特定の時間帯に通信速度が遅くなったり不安定になったりすることがある。これはアクセスが集中して混雑しているためだ。「IPv6 IPoE接続」は従来よりも混雑しにくい仕組みなので安定した高速通信が期待できる。時間帯を問わずに通信が不安定になる場合は、ルーターの動作が不安定になっている可能性が高い。
突然、通信速度が遅くなった… / つながり方が不安定
ネットを使っていると特定の時間帯に速度が遅くなったり不安定になったりすることがある。これはアクセスが集中して混雑しているためだ。特に、フレッツ光はユーザー数が多く、混み合う時間帯はこのような現象が起きやすい。
これを解決するのが次世代の接続方式である「IPv6 IPoE接続」(別記事参照)だ。従来よりも混雑しにくい仕組みなので安定した高速通信が期待できる。
[別記事:【IPv6とは】IPv4の後継となるIP のこと。IPoEとPPPoEは何が違う?→]
IPoE接続を利用するには、対応のWi-Fiルーターが必要。もし手持ちの機器が対応していない場合は、買い替えが必要になるケースがある。
また、契約しているプロバイダーによっては申し込みが必要なところもある。不明な場合は、プロバイダーへの確認もしておくといいだろう。
時間帯を問わずに通信が不安定になる場合は、ルーターの動作が不安定になっている可能性が高い。
この場合はルーターを再起動すると改善することがある。再起動はルーターの管理画面から行うか、本体のリセットスイッチを押せばいい。どちらもない場合は、電源を入れ直して再起動させよう。
●IPv6 IPoE接続は高速だが、Wi-Fiルーターとプロバイダー双方の対応が必要
「IPv6 IPoE接続」は、高速で安定した通信が可能になった次世代の通信方式だ。この方法で接続するには、対応するWi-Fiルーターが必要になる。
●国内メーカーの多くはIPoE接続対応
アイ・オー・データ、NEC、エレコム、バッファローなどはWi-Fi 6ルーターの全機種がIPoE対応済み! 例えば、エレコムのWi-Fi 6ルーターの場合、ハイエンド機だけでなくエントリー機のWRC-X1800GS-Bまで、すべてIPoE接続に対応している。
エレコム
WRC-X1800GS-B
実売価格例:8100円
●多くのルーターは管理画面から再起動できる
時間を問わずに通信が不安定な場合は、ルーターを再起動する。管理画面やリセットスイッチで再起動できない機器は、電源を入れ直せばいい。
■価格は記事作成時のものです。
■解説/岩渕 茂(ITライター)
※この記事は『今すぐつながる!Wi-Fi完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。