【口コミ】シロカの電気圧力鍋を使ってみた!おうちシェフPROで“豚の角煮”を作るの巻|中年男児の初料理

調理家電

昨年来のコロナ禍で「おうち時間」が増えるなか、妻の負担がとても増えたように思う。掃除や洗濯なら手伝うことができるが 40年以上の人生の中で一度も料理をしたことのない私には、妻に代わって食事を作ることができないからだ。そんないたたまれない思いもあり、以前から気になっていた電気圧力鍋の力を借りて、人生で初めて料理を作ってみた。

使用するのはシロカの新しい電気圧力鍋

今回使用するアイテムは、シロカから9月24日に発売にされた「おうちシェフPROシリーズ」というモデルだ。この新モデルは、シロカ独自技術の「スマートプレッシャー技術」を搭載したのが特徴。これまで難しかった細やかな圧力コントロールができるようになったうえ、圧力調理後に自動で排気・減圧をする機能を搭載している。自然減圧と比べて調理時間がかなり短縮されるので、忙しい我が家にはぴったりだ。

9月24日に発売になった「おうちシェフPRO」。カラーは、ホワイト、ダークブラウン、グレーの3色。今回使用するモデルはグレー。

今回使用するシロカの電気圧力鍋は、(2021年7月時点で発売されている電気圧力鍋カテゴリーにおいて)業界最高クラスの95kPaの高圧力を実現。一般的な電気圧力鍋の70~85kPaに比べ、さらに高圧なのだ。普通の鍋に比べ、味の染み込み度は約3倍、柔らかさは約4.5倍にもなるという。高圧力を均一に加えることで、食材の栄養素が溶け出るのを抑えるというのもうれしい。

実際にキッチンに設置した状態。コンパクトなサイズなので、邪魔にならない。

調理方法も一台で10役(圧力調理、無水調理、蒸し調理、炊飯調理、スロー調理、温めなおし、低温調理、炒め、発酵、温度調理)。従来モデルより6種類も増えている。調理器具としての機能が拡大し、一台で、より多彩な料理を楽しむことができる仕様になっている。

安全面が進化し、使用後のお手入れもラクに

先代モデルから変わった点は、まだある。安全面が進化したうえ、より使い勝手がよくなっているのだ。

まず安全面だが、これまでは、減圧時に勢いよく蒸気が噴出していた。これを緩和するために、「蒸気ふた」が取り付けられた。これによって蒸気が分散して勢いが軽減。「圧力鍋のシューッという蒸気が怖い」という人も安心だ。また、圧力料理時は鍋のふたを完全に閉めてロックしないとスタートできない設計になっており、調理後はロックを解除しないと鍋のふたが開かない。

写真左がロック状態。写真右がロック解除状態。ロック解除の印に合わせないと、鍋ぶたを開けることができない仕様になっている。

お手入れについても、使う人の身になってくれている。ふたやパッキン類を取り外して分解でき、隅々までキレイに洗えるのだ。衛生的だし、「いつまでも豚の角煮の臭いがする……」といったこともない。

細かく分解できるから、隅々までキレイに洗うことができる。

83種類もの豊富なオートメニューを搭載

さて、取扱説明書を読み進めると、オートメニューは83種類あることがわかった。基本的な料理をはじめ、体に優しい料理やおもてなし料理など、幅広いメニューを搭載しているから、気分に合わせて食べたい料理を見つけることができる。このレシピブック、見ているだけで十分楽しめる。

付属するレシピブック。

今回はレシピブックの中から、「豚の角煮」と「ポトフ」、それに「チーズケーキ」の3種類を作ることを決意した!

今回作ることに決めた「豚の角煮」「ポトフ」「チーズケーキ」のレシピページ。見ているだけで、すでに完成した気になってしまう。

人生初の料理は「角煮」に決定

調理に取りかかる前に疲労困憊……

料理の行程は、わずか3ステップ。(1)下ごしらえ、(2)食材を鍋に入れる、(3)スイッチを押す。あとは出来上がりを待つだけらしい。しかし、それはあくまで「料理経験者」の話。私のような「全くのド素人」の場合、その前に大きなハードルがあった。買い物だ。

「レシピに書いてある材料を買えばいいだけ」なのだが、これが意外に難しい。いや相当難しい。今回作る予定の「豚の角煮」を例に挙げると、まず「材料2人分」とあり、「豚バラ肉(ブロック)300g」「長ネギ100g」「しょうが20g」などなど、必要なものが書かれている。

