〈ホントに炭酸抜けないの?〉ダイソー「炭酸キープキャップ」を実際に試してみた!|100均レビュー

レビュー

ハイボールや酎ハイで重要なのが「炭酸感」。爽快なのどごしを味わいたいから「強炭酸が好き」という人も多いでしょう。とはいえ、炭酸水の割高感も気になります。コスパを考えると、500mlより、1.5lといった大きなペットボトルの方がお買い得。でも、保存してる間に炭酸が抜けてしまっては元も子もありません。この問題を解決するため、ダイソーの「炭酸キープキャップ」と「炭酸を逃がしま栓」を使ってみました。その実際を報告します。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在は昨年8月に生まれた息子と妻の3人、キャンピングカー生活にハマっており、約1カ月かけて北海道を一周するなどしている。

「炭酸キープキャップ」と「炭酸を逃がしま栓」

100円ショップで「これ本当に効果があるの?」と疑問に思ったら「もしかしたら地雷では?」という疑念は捨てて、試してみることをポリシーにしている筆者。今回は、炭酸水や炭酸飲料から炭酸が抜けることを防いでくれるというアイテム「炭酸キープキャップ」と「炭酸を逃がしま栓」を試してみました。

「炭酸キープキャップ」と「炭酸を逃がしま栓」

ポンプが外れて便利な「炭酸を逃がしま栓」

2種類のアイテムを購入しましたが、どちらも、基本的にペットボトル内に空気を送りこみ圧力を上げ、炭酸が抜けるのを防ぐしくみ。「炭酸を逃がしま栓」は、密閉キャップ部分とポンプ部分が分離できるため、炭酸が抜けないようにペットボトルに圧力をかけた後、ポンプ部分を外して冷蔵庫などに収納でき、場所を取らないので、後から紹介するポンプ一体型の「炭酸キープキャップ」よりも期待して購入しました。

ダイソーで税込110円で購入した「炭酸を逃がしま栓」。圧力をかけるポンプ部分と密閉するためのフタが分離する構造になっているのが特徴です。

全長は約11.5cm。カッチリとした素材感のプラスチックでできています。密閉フタとポンプが分離するので、収納などに便利です。

どちらの製品も、500mlや1.5lなどの一般的なペットボトルの口に合うように設計されています。もし高い効果が得られれば、炭酸が抜けやすいので敬遠している1.5lといった大容量のペットボトルに、ハイボール用の炭酸水を変えようともくろんでいるわけです。

ポンプ一体型の「炭酸キープキャップ」

密閉キャップ部分とポンプ部分が一体型になった「炭酸キープキャップ」。 白い密閉キャップ部分をペットボトルの口にねじ込み、青いポンプ部分を押してペットボトルの内部に圧力をかけ、炭酸が抜けるのを防ぐ仕組みです。500ml、1.5lなど、一般的なペットボトルの口のサイズに合えば、使用できるといいます。

密閉キャップと圧力をかけるためのポンプが一体になった「炭酸キープキャップ」。こちらもダイソーで税込110円で購入しました。

白いプラスチックでできたキャップ部分をペットボトルの口にねじ込み、青いポンプ部分を押して圧力をかける構造になっています。

ペットボトルに取り付けると、ペットボトルの上に丸いちょうちんがついたかのような見た目になるので、筆者はデザイン的にあまり気に入らず、ポンプ部分が取り外しできる「炭酸を逃がしま栓」に期待していました。とはいえ、どちらかでも明確に効果が得られるようならば、晩酌のハイボールのために購入しているペットボトルの炭酸水を、いまの500mlから、大容量でコストパフォーマンスのよい1.5lなどに変更しようと考えています。

炭酸キープキャップを試してみた

3種類の条件で炭酸の抜け具合を比較テスト

同一メーカーの1lの炭酸水3本を用意して、開封。300mlを別の容器に注いで、ペットボトルの中の残量を700mlとしました。

残量が同じ700mlになるよう計量カップを使って、300mlずつペットボトルの外に注ぎました。

700ml残ったペットボトルには、それぞれ「炭酸を逃がしま栓」「炭酸キープキャップ」「ペットボトルに付属していたノーマルのフタ」を取り付け、「炭酸を逃がしま栓」と「炭酸キープキャップ」は、ポンプを使ってペットボトル内の圧力を上げ、炭酸が抜けづらくなるようにします。

