ドラレコに内蔵メモリー録画も対応した製品がないのは、理由があるのだろうか?基本的に、ドラレコがバックアップ用としての内蔵メモリーを用意しないのは、コストが上がってしまうことを避けるためだ。

なぜ、内蔵メモリーに記録するドラレコがない?

読者からの質問

ドラレコ(ドライブレコーダー)のmicro(マイクロ)SDカードを定期的に初期化しないことによる録画エラーがあると聞きました。これは、バックアップとして内蔵メモリーに録画しておけばそういうエラーは解消されると思うのですが、内蔵メモリー録画も対応した製品がないのは、理由があるのでしょうか?(F.Tさん 神奈川県 54歳)

編集部:

この質問は、自動車評論家の会田肇さんに聞きましょう。

専門家の回答

専門家:

「基本的に、バックアップ用としての内蔵メモリーをドラレコが用意しないのは、コストが上がってしまうことを避けるためです。仮にバックアップ用としてフラッシュメモリーやSSDなどを搭載するならば、車載用として高い耐久性が求められます。当然ながら、それは価格に反映されますし、その方法を取ったとしても、メモリーがいずれ容量いっぱいになるのはメモリーカードを使うのと違いがありません。どこかのタイミングで上書きも必要だし、定期的なフォーマットも必要で、記録用のメモリーを搭載するメリットは、あまりないと思います。

そうした中、ドラレコの映像を安心して保存する取り組みも始まっています。それは、ドラレコに通信機能を持たせ、必要な映像を自動的にクラウド側にアップロードする方法です。こうした取り組みは特に保険会社が熱心で、その映像がアップされたことで保険の受付を完了させることができたり、救急や警察への手配も行ってくれたりする場合もあります。現時点では、保険会社が用意するドラレコを利用することで、特約として可能となりますが、今後はこうした対応機が増えてくる見込みです」

編集部:

なるほど、ドラレコに記録するだけでなく、同時にクラウドにアップロードすれば、そこでずっと保存されるということですね。

専門家:

「それと、ドラレコの映像を裁判などで積極的に使うという意味でも、クラウドとの連係は欠かせません。というのも、個人が自由に映像が取り出せる現在の状況では、映像が加工される可能性も否定できないからです。そのため、現状ではあくまで捜査の参考として利用されているにすぎません。ドラレコの映像に確かな証拠能力を持たせるには、ドラレコの映像が完全にクローズな状態であることが必要なのです。

ドラレコとクラウドの連係は今後、避けて通れなくなると思います。ただ、クラウドと連係すれば通信費用もかかりますし、本体もそのぶんだけ高価になります。そうしたさまざまな状況を踏まえると、ドラレコは今後、保険を含めたトータルな保障を備えたサブスクサービスとして発展していく方向にあるでしょう」

編集部:

内蔵メモリーによるバックアップでなく、今後はクラウド連係が必須となるであろうということですね。了解しました!

テキスト/特選街編集部

This article is a sponsored article by
''.