高コスパなアイテムを販売する家電・スマホメーカーのXiaomi(シャオミ)。最近は日本でも存在感が高まってきました。今回は、Xiaomiのスマホ「Xiaomi 11T」をレビューします。

Xiaomiとは?

Xiaomi(シャオミ)は、中国に拠点を置く家電・スマホメーカー。高コスパな生活家電やスマホ、スマートウォッチなどを出しています。日本ではまだそこまで認知度が高くないかもしれませんが、世界の売上高では、2021年6月にサムスンやAppleを抜いて1位になるなど、躍進を続けています。

Xiaomi 11Tはどんなスマホ?

「Xiaomi 11T」は、上位モデルの「Xiaomi 11T Pro」とともに、2021年11月に日本国内での販売が開始されました。公式ECストアで5万円台という手頃な価格ながら、高い性能を備えているモデルです。

画像: 高コスパが魅力のXiaomi 11T。カラーは「メテオライトグレー」「ムーンライトホワイト」「セレスティアルブルー」の3色展開。 www.mi.com

高コスパが魅力のXiaomi 11T。カラーは「メテオライトグレー」「ムーンライトホワイト」「セレスティアルブルー」の3色展開。

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外観

画面サイズは6.67インチと大きく、縦横比は20:9とやや縦長の形状です。重量は203gで、「サイズのわりにそこまで重くない」という印象を受けます。

ロック解除には、サイドボタンでの指紋認証と顔認証の両方が利用可能。マスク着用時は指紋認証、自宅では顔認証など使い分けることができます。

画像: サイズのわりに重くない印象。

サイズのわりに重くない印象。

ストレージ

ストレージは128 GB。micro SDカードには非対応なので、動画など容量の大きなデータを扱うことが多い場合は、データを定期的にクラウドやパソコンに移動させたほうがよいでしょう。

ディスプレイ

画面表示の滑らかさを決める「リフレッシュレート」は、最大120Hz。これは、iPhoneの最新上位モデル「iPhone 13 Pro」などと同等のスペックです。動きの速いゲームをプレイする人なら、じゅうぶんメリットを感じられるのではないでしょうか。

画像: リフレッシュレートは「標準60Hz」「最大120Hz」から選択できる。

リフレッシュレートは「標準60Hz」「最大120Hz」から選択できる。

デュアルSIM

1台の端末で2つの回線を使用する「デュアルSIM」にも対応。本体のnano SIMスロットに、2枚のSIMカードを装着できるようになっています。ただし、物理的なカードを使わない回線契約の「eSIM」には非対応です。

高速充電の実力は?

Xiaomi 11Tの特徴のひとつが、急速充電機能「67Wターボチャージ」です。これは、付属のACアダプターとケーブルを使うことで、36分でフル充電ができるというもの。

画像: 急速充電は、付属の充電器を使った場合のみ可能。あっという間にフル充電できる。

急速充電は、付属の充電器を使った場合のみ可能。あっという間にフル充電できる。

実際に時間を計りながら充電してみましたが、ほぼスペックでうたわれている通りの時間で充電が完了しました。外出する直前にスマホを充電していないことに気づいたときなども、準備をしている短い時間でバッテリーをチャージできます。普段使っていて、恩恵を受けることの多い機能です。

充実したカメラ性能が魅力

Xiaomi 11Tは、1億800万画素の広角カメラ、800万画素の超広角カメラ、500万画素テレマクロカメラの3つのカメラを搭載しています。それぞれのカメラと、標準カメラアプリに搭載された撮影機能を使って撮影した作例をご紹介します。

画像: 広角、超広角、テレマクロの3つのカメラを搭載。

広角、超広角、テレマクロの3つのカメラを搭載。

AIで被写体を認識して調整

広角カメラや超広角カメラは、被写体に合わせて自動で最適な設定で撮影する「AIシャッター」に対応しています。

日中の屋外で、AIシャッターをオンにして撮影した写真がこちら。

画像: AIシャッターが有効になった状態で撮影。木の葉の緑色が実際より鮮やかに出ている。

AIシャッターが有効になった状態で撮影。木の葉の緑色が実際より鮮やかに出ている。

AIシャッターをオンにしている場合、写真の色味が実際の色より少し鮮やかに出る傾向があるようです。被写体によっては、鮮やかすぎて不自然に感じることもあるかもしれません。気になる場合は、AIシャッターをオフにして撮影することで、実際の見た目に近い色で撮ることができます。

画像: AIシャッターを無効にすれば、落ち着いた色味で撮影できる。オン/オフは画面上で簡単に切り替え可能。

AIシャッターを無効にすれば、落ち着いた色味で撮影できる。オン/オフは画面上で簡単に切り替え可能。

1枚の写真に広い範囲を収めたい場合は、0.6倍の超広角カメラを使います。左右に広い画角で撮りたい場合だけでなく、大きな建物を下から見上げるように撮る場合などにも活用できます。

