Googleは検索エンジンなどさまざまなウェブサービスを提供している。検索することを「ググる」というなど、その認知度も高い。Googleの各種サービスを使いこなそう!
※パソコンからの操作はWindows 10/11の「Google Chrome」を使用し、スマートフォンの操作は、iPhoneは「iOS 15」、Androidは「Android 10」以降の端末を使用して動作検証、撮影しています。機種やOSのバージョンによっては、操作や画面表示が異なることがあります。
Googleの各種サービスをもっと便利に使いこなそう!
検索からデータ管理までサービスが充実
Google(グーグル)と聞いて多くの人が最初に思い浮かべるのは、「検索」サービスだろう。検索エンジンでは世界シェア1位を誇り、キーワードでの検索だけでなく、画像を使って検索したり、検索結果を絞り込む機能が充実していたりと、利便性の高さが魅力だ。さらに、下にまとめたとおり、メールやカレンダー、ファイルや写真の管理などに特化したサービスもあり、いずれも無料で使える。
どのGoogleサービスも、同じ「Googleアカウント」でログインすれば、パソコンとスマホなど複数の端末間でのデータ同期が可能。端末にとらわれることなく出先でもスムーズにデータを確認できる。
こんな場面でGoogleサービスが大活躍!
■メールやビデオ会議サービスがテレワークの手助けに
会社以外の場所で仕事をする際に、「Gmail」があればどこでもメールチェックができるので便利。資料などの書類は「Googleドライブ」に保存しておけば、自宅でも確認できる。また、チームで顔を見ながら打ち合わせがしたいときに、「Google Meet」でビデオ会議をするといい。いずれも無料で使えるのがありがたい。
■動画で気になったアイテムを手元のスマホで素早く検索
世界中の投稿動画が楽しめる「YouTube」は、スマホやタブレットだけでなく、テレビでの視聴も可能。動画を見て気になった商品をスマホで調べるのに使う検索エンジンは「Google」がおすすめ。また、Bluetoothスピーカーとしてだけでなく、話しかけるだけで検索やデバイスの操作がスマートスピーカー「Google Nest Audio」などもリビングにあると便利。
■知らない土地でも目的地にスムーズに到着!
スマホに「Googleマップ」アプリをインストールしておけば、目的地までの経路を徒歩、電車、車、自転車など移動手段ごとに調べられる。スマホのGPSを利用して、いつでも地図上に現在地を表示してくれるので、地図を見るのが苦手な人でも安心。実際の風景を写真で見られる「ストリートビュー」などの機能もあり、目的地をイメージしやすい。
Googleサービスの基本(1)「Googleアカウント」を作成しよう
Googleサービスを使うには「Googleアカウント」があると便利。アカウントは無料で作成でき「Gmail」のメールアドレスとしても使える。取得時に自分で決めたGoogleアカウントとバスワードと忘れないようにメモしておくといい。
■Googleアカウントを新規作成する
(1)ログインをクリック
ウェブブラウザーでGoogleのサイトにアクセスし、画面右上の「ログイン」をクリックする。
(2)「アカウントを作成」をクリック
「ログイン」画面が表示される。画面左下の「アカウントを作成」をクリックし、「自分用」を選択したら、「次へ」をクリック。
(3)ユーザー名とパスワードを決める
氏名を入力する。続いて、使用したいユーザー名とパスワードを入力し、「次へ」をクリック。
アカウントのセキュリティ保護のために電話番号を入力する。再設定用のメールアドレス、生年月日、性別を入力したら「次へ」をクリック。次の画面で利用規約を確認したら「同意する」をクリックする。
(4)登録が完了する
アカウントの登録が完了すると、「ホーム」画面が表示される。右上のプロフィールアイコンをクリックすると、登録したアカウントを確認可能。
■Google アカウントでログイン/ログアウトする
(1)「ログイン」をクリック
Googleのサイトにアクセスし、画面右上の「ログイン」をクリックする。
(2)Google アカウントを入力する
ログイン画面が表示されたら、Google アカウントを入力して「次へ」をクリックする。
(3)パスワードを入力する
パスワードを入力して「次へ」をクリックすると、ログインが完了する。
(4)ログアウトする
ログアウトするには、ホーム画面右上のプロフィールアイコン→「ログアウト」の順にクリックする。
■iPhoneにGoogle アカウントを追加する
(1)「メール」をタップ
「設定」アプリを開き、「メール」をタップする。
(2)「アカウントを追加」をタップ
「アカウント」→「アカウントを追加」の順にタップする。
