アユートは、Astell&Kernブランドからヘッドホンアンプの新製品として「ACRO CA1000」を発売した。本製品は、高性能アンプとデジタルオーディオ機能を一体化したモデルで、機能、拡張性、携帯性を兼ね備えたキャリアブルヘッドホンアンプになる。
Astell&Kern
ACRO CA1000
●価格:29万9980円
高性能アンプとデジタルオーディオ機能を一体化したヘッドホンアンプ
アユートは、Astell&Kernブランドから、高性能アンプとデジタルオーディオ機能を一体化したモデルとして、超高出力に対応したキャリアブルヘッドホンアンプ「ACRO CA1000」を発売した。
■どこにいても最高の音楽を提供してくれる
本機は、「原音に忠実」という同ブランドの理念の元、高性能アンプとデジタルオーディオ機能を一体化し、機能、拡張性、携帯性を兼ね備えたキャリアブルヘッドホンアンプだ。歪みのないクリアなサウンドと超高出力を実現しており、あらゆるヘッドホンをドライブすることができるだけでなく最適なパフォーマンスを提供してくれる。多彩なデジタル及びアナログ入出力を搭載したことで、Hi-Fi システムの中心として機能させることを可能としたモデルとなっている。
■4段階のゲイン設定、最大15Vrms もの超高出力であらゆるヘッドホンをドライブ
また、4段階のゲイン設定に対応しているのでヘッドホンの特製に合わせた最適なドライブを可能としている。搭載されたゲイン設定回路は、最大出力15Vrmsもの超高出力を実現しており、ハイインピーダンスヘッドホンも音質を劣化させることなく余裕をもってドライブすることができるため、ヘッドホンのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能。
■多彩な入出力に対応
さらに、より幅広く使用できるように多彩な入出力端子を装備している。ヘッドホン出力は、3.5mm、6.35mmアンバランス、2.5mm、4.4mmバランス出力端子を搭載し、さまざまなヘッドホンやイヤホンに対応する。デジタル入力は光(角型)、同軸(RCA)を備え、3.5mm端子兼用の光デジタル出力、充電専用の USB Type-C 端子とは別に、デジタル入出力用の USB Type-C も搭載している。
アナログ入出力(RCA)で機器を接続し、Hi-Fi オーディオアンプシステムとして使用することも可能だ。すべての入出力設定は、タッチパネルで簡単に選択することができる。
■クアッド DAC 搭載で高出力ながら低ノイズを実現
DAC部は、ESS Technology社のオーディオ用最新 DAC「ES9068AS」を4基搭載したクアッド DAC構成の採用と、Astell&Kernのアンプ回路技術により優れたデコード能力を実現している。超高出力ながらも、クリアで歪みのない出力が可能になった。ハイパワーヘッドホンアンプの各出力段からの信号がうまく遮断されないと、ノイズの干渉を引き起こすことがあるため、2.5mm、3.5mm、4.4mm、6.35mm のヘッドホン出力回路は、微小な独立リレー部品を採用し、物理的に分離している。
さらに「ACRO CA1000」は、使用しないコネクターをリレーで完全に遮断することで、独立した回路構成によるノイズレスな出力を可能にした。
■PCM 384kHz/32bit、DSD512 のネイティブ再生対応
PCM最大 384kHz/32bit、DSD512(22.4MHz/1bit)のネイティブ再生に対応。アーティストが表現したかった音楽の細部まで聴くことができる。
■究極のサウンドソリューション「TERATON ALPHA」
Astell&Kern開発の主要回路を一体化した究極のサウンドソリューション「TERATON ALPHA(テラトン・アルファ)」がモジュールに組み込まれている。TERATON ALPHAは効果的なパワーノイズ除去、効率的な電源管理、歪を最小限まで抑えた増幅などにより、オーディオ出力インターフェースから元音に近いオーディオ再生を実現している。
■持ち運べるプレミアムサウンド
据え置き型ヘッドホンアンプならではの多彩な入出力オプションとパワフルな出力を実現。8400mAhの大容量バッテリーを搭載し、別途電源を接続することなく、外部電源なしで動作する。
据え置き用としては、小型ながらもパワフルな出力のため、再生時間が相対的に短くなるという問題が発生するが、電源回路の再設計、見直しにより、10時間以上の連続再生を実現している。
■USB-PD 2.0 対応の高速充電
9V/3Aに対応したUSB-PD 2.0充電を搭載し、より高速な充電を実現。USB-PD 2.0の高速充電に対応したUSB Type-Cアダプターを使用した場合、約1時間で50%充電、約2時間30分でフル充電が可能。
■ヘッドホンでスピーカーに近い音像を実現するクロスフィード機能
クロスフィード機能とは、片方のチャンネルのオリジナル信号の一部をミックスし、その信号を時間差で反対側のチャンネルに送り、音像を中央に定位させる機能のこと。これにより、スピーカーで聴くような自然なサウンドを可能にしている。
■その他の特徴
その他の特徴としては、ノイズや電磁干渉が本機に影響を及ぼさないようにするため、超高純度銀メッキをシールド缶に施している、また、ストリーミングサービスを楽しめるようにデュアルバンド Wi-Fi(2.4/5GHz)にも対応している。
さらに、Bluetooth5.0を搭載しており、SBCや AACの他、aptX HDやLDAC コーデックに対応する。そのほかレシーバー機能「BT Sink」も搭載。スマートフォンなどの外部機器からの音楽をBT Sink機能を使用し、Bluetooth レシーバーとして再生することが可能だ。
■デザインコンセプト
本機は、火星の過酷で危険な環境を突破するためのパワフルなローバートラックをイメージしてデザインされた。Astell&Kern独自のボリュームホイールデザインは、どんな障害物も乗り越える探査車のような金属製のホイールとして表現されている。
本体サイズは、幅約104.9mm、奥行き148.8mm、高さ45mm、重さは約919g。内蔵バッテリーの充電時間は、約2.5時間(約7時間)、連続再生時間は約10時間。記録媒体は、内蔵の256GBのほか、microSDカードスロットを1つ備えている。
※価格は記事作成当時のものです。