パナソニックは、ミラーレス一眼カメラ LUMIXの新製品として「DC-GH6」を発売した。本機は、新開発の25.2M Live MOSセンサーと演算処理速度が約2倍に高速化した新世代ヴィーナスエンジンを搭載しているのが特徴で、解像感・高速性能、ダイナミックレンジの向上を実現している。
パナソニック
LUMIX DC-GH6/DC-GH6L
●実売価格:ボディ単体=29万2300円程度、Lキット=DC-GH6L=37万4000円程度(標準ズームレンズ付属)
パナソニックは、ミラーレス一眼カメラ LUMIXの新製品として「DC-GH6」を発売した。
本製品は、新開発となる有効画素数2521万画素のLive MOSセンサーを搭載しており、高い解像性能を引き出すローパスフィルターレス設計で、被写体の細部に至るまで精緻に描写する。従来モデル(DC-GH5)に比べて、ピクセル数を約20%以上アップし、高画素化しながらも、飽和性能を向上させ、滑らかで快調豊かな写真・映像の撮影を可能にしている。ISO感度もISO100から設定可能で、より実用的な感度領域で撮影することができる。
また、LUMIX初となる5.7K 60pの高解像動画記録や、4K 120p/FHD 240pのハイフレームレート撮影やFHDで最大300fpsから生成できる多彩なスローモーション表現、明暗差の大きなシーンでも高い階調性能を発揮するダイナミックレンジブーストにより、幅広い映像表現を実現している。Cinema4K 60p記録では、新たに4:2:2 10bit最大800Mbpsの内部記録に対応し、放熱構造の進化により記録時間無制限で撮影することができる。
LUMIXのマイクロフォーサーズ機としては、初めてV-Log/V-Gamutを搭載しており、Log撮影において、暗部からハイライト部分まで、きめ細かく描写する広いダイナミックレンジと、豊かな諧調、広色域で美しい映像表現を可能にしている。
高画素の映像データを高速で処理する新世代のヴィーナスエンジンを採用しているから、高解像な5.7K 60pで記録したデータや、ハイフレームレートの4K 120pで記録したハイクオリティな動画も高速で処理することができる。
処理性能の向上したことにより、LUMIXとして初めて映像業界標準のコーデックである「Apple ProRes 422 HQ」の内部記録に対応し、撮影現場からポストプロダクションのワークフローまでを見据えた多彩な動画記録フォーマットを搭載することで、ハイクオリティな映像表現を実現している。また、カメラボディに搭載のボディ内手ブレ補正は、シャッター速度7.5段分の補正性能を実現しており、手持ち撮影を強力にサポートしてくれる。
AF性能は、新世代のエンジンと自動認識アルゴリズムの進化によって、処理能力が高速化しており、人体へのAF速度・追従性能が大幅に向上した。「顔・瞳認識」に加え、後ろ向きの人物の頭部をとらえる「頭部認識」のほか、遠く小さな被写体全体をとらえる「人体認識」の精度も上がり、画角による撮影意図をカメラが自動判別して、背景抜けを抑えながらフォーカスし続けてくれる。また、新たに「フォーカスリミッター」を搭載しており、任意でのAFの合焦スピードが上がり、背景抜けや、手前の障害物にピントが合うというミスショットも抑制できる。
背面モニターは、高輝度約184万ドットの3インチタッチパネル液晶モニターを採用。フルサイズミラーレス一眼の「DC-S1H」でも採用されているチルトフリーアングル機構を採用しており、チルトとフリーアングルをそれぞれ単独で使用することができるほか、チルトとフリーアングルを組み合わせて使うことで、本体にHDMIケーブル・USBケーブルを挿した状態でもモニターがケーブル類に干渉することなく撮影をすることが可能だ。
本体サイズは、幅約138.4mm、奥行き99.6mm、高さ100.3mm、重さは、約823g(本体、バッテリー、SDメモリーカード1枚含む)。記録メディアは、CFexpress Type Bカード、SD・SDHC・SDXCメモリーカード。Lキットに同梱されるレンズは、「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.」になる。
※価格は記事作成当時のものです。