(3)「Google」を選択
追加するサービスの一覧が表示されたら、「Google」を選択する。
(4)Google アカウントを入力
Google アカウントを入力し、「次へ」をタップ。
(5)パスワードを入力
パスワードを入力し、「次へ」をタップする。
(6)同期する項目を選択
「メール」「連絡先」「カレンダー」「メモ」の中から、データを同期したい項目をオンにする。選び終えたら「保存」をタップ。
Googleサービスの基本(2)2段階認証でセキュリティを高めよう
Google アカウントを安全に使うには、「2段階認証プロセス」を有効にするといい。ログイン時に「確認コード」が登録したスマホに届き、確認コードを入力しないとログインできない仕組みだ。Google アカウントの取得時に設定しておくといいだろう。
第三者が勝手にログインするのを阻止しよう
Googleアカウントには、Googleサービスで利用しているさまざまなデータが保存されている。ログインするにはGoogleアカウントとパスワードが必要だが、使い回しているパスワードなどの場合は第三者に漏洩する危険性もある。知らない人にログインされるのを防ぐためにも、アカウント作成時に「2段階認証プロセス」を設定しておくといい。
設定するには、SMS(ショートメッセージサービス)を受信できるスマホや携帯電話が必要で、ログインしようとすると毎回異なる確認コードがSMSで届く。この確認コードを入力しないとログインできないので、なりすましを防げる。
■2段階認証が必要な理由は?
パスワードは盗まれる危険性があるので不正利用されることを防ぐ
■どうやってデータを保護するの?
1回限りしか使えない確認コードで情報を守る
■ログイン方法はどう変わる?
パスワードに加えて確認コードの入力が必要になる
■2段階認証プロセスを設定する
(1)「Google アカウントを管理」をクリック
ホーム画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、「Google アカウントを管理」をクリックする。
(2)「2段階認証プロセス」をクリック
「セキュリティ」→「2段階認証プロセス」の順にクリックする。
(3)「使ってみる」をクリック
2段階認証プロセスの設定を開始する。「使ってみる」をクリックする。
(4)パスワードを入力
本人確認をするためにパスワードを入力し、「次へ」をクリック。
(5)確認コードを取得する方法を選ぶ
使用するスマホの電話番号を入力し、コードの取得方法を選択する。ここでは「テキストメッセージ」を選択し、「次へ」をクリックした。
(6)確認コードを入力
スマホにSMSで6桁の数字の確認コードが届く。「コードの入力」欄にその数字を入力し、「次へ」をクリック。
(7)「有効にする」をクリック
確認が完了したら、「有効にする」をクリックする。これで設定が完了した。
(8)追加の設定も可能
2段階認証プロセスをオフにする場合は「オフにする」をクリックする。認証方法を追加できるようになっており、スマホを紛失したときなどに備えて「バックアップコード」を設定してもいい。
Googleサービスの基本(3)パソコンで「Google アプリ」を活用しよう
パソコンでGoogleの各種サービスに素早くアクセスするには、「Google アプリ」を活用しよう。アイコンをクリックするだけで各Googleサービスのトップページが表示されるので、毎回検索する必要がない。
(1)「Google アプリ」アイコンをクリック
ウエブブラウザーでログインした状態で、画面右上の「Google アプリ」アイコンをクリックすると、アプリの一覧が表示される。各アイコンをクリックすると、サービスのトップページが表示される。
(2)「その他のソリューション」をクリック
目的のサービスが見つからない場合は、下にスクロールして「その他のソリューション」をクリックする。
(3)サービスの一覧が表示される
Googleの「プロダクト」ページが表示される。画面を下にスクロールすると、サービスの一覧が表示されるので、利用したいサービスをクリックしよう。
スマホはホーム画面のアプリアイコンをタップ
スマホやタブレットでは、アプリのアイコンをタップすれば起動する。Androidには多くのGoogleサービスのアプリが標準搭載されている。
iPhoneの場合は「App Store」でアプリをインストールする必要がある。
ホーム画面やアプリ一覧で使いたいGoogleサービスのアイコンをタップする。Androidはあらかじめ「Google」フォルダにまとめられている。
■イラスト/太中トシヤ
※この記事は『もっとGoogle!完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。