100均の観葉植物を枯らさずに大きく育てる方法について、筆者が実際に育てて感じた観点と知識をもとにご紹介します。安価でグリーンのある生活を始めたい方、観葉植物の数をとにかく増やしたい方や植物が育つさまを見届けたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
100均で買える観葉植物
「とりあえず行けば何でも揃う」と言えるくらい、品数の多さが魅力の100均。
そんな100均ではフェイクのグリーンだけでなく、本物の観葉植物も売られています。
筆者は100均の観葉植物がとても好きです。小さくて頼りない見た目にも関わらず、一丁前に新芽を吹き出す生命力に、年甲斐もなくはしゃいでしまうことも少なくありません。
「100均の観葉植物=すぐ枯れそう」は間違い
安かろう悪かろう、という理由やあまりにも小さすぎる見た目から、「100均の観葉植物=すぐに枯れてしまいそう」と感じる人もいるのではないでしょうか。さまざまな100均の観葉植物とともに過ごしてきた筆者から言わせると、「そんなことはない」というのが答えです。
100均の観葉植物はたしかに頼りない見た目をしています。しかしていねいに育てれば、それなりに大きく育つものです。SNSにおいても「100均の観葉植物を買ったものの、大きくなりすぎて手に負えない」と言った内容を見かける機会も少なくありません。
「100均の観葉植物=すぐに枯れそう」ではなく「100均の観葉植物=これからどんどん大きくなる段階」と考えると、100円で充実した育成ライフを楽しめますよ。
100均の観葉植物を枯らさない方法
そんな100均の観葉植物を枯らさないようにするには、どのように育てれば良いのでしょうか。
ここからは100均の観葉植物を愛してやまない筆者が経験から得た「こうして育てると枯れにくい」という方法を、ご紹介します。
鉢の植え替えをする
100均の観葉植物がデフォルト状態で入れられている鉢は、とても小さいサイズです。
コンパクトさがかわいらしくもありますが、植物にとっては窮屈そう。そこで筆者は、購入したら早い段階で鉢の植え替えをしています。
いきなり大きなサイズの鉢には移さず、ひと回りくらい大きな鉢に移す、というのが植え替えの基本のやり方です。大きな鉢に引っ越すことで、根が伸びやすくなり幹も太く成長します。
水を与える頻度を守る
観葉植物は、ジャバジャバ水を与えられて育つものではありません。水やりの頻度は植物に合わせて行います。
100均の観葉植物には水やりの頻度や育て方も書かれているため、参考にして水やりのタイミングを決めると良いでしょう。
エアコン直下は避ける
観葉植物は乾燥を嫌うタイプが多いです。そのため、エアコンの風が直に当たるような場所に置くのは避けたほうが◎。
もしエアコンの風があたる場所にしか置き場所がなければ、ビニールで覆うなどして風除けを作ってあげると良いでしょう。
空気の乾燥を見て葉水をプラス
観葉植物は、葉からも水分を補給しています。空気があまりに乾燥していると、葉が水分不足になり枯れてしまうことも。
筆者は部屋の乾燥対策も兼ねて、100均の観葉植物たちの葉に霧吹きで水を与えています。これを「葉水」と言います。ちなみに葉水は、画像のように水滴が溜まるくらい撒いてしまうのはNGです。
水滴が日光を集めるレンズ代わりになってしまい、葉を焼いてしまう危険性が増します。
葉から少し離れた場所からスプレーを撒き、「霧を浴びさせる」というイメージで葉水を与えるのがおすすめです。
お日様にあてる
植物は水と土と日光が大好物です。
わが家の100均で購入した観葉植物たちは、お天気が良くて暖かい日は、外に出て日向ぼっこをしています。寒い季節は、家の中で日のあたる場所に集結。
小さな観葉植物たちが身を寄せ合うようにして日に当たってる様は、かわいらしくて癒されます。
必要なら栄養剤も与える
100均の観葉植物たちに早く大きくなってほしい気持ちから、栄養剤をブスリと挿すことも。
ちなみに栄養剤も100均で購入したものです。
栄養剤といっても与えてすぐに劇的な変化が現れるわけではないため、「大きくなるスピードが気持ち速くなれば」くらいの感覚で与えています。
ちなみにちょっと元気がないな、という程度で栄養剤を与えることはほぼありません。元気がないと感じたときは栄養不足よりも土の状態や風通し、部屋の温度など、ほかの部分に原因がある場合がほとんどなためです。
甘やかしすぎない
100均の観葉植物にこれが1番重要かもしれない、と思うのが「甘やかしすぎない」ということです。
夫が独身時代に購入をし室内で大事に育ててきた名前もわからない観葉植物は、やがてしおれてしまいました。「最後くらい大地で自然な姿に戻してやろう」ということで庭の隅に植えてみたところ、見事に復活。
しおれていた姿が嘘のように、夏だろうが冬だろうが、台風がこようが雪をかぶろうがピンピンしています。
枝が折れてしまったクワズイモは、折れた箇所を絆創膏代わりに針金で補強してみたら、再生していました。
植物が持つ生命力は、人間が思うよりも強いもの。そう考えると、植物にとって居心地の良い優しい環境を作りすぎるのは、かえって生命力を弱めてしまうのでは……と感じることも少なくありません。
「大きく育つよう、人間が守ってあげる」というよりも「植物の持ち前のエネルギーを人間がサポートする」くらいの感覚のほうが、上手に育ってくれるのかもしれません。
まとめ
100均の観葉植物は、小さいわりに大きな生命力を持っています。ていねいに、それでいてやりすぎない程度の力加減でお世話をしてあげると、想像以上に大きくなることも少なくありません。
日を追うごとに成長する姿はとても楽しいもの。お手頃価格で始められる育成ライフで、毎日を少し豊かにしてみませんか。