【コーヒーの器具別抽出ガイド(7)】デザインと実用性を兼ね備えた「KOGUドリッパー」の特徴と使い方 フィルターは円錐も台形も対応可

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見慣れたドリッパーと違い、棒状のステンレスを骨組みのように加工して作られている「KOGU」のドリッパー。ちょっと前衛的な雰囲気が漂うデザインだが、単にデザインだけではなく、多くの実用性を兼ね備えている。

[別記事:【コーヒー豆の挽き方】直前にミルで挽くのがベスト!電動ミルと手挽きミルの違い→]

前衛的デザインが淹れやすさと味わいをもたらす

見慣れたドリッパーと違い、棒状のステンレスを骨組みのように加工して作られている「KOGU」のドリッパー。ちょっと前衛的な雰囲気が漂うデザインだが、単にデザインだけではなく、多くの実用性を兼ね備えている。

まず、壁面がないことで、ドリップ時に発生するガスがしっかりと抜けてくれる。コーヒー粉に湯が行きわたりやすくなり、成分を無駄なく抽出することができる。

また、2種類のペーパーフィルターが使える。この形状から円すいフィルターが使えるのは一目瞭然だが、台形フィルターも使える。ステンレス棒の間をフィルターの角が通り抜け、きちんと収まるのだ。角部分は外に出てしまうが、抽出には何の問題もない。

そして、抽出したコーヒーの液面が見える。サーバーが透明であれば横から抽出量を見ることもできるが、マグカップなどで入れる際は液面が見えない。しかし、このドリッパーは底面がない。だからカップの中もしっかりとのぞけ、あふれさせてしまう心配がない。

もちろん作業的な実用性だけでなく、おいしく抽出できる実力も備える。コーヒー好きなら淹れてみたくなる、そんなドリッパーだ。

KOGU 珈琲考具
ドリッパー 大 2~6杯用

実売価格例:2420円

効率よくガスが抜ける構造なのでコーヒーが持つフレーバーを無駄なく抽出することができる

ドリッパーに壁面がないので隙間からガスがよく抜け、湯が均一に通って雑味が出にくい。また、フィルターは円すい形と台形のどちらにも対応可能だ。

小山勝宝 講師

上部だけでなく側面からもガスが抜けるので、抽出スピードも速くなります。湯を注ぐスピードが速いと味があっさりしすぎてしまうので、なるべくゆっくりと注ぐようにしましょう。サーバーにコーヒーが落ちていくのと同じスピードで湯を注ぐといいでしょう。

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湯温 93℃
湯量 540cc
粉砕 中細挽き
豆量 30g
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(1)抽出したコーヒーが冷めてしまわないように、あらかじめサーバーとカップにお湯を注いで、しっかりと温めておく。

(2)フィルターの接着部分を折り返して、ドリッパーにセットしやすいようにしておく。今回は円すいフィルターを使用。

(3)ドリッパーをサーバーの上に載せたら、フィルターをセット。これをスケールの上に載せて、重さを量りながらドリップする。

(4)ドリッパーにコーヒー粉を入れる。今回は3杯分を抽出するので、中細挽きのコーヒー粉を約30g入れる。

(5)山状になったコーヒー粉を左右に振って平らにならしたら、中心から円を描くようにして、粉全体に湯を注ぐ。

(6)粉全体に湯が行きわたるように注ぐ湯の量は約90g。スケールの表示を見て正確に注ぐようにしよう。

(7)20秒ほどそのまま置いておき、コーヒー粉を蒸らしていく。こうすることでコーヒーの成分をしっかりと抽出できる。

(8)蒸らしが終わったら湯を注いでいく。まずはドリッパーの中心から円を描くようにゆっくりと回し入れる。

(9)湯が行きわたったら、中心だけに湯を落としていく1点注湯で抽出を行う。コーヒー粉を動かさないようゆっくり注ぐのがコツ。

(10)蒸らしのために注いだ90gを含めて、トータルで540gになるように湯を注いでいく。これでコーヒーの抽出が完了。

(11)抽出し終わったドリッパーを見ると、側面と底面に均一なコーヒー層が残る。ムラなく成分が抽出された証拠だ。

湯の透過速度が速いので、あっさりめの味わい。やわらかな酸味で、苦みが控えめなバランスの取れたコーヒーが淹れられる。

※製品の価格は、特別に表記のないかぎり、消費税込みの総額です。
※製品の仕様や価格は制作時のもので、その後、諸事情により変更されている場合があります。
※コーヒーの抽出方法は、解説内容に合わせた使いこなしの一例であり、器具メーカーの公式な使用手順とは沿わない場合があります。

■イラスト 田村 梓(ten-bin)
※この記事は『自宅で楽しむおいしい珈琲の淹れ方』(マキノ出版)に掲載されています。

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