画像: 超広角カメラなら、大きなビルの真下から全体を画面内に収めた写真を撮ることも可能。

超広角カメラなら、大きなビルの真下から全体を画面内に収めた写真を撮ることも可能。

1億800万画素の超高画素で撮影できる

さらに、1億800万画素という超高画素での撮影も可能。簡単に言うと、「大きく引き延ばしても画質が荒れない写真を撮ることができる」ということです。

高画素撮影は、遠くに写っているものを大きく引き伸ばしたい場合に活躍します。たとえば、この写真には中央に東京タワーが写っていますが、小さすぎてよくわかりません。

画像: 1億800万画素で撮影。スマホ画面上で見る限りは一般的な画素数の写真と区別がつかないが、写真に含まれる情報量が圧倒的に多い。

1億800万画素で撮影。スマホ画面上で見る限りは一般的な画素数の写真と区別がつかないが、写真に含まれる情報量が圧倒的に多い。

そこで、1億800万画素で撮影した後、編集機能を使って大きく見せたい部分だけを切り抜いてみました。画質が荒れることなく東京タワーが画面いっぱいに写った写真になります。

画像: 一般的な画素数の写真の場合、写真を大きく引き伸ばすと画質が荒れてしまうが、1億800万画素撮影なら画質を維持したまま拡大できる。

一般的な画素数の写真の場合、写真を大きく引き伸ばすと画質が荒れてしまうが、1億800万画素撮影なら画質を維持したまま拡大できる。

Xiaomi 11Tは望遠レンズを搭載していませんが、この方法を使えば遠くのものを大きく撮ることが可能です。ただし、1億800万画素で撮影した写真はファイルサイズが非常に大きくなるので、編集後に不要な写真は削除するなどの小まめな整理を心がけるとよいでしょう。

夜景やポートレートも美しく撮影

暗い場所を美しく撮影する「夜景モード」も搭載。空などの本来暗い部分の暗さは維持したまま、イルミネーションの光やライトアップされた建物が美しく描写されています。

画像: 夜景モードでは、暗い場所を美しく撮影できる。

夜景モードでは、暗い場所を美しく撮影できる。

また、自動で被写体を認識して背景をぼかす「ポートレートモード」撮影も可能です。被写体と背景が区別しやすい状況であれば、おおむね正しく認識されます。

画像: ポートレートモードは、人物以外の被写体にも利用可能。

ポートレートモードは、人物以外の被写体にも利用可能。

背景のぼかし度合い(f値)を変更することも可能。f値が小さいほど大きくぼかすことができます。ただし、f値を下げるとドリンクのストローのような被写体の細かい部分も一緒にぼけてしまいやすくなるので、撮るものに合わせて調整するのがよいでしょう。

画像: 背景のぼかし度合いは、撮影後の「ギャラリー」アプリからも変更できる。

背景のぼかし度合いは、撮影後の「ギャラリー」アプリからも変更できる。

マクロ撮影にも対応

Xiaomi 11Tに搭載されている「テレマクロ」カメラでは、小さいものを大きく写す「マクロ撮影」を行うことができます。

ツバキの花の中心部分を撮影してみました。おしべの先の花粉まで、しっかり写っています。

画像: 手前のおしべにピントを合わせて撮影。花粉の粒ひとつひとつまで確認できる。

手前のおしべにピントを合わせて撮影。花粉の粒ひとつひとつまで確認できる。

ピントの合う範囲が被写体から3〜7cmと広めなので、撮影の自由度が高い点も魅力です。100円ショップなどで売られている外付けタイプのマクロレンズの場合、ピントの合う範囲が狭かったり、被写体までかなり接近しないと撮影できなかったりするので、撮影の自由度がどうしても下がってしまいます。

本機の場合は、被写体までの距離が多少変動してもピンボケになりません。屋外での植物や小さな生き物の撮影でも使いやすいと感じました。

動画撮影機能も充実

動画は、1080p・60fpsや4K・30fpsなどの高画質撮影にも対応。特別な技術がなくても、ユニークな効果を加えた動画を撮影できる機能も用意されています。

ユニークな動画が撮れる「ムービー効果」

「ムービー効果」は、映画で使われるような映像効果を簡単に加えることのできる機能。たとえば「パラレルワールド」では、まるで画面内に鏡が置かれたような、不思議な映像を撮ることができます。

このほかに、被写体を固定したまま背景だけを動かす「マジックズーム」、暗い場所で動く車などを幻想的に撮影する「スローシャッター」、背景だけを一時的に固定する「タイムフリーズ」などが用意されています。

自撮りワイプや人物複製も

アウトカメラで風景を撮影しながら、同時に自分の顔をワイプで撮影する「デュアルビデオ」モードも搭載。Vlogを撮りたい人には重宝しそうです。

また、動画内の人物を複製し、1つの映像に同じ人が2人いるように見せる「クローン」というユニークなモードも用意されています。

画像: 「クローン」が使えるのは人物撮影に限られる。動画だけでなく写真の撮影も可能。

「クローン」が使えるのは人物撮影に限られる。動画だけでなく写真の撮影も可能。

まとめ

Xiaomi 11Tは、5万円台の価格ながら、高画素カメラや急速充電、高リフレッシュレートなどの性能を備えた高コスパスマホ。「10万円クラスのハイエンド機種は手が出ないけれど、できるだけ性能のよいスマホがほしい」という方には満足できる端末だと思います。特に写真・動画関連の機能が充実しているので、スマホでの撮影を楽しみたい人にはおすすめです。

文◆酒井麻里子(ITライター)
スマホ、PC、ガジェットなどのデジタル製品レビューや、アプリ・サービスの解説記事などを執筆。Twitter(@sakaicat)では、デジタル関連の気になる話題や、ちょっと役立つ小ネタを発信。



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