それらを書き写したメモを手に、いざスーパーに出向くも、ふだんは私、スーパーなどに行かないのだ。ほぼ初めて足を踏み入れた店舗で、何がどこに売っているのかわからず、うろうろすること数分。店員に聞いて、やっと精肉売り場に到着した。しかし今度は、豚バラ肉のブロックが見つからない。信じられないかもしれないが、見つからないのだ。ようやく発見したときには、すでに疲れてしまっていた。気を取り直し、残りの食材も買い揃えて帰宅した。買い物もろくにできない自分に唖然とする。この時点で、「本当に作ることができるのか……?」と不安がよぎった。

そう、私の場合、ここからなのだ。コンビニに行って、「食べたい物」をカゴに入れることはできる。しかし、料理のための買い物は、「食べたい物」ではなく「食べたい物の材料」をカゴに入れる。これば全くの別物だ。「豚の角煮」はわかるが、「豚バラ肉のブロック」はわからない。まぁ、事前に下調べをしてからスーパーに行けばよかったのだが、完全にコンビニ感覚で行ってしまったのが失敗だった。結果、購入するまでに、だいぶ時間と体力を消耗してしまった。

それにしても、スーパーにはいろいろな食材が豊富にあり、見ているだけでも結構楽しい。お総菜コーナーに至っては、お腹の空いている時に行ってしまっては絶対だめだ。誘惑に弱い私は、結果的にコロッケを購入してしまった。

「豚の角煮」を作るための食材。ものすごい苦労をして手に入れた。買い物って大変。

次なるハードルは!?

さて、自宅に戻り、今度は下ごしらえに入る。次なるハードルは、この下ごしらえだ。レシピブックには、「小さじ1」とか「大さじ3」や「適量」という専門的な用語がズラリと書かれている。

ここで私の頭を悩ませたのは、この専門用語だ。小さじとはどの「さじ」を指しているのか?大さじは?適量ってどれくらい?どれもこれも暗号にしか見えず、途方に暮れてしまった。

ここで、見かねた妻が助け舟を出してくれた。使用する調理器具を教えてもらい、料理の専門用語を解説してもらった。小さじと大さじがわかってしまえば、もうこっちのものだ。俄然、元気を取り戻し、順調に下ごしらえを終えることができた(我ながら単純すぎる)。下ごしらえを終えた後は、レシピブック通り、本体に食材をセットし、オートボタンでおすすめ3をセレクトし、スタートボタンを押せば完了。待つこと48分、終了音が鳴り、待ちに待った豚の角煮の出来上がりだ。

写真左はエプロン姿で食材をカットする私。写真右は下ごしらえをした食材と軽量済みの調味料。

下ごしらえをした食材を鍋に投入。アルミはくで落しぶたをして準備完了!

オートメニューで番号をセレクトしたら、スタートボタンを押すだけ。48分後には写真右のように仕上がる。

いよいよ実食!

お皿に盛りつけ、撮影を済ませ、まずは妻に食べてもらった。妻の反応を見つつ、私も口にしたのだが、その瞬間、あまりの美味しさにニンマリしてしまった。初めて作った料理とは思えないほどの出来映えだ。瞬く間に完食してしまった。

初めて作った料理と申し上げたが、私がやったたこと言えば、食材を購入し、食材を切り、この「おうちシェフPRO」にセットしただけ、なのだ。料理をした、というよりは、「ボタンを押した」、の方が正確かもしれない。それにしても、改めて電気圧力鍋の便利さに感動してしまった。

その反面、料理って大変だと実感(買い物だの、下ごしらえだのと)。毎日やっている妻はスゴイ!毎日料理をしている、世の中の奥さんやお母さん、ダンナさんやお父さんはスゴすぎる!と改めて思い知らされた。

「箸で切れる角煮」が完成!味もよく染み込んで美味。思わずビールを添えてしまった。初めての料理に乾杯!