「炭酸を逃がしま栓」は密閉キャップにポンプ部分を押し付けるようにして、ポンプを上下し圧力をかけた後、ポンプ部分を外して準備完了です。

「炭酸キープキャップ」はペットボトルの口に密閉キャップ部分をねじ込み、ポンプ中央部分の穴を指で塞ぎながら、ペットボトル内部に圧力をかけます。

使ってみるまでは「炭酸を逃がしま栓」のほうが使いやすそうに思っていたのですが、実際に圧力をかけてみると「炭酸キープキャップ」のほうが操作が簡単で、確実に圧力がかけられるように感じました。このあたりは、やはり実際にやってみないとわからないものだと思ったわけです。

このあと、条件の異なる3本の炭酸水のペットボトルを並べて冷蔵庫に収納。1日以上時間をおいたうえで、開封し炭酸の抜け具合を比較します。

冷蔵庫に収納した3本の炭酸水のペットボトル。「炭酸キープキャップ」の見た目が筆者はあまり好きではありません。

45時間後に開封、炭酸の抜け方の差は……

毎日の晩酌を想定して、24時間後に開封し、炭酸の抜け具合を比較しようと考えていました。しかし、所用などがあり、開封したのは約2日後の45時間後。とはいえ、保管期間が長い方が、差は明確になるのではないかと期待して、それぞれを開封しました。

大きな差を感じたのは、開封時の音。ペットボトル付属のノーマルのフタと「炭酸を逃がしま栓」ではほとんど差を感じませんでしたが、「炭酸キープキャップ」を開封した際には、ほかのふたつに比べて、明らかに強い「圧」が開封されたような大きな音が出たのです。これは期待できます。

約45時間後に冷蔵庫から取り出し、再度開封したペットボトル。当たり前ですが外観上の違いは感じられません。

「炭酸キープキャップ」を取り付けたペットボトルは、再開封時にかなりよい音がして、期待できるように感じました。また、下に掲載した写真のいちばん手前が「炭酸キープキャップ」を取り付けて保管した炭酸水を注いだものなのですが、ほかの炭酸水よりも、泡も大きく、量が多いように感じるのです。

しかし、実際に飲んでみると、炭酸の抜け具合に明確な差は感じません。「炭酸キープキャップ」を取り付けたものはもちろん、「炭酸を逃がしま栓」を使ったもの、そして残念ですがペットボトルに付属していたノーマルのフタで保管していたものも、飲んでみて、喉越しなどに明らかな差を感じることはないのです。

再開封時の音などを考慮すると「炭酸キープキャップ」は、明らかに効果がありそうなだけに残念です。また「炭酸を逃がしま栓」は、ペットボトルに圧力をかける操作がやりにくく「炭酸キープキャップ」に比べると、ペットボトルにかかっている圧力が弱く感じたので、うまく圧力をかけることができれば、同様の効果が得られる気がします。

再開封時の音などを聞いていると、明らかに効果がありそうなのですが、飲んでみると喉越しなどに差は感じませんでした。

まとめ

音も味わいの一部と考え「炭酸キープキャップ」を愛用

炭酸キープキャップを使うと、保管し再開封しても、まるで最初のときと同じような炭酸感を味わえるのでおすすめ。そして、筆者は今後、炭酸キープキャップを使うことで、炭酸が抜けることを恐れて、あまりコストパフォーマンスのよくない500mlの炭酸水愛用していたのですが、大容量でコスパの高い1.5lの炭酸水に変更しました、という結論になるとよいのですが…残念ながら、今回の検証ではあまり大きな差は感じませんでした。

ただし「炭酸キープキャップ」は、圧力をかけるときの使い勝手もよく、再開封時の「バッシュ」という音も気持ちがよいので、音も味わいの一部と考えて愛用しています。また、筆者の場合、走行中に揺れるので、炭酸が抜けやすいキャンピングカーの冷蔵庫に、炭酸水や炭酸飲料を保管するときには「炭酸キープキャップ」を多少の効果に期待して使っている程度です。

飲んでみて、明らかに違うといえるほどの差は感じませんが、気分が異なる程度の差は得られるので、炭酸好きの方はぜひ試してください。

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レビュー暮らし・生活・ペット知識
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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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