに味わい深いレギュラー製品が揃っています。紙巻きタバコの中でもマイルドな酸味の利いたタイプが好きな人は、結構ハマる可能性大。
『センティア ディープ ブロンズ』
『ディープ ブロンズ』はもっともロースト感が強く、濃いめの味を好む人のための製品。スモーキーともいうべき香り立ちは、人を選ぶけれど、クセになる人も多いはず。舌に残る罪深い後味が、旨味たっぷり。
『センティア ピュア ティーク』
『ピュア ティーク』はどこかオーク樽を連想させる自然な樹木感とともに、クセのない蒸気が広がるシンプルな味わい。アウトドアで吸いたくなる肩の力の抜けたタバコ葉の旨味が、マイルドだけどしっかりおいしい。
『センティア バランスド ゴールド』
『バランスド ゴールド』は酸味と苦味の調和が生み出すバランスド製品でありながら、ほのかなアロマ感を漂わせた味わいが特徴。香ばしいタバコ葉にサッとコロンを吹きかけたような、甘さと芳醇さを感じさせる蒸気は、ちょっと吸う人を選ぶかもしれません。
『センティア バランスド イエロー』
『センティア バランスド イエロー』も、酸味と苦味の調和が生み出すバランスド製品だけれど、『バランスド ゴールド』ほどアロマ感が強くないので吸いやすい。シンプルでクセのないタバコ葉の旨味をしっかり味わえる。吐き出す蒸気に少し渋みがあるけどあくまでさっぱりタイプ。
『センティア スムース ゴールド』
『スムース ゴールド』の方は、けだるいパッケージカラーとともに、雑味の無さを表現。ほどよい酸味がわずかなタール感を中和しているのが強みだけれど、クセがなさ過ぎと感じる人もいるかも知れない。でもキレの良い蒸気の後味は素敵です。
『センティア クリア シルバー』
『クリア シルバー』は樹木を感じさせるタバコ葉の旨味を、酸味と共に軽やかに表現したクセ無し製品で、いちばんマイルド。フワッとした香味が蒸気とともにすっきりと広がって、嫌みの無さはピカイチ。
●ブラメン系メンソール(20本入・税込530円)
『センティア アイシー ブラック』
公式の区分けとは違うけれど、ブラメン系として語りたい『センティア アイシー ブラック』。通称「ブラメン」テイストが「センティア」でも味わえる。「テリア」にはさまざまなバリエーションがあるが、基本形はしっかり用意。メンソールに余計な甘みは要らないと思う人の第一選択肢となります。
強冷メンソールは遠慮無しの喉奥直撃タイプ。ハーバル感はそれほど強くなく、ストイックなペパーミントの清涼感とほのかな苦味が良い仕事をしているなあと感心。
●メンソール系(20本入・税込530円)
スースーしなければ話にならないという人のためのメンソールタバコは、王道系がそろい踏み。
『センティア フロスト グリーン』
『フロスト グリーン』は、草原のようなグリーン感を基調に、清涼感をストレートに楽しむタイプ。突き抜けるスースー感はあるものの、喉には痛くない。シンプルでほどよいメンソールタバコであり、タバコ感もしっかり感じられるのがいい。ミントタブレットを食べた後のような爽快な後味もあり。
『センティア クール ジェイド』
『クール ジェイド』は清涼感に特化したすっきりタイプでありながら、辛味を抑えているのが吸いやすい。シンプルだし、ほのかな甘みとタバコ葉のコクも感じるけれど、マイルド。クセのないところがクセになるかも。
『センティア フレッシュ エメラルド』
『フレッシュ エメラルド』はメンソールの中でも甘みのあるスペアミントを主体とした、おとなしいスースー感のジェントルマンタイプ。ふんわりとしたミントのおいしさがタール感を打ち消して、甘さがじんわり舌に残る。スーツが似合うシンプルな味わいが特徴です。
●フレーバーメンソール系(20本入・税込530円)
紙巻きタバコユーザーが加熱式の乗り換えるとき、もっとも問題となる風味の違いをカバーしてくれるのが、フレーバーメンソールの役割。『センティア』もその辺は抜かりなく、5種類を展開しています。
『センティア アイシー パープル』
フレーバーメンソール系でもっとも好まれているのが、ベリー系メンソール。ベリー感が加熱式特有のポップコーン臭をマスクして、一気に吸いやすくしてくれます。『センティア』ではこのベリー系メンソールを2種類展開しています。
『アイシー パープル』は、ブラメン系の冷涼感を主体としたキリッとタイプ。甘さを控えた冷たく強力なスースー感で圧倒してくれます。喉奥に辛さが直撃するけれど、甘さ控えめのベリー感が余韻を残してくれるので、凶暴な感じではありません。
『フレッシュ パープル』
『フレッシュ パープル』は、せっかくのベリー系なのだからもっとジューシーさを! と望む人のためのフルーティーな一発。ジュワッと広がるブルーベリーなアロマがシンプルにおいしい。
『センティア シトラス グリーン』
『センティア シトラス グリーン』は根強い人気のシトラス(柑橘系)フレーバーで、さわやかすっきりを実現。キリッとした辛すぎないメンソールに、フレッシュ・フルーティーな酸味でキレを加えて、飽きの来ない味わいに仕上げました。
『センティア トロピカル イエロー』
『トロピカル イエロー』は、一歩間違えるとクセが強くなりがちな南国感をうまくあしらったリゾート感あふれるおいしさ。控えめなトロピカル感なので、エスニックが苦手な人でも吸いやすい。
『センティア ジューシー レッド』
『ジューシー レッド』は、ほのかな酸味と甘さを調和させた爽快メンソールで、ストロベリーなどの赤い果実の甘酸っぱさが、多少のアロマ感を感じさせながら、口いっぱいに広がります。加熱式タバコ初心者に向いているおだやかな味わい。
【NEW】『センティア フレッシュ コーラル』(2024年12月12日発売)
『センティア フレッシュ コーラル』の箱を開けたら、爽やかでフルーティーな甘い香り。吸うと当然、ピリッとしたメンソールのスースー感があるのですが花系アロマとストロベリーのあまずっぱさをブレンドしたような赤い味わいがふんわりと広がります。
ベースはマイルドな蒸気。いわゆるヤニ感は限りなく奥の間に隠れていて、爽やかフルーティーのまま、吸い終わることができておいしい。
【加熱式タバコ】あれこれ選べる40種類
「テリア」と「センティア」に価格差はあるものの、アイコスイルマ/イルマi用たばこスティックとして40種類の選択肢があるのはお見事。レギュラー系もこだわれるし、フレーバーはさまざまな刺激で喫煙家をうならせてくれます。
紙巻きタバコユーザーにとっては、乗り換え先のバリエーションはそれこそあればあるほどいいし、加熱式タバコユーザーにしても、いままでと気分を一新したいときなど選択肢が豊富なのはうれしいはず。
紙巻きタバコ、加熱式タバコ、ベイプ、葉巻(シガー)、ヴェポライザーからスヌーズまでいろいろ楽しむ、ヘビースモーカーの筆者としては、それぞれに魅力があるし、加熱式タバコの蒸気ならではの繊細なフレーバー表現があるし、タバコ葉の味わいを燃焼物質の少ない状態で吸うのは、ある意味オーガニックな味わいで楽しいもの。選ぶ楽しさをぜひ、味わってほしい。