調子に乗って次々と作る

野菜たっぷりのポトフに挽きたての黒胡椒を

「おうちシェフPro」のおかげで、初陣はうまくいった。ということで、調子づいた私は、次に野菜をたくさん摂ることのできる「ポトフ」を試してみた。

ここで、電気圧力鍋とは全く関係ないのだが、キッチン周りのアイテムとして、塩、胡椒などの調味料を電動で挽くことのできる、ラッセルホブスの「電動ミルソルト&ペッパー ミニ7932JP」を使ってみた。

ラッセルホブスの「電動ミル ソルト&ペッパー ミニ 7932JP」。
ステンレス素材がしっくりと手に馴染む感じが心地よい。

料理をしない私がなぜキッチン周りのアイテムに興味を持ったのかというと、この製品、商品名からわかるように電動なのだ。製品に電池を入れて岩塩や粒胡椒をセットし、先端部分のスイッチを押すだけで挽いてくれる。両手で握ってグリグリ回す必要がない。片手でワンプッシュなのだ。スティック状のステンレス素材のボディをスタンドに立てれば、キッチンに置くだけで画になる。ダイニングテーブルに置けば、食事中でも、挽きたての塩や胡椒を料理に振りかけることができる。好みの挽き方が可能なのもうれしい。

本体に単4電池を4本セットして使用。上部のボタン式スイッチを押すと、岩塩や粒胡椒を挽いてくれる。

こちらの製品、便利というよりも、格好よくて遊び心のあるアイテムということで、以前から使ってみたかったのだ(料理をしないのに)。こういう製品を使うと、テンションが上がる。「キッチン周りのアイテムはアナログ」というイメージだったが、進化を実感。

さて、仕上がった「ポトフ」に、挽きたての黒胡椒をあしらってみた。これはレシピにはないアレンジだったが、アクセントを加えることでより料理が引き立つのであれば、試さない手はない。このあたりから、「料理って楽しいかも!」とほんの少しだけ思い始めていた(我ながら単純)。ポトフは、カブやジャガイモ、ニンジンなどが箸で軽く切れてしまうほど柔らかく仕上っていた。挽いた黒胡椒と相まって、あっという間に完食!

ポトフに黒胡椒と岩塩を振りかけて完成!楽しくておいしい!

デザートに「蒸し調理機能」を使ってチーズケーキを作る

食後と言えば、そう、デザート!コース料理を食べたわけでもないのに、食後にデザートなんて、と思われるかもしれないが、やっぱり食後にはデザート(甘いモノ)が食べたくなる。コンビニやスーパーで買ってきたカップアイスでもいいのだが、せっかく電気圧力鍋があるのだから、使わないのはもったいない。角煮とポトフで自信をつけ、すっかり「料理経験者」のような気分になっている。

ということで、レシピブックにあるチーズケーキの材料を入手するために、またスーパーに走った。買い物も下ごしらえも3回目とあって、少しは手際よくできた気がする。

クリームチーズやバター、薄力粉、生クリームなどを混ぜ合わせ、砕いたビスケットを敷き詰めた容器に
流し込めば、下準備は完了。

圧力鍋にセットして、待つこと20分。

下準備ができたら、圧力鍋本体に水を入れて蒸し台を置き、その上に材料が入った容器をセットする。あとは、オートボタンでメニューをセレクトし、スタートボタンを押すだけ。

圧力表示ピンが下がったら、鍋からチーズケーキの入った容器を取り出す。

写真左はピンが上がり、圧力がかかっている状態。写真左はピンが下がり、圧力がかかっていない状態。ピンが下がっていることを確認してから、ふたを開ける。

粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、そこそこ冷えたところでジャムなどをかければ、デザートのできあがりだ。これまた、失敗することなく作り上げることができた。我ながら、よくできたと思う(自画自賛)。

写真だとプリンのように見える(実物もプリンのように見えた)が、食べてみると間違いなくチーズケーキに仕上っていた。

まとめ

「人生初の料理」を、電気圧力鍋で作ってみた。「火加減を調整する」「様子を見ながらかき混ぜる」「途中で味見をする」など、料理に立ちはだかる複数のハードルをだいぶ省略でき、ド素人の私にはとても有難かった。

今回、料理をしようと思ったきっかけは、前述したとおり、妻に休んでほしいという思いからだった。ところが結果的には、買い物に付き合わせ、調理用品を用意してもらいと、休息どころか、けっこう手を煩わせてしまった。美味しい料理を作ることができたとはいえ、今回のミッションは成功とは言い難い。

しかしながら、電気圧力鍋は、付属するレシピブックと食材、少しの調理器具があれば、全くの初心者でも簡単においしい料理が作れてしまう。期待以上の働きをしてくれるアイテムだ。レシピブックをめくりながら、「次は何に挑戦しようか」とワクワクしている。次回からは、買い物から片付けまでしっかり1人で行い、妻にはゆっくり休んでもらおう。

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2021-10-01 10:52

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