【カルディ】話題の「うにバター」や「万能うにソース」など5種をウニ大好き道民が正直レビュー!

レビュー

息子まで入れると4代にわたって道民だからでしょうか。それとも祖父がウニ漁師だったせいでしょうか。筆者はウニが大好きです。とはいえ、北海道に住んでいても、そんなにいつもいつもは食べられません。そこで注目したのが、カルディのウニ系アイテム5品「パスタソース ウニクリーム」「うにバター」「濱乃雲丹醬」「万能うにソース」「うに鍋つゆ 味噌仕立て」を実際に試してみましたので、その感想をお伝えします。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9平方メートルの仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。

もっと手軽に「ウニ」を楽しみたい

保存性も高く、日常的に楽しめるカルディのウニ系アイテム

カルディで購入した「ウニ」系アイテム5品。カルディのオンラインストア(https://www.kaldi.co.jp/ec/)でも購入可能です。

道民だからということもあるでしょうが、筆者はウニが大好きです。

許されるなら、毎日食べたいほど。しかし、現実問題、いくら北海道に住んでいても毎日どころか、毎週のようにウニを食べるという人のほうが少数派でしょう。当然、筆者もそんな頻度でウニを食べることはありません。

それでも毎回生ウニといわないので、食卓にウニが登場する機会を増やすことができないかと願っていた筆者がずっと気になっていたのがカルディのウニ系アイテムたち。

今回は写真の5品「パスタソース ウニクリーム」「うにバター」「濱乃雲丹醬」「万能うにソース」「うに鍋つゆ」を購入してみたのですが、生ウニと違ってある程度の保存も可能ですし、価格の面からも、特別な日以外でも楽しむことができそうです。そんなカルディのウニ系アイテム5品を実際に試してみました。

「万能うにソース」 税込378円

「お肉に合う」というウニエキス使用のソース

「万能うにソース」378円(税込)で購入。ウニエキスを使用した和風醤油ベースのソースに仕上がっているといいます。

税込378円で内容量が235gのもへじの「万能うにソース」。パッケージに「うにエキス使用」と明記されています。

しかし、原材料名の表記は「還元水あめ(国内製造)」「砂糖」「しょうゆ」「うにエキス」などとなっております。「うにエキス」よりも還元水あめなどの量のほうが多そうです。

醤油ベースのウニ風味を効かせた和風ソースで、肉料理、焼肉、牛しゃぶ、ローストビーフ、ステーキ、焼きうどん、コロッケなどにおすすめだといいます。

焼肉と唐揚げで「万能うにソース」を試した

ミスジの焼肉に「万能うにソース」をかけてみました。確実にうま味はアップするのですが、濃厚なウニ味といった印象はありません。

400円に満たない金額で235gと、そこそこ量がある「万能うにソース」。これで濃厚なウニ味が楽しめるならコストパフォーマンスは抜群と思ったわけです。

そして肉料理におすすめということなので「焼肉」と「唐揚げ」で試してみました。

結論から述べるなら「おいしいけど、これじゃない」といった感じ。ウニエキスやポークエキス、魚醬、アミノ酸などが入っているのでうま味は増しますし、還元水あめや砂糖が入っているので甘みも増します。しかし、筆者は濃厚なウニ味を求めているわけです。この点に関しては「確かにウニの風味はするのですが……」といったレベル。ソース自体はおいしいだけに残念です。

確かに400円に満たない価格で原料にふんだんにウニを使うことも難しいでしょう。

コロッケなどの揚げ物にもおすすめ、ということなので唐揚げにも「万能うにソース」をかけてみました。うま味や甘みは増すのですが、期待するほどウニっぽくはなりません。

「パスタソース ウニクリーム」 税込308円

国内製造のうにペーストにクリーム、トマトペーストなど

1食分約120gで308円(税込)と具なしのパスタソースだけと考えると少し高めの「パスタソース ウニクリーム」。

筆者もひさびさに思い出したのですが、JAS法(日本農林規格等に関する法律)に基づく加工食品品質表示基準によって、原材料名は使用した原材料を重量順に表示するのが原則。

この点からすると「万能うにソース」は原材料名の最初が「還元水あめ(国内製造)」で「うにエキス」は4番目でした。これに対して「パスタソース ウニクリーム」は原材料名のトップは「うにペースト(国内製造)」、2番目は「クリーム」。これだけでも期待できそうです。

また、「うにペースト」「クリーム」のほかには「炒めたたまねぎ」「トマトペースト」「ほたてエキス」「チーズパウダー」「えび加工品」などが入っており、かなり濃厚な味が期待できる内容になっています。

「パスタソース ウニクリーム」はえぐみもなく濃厚でおいしい

内容量120gの「パスタソース ウニクリーム」をやや大盛りのパスタにからめて仕上げました。1人前としては十分以上の内容量といえるでしょう。

「パスタソース ウニクリーム」はかなりおいしいです。しっかりとウニの風味や味もしますし、クリームとの組み合わせで濃厚さも十分。「ほたてエキス」や「エビ加工品」を使っているためか、海鮮のうま味も楽しめます。

最近のレトルトパスタソースは、かなりハイレベルですが、そのなかでもかなりおいしいといって差し支えありません。

個人的に気になったのは、クセのないウニの味わいをどう評価するかといったところ。筆者はウニは大好きですが、実はカニ味噌や塩辛といったクセのある潮の香り系の珍味はあまり得意ではないのです。そのため、ウニ加工品もえぐみの弱い、ややデフォルメされた味を好む傾向にあると思います。そのため、筆者にとってはえぐみと感じるような強い潮の香り系を好む方には「パスタソース ウニクリーム」はちょっと物足りないかもしれません。

ただし、筆者は「パスタソース ウニクリーム」をリピる予定です。

「うに鍋つゆ 味噌仕立て」 税込298円

ストレートタイプの鍋用つゆ600g

「うに鍋つゆ 味噌仕立て」。濃厚な魚介のスープとウニの風味が楽しめそうなパッケージになっています。ストレートつゆなので、開封後は1度で使い切るのが基本です。

パッケージには「うに、牡蠣などの魚介エキス、魚醬を使用して濃厚な旨味のある鍋つゆに仕上げました。」と記載された「うに鍋つゆ 味噌仕立て」。レトルトパウチされた保存料が使用されていないストレートつゆ。そのため開封したら一度に使い切らなくてはなりませんが、5月に筆者が購入したもので賞味期限は同じ年の12月と保存性も高いです。

原材料名は「みそ(国内製造)」「イカエキス」「チキンエキス」「うにエキス」「食塩」「粉末油脂」「カキエキス」「魚醬(魚介類)」とうま味成分のメインはイカとチキンの模様。

どの程度、ウニの風味が楽しめるかを期待して、実際に食べてみました。

潮の香りが強い濃厚な魚介系スープ

土鍋に「うに鍋つゆ 味噌仕立て」を入れたところ。思っていたよりも強い潮の香りとウニ系のニオイが広がるのに驚きました。

今回購入したカルディのウニ系アイテムのなかでももっとも安価な税込300円を切る「うに鍋つゆ 味噌仕立て」。この値段で、ウニなしでウニ鍋が食べられるなら最高と考えて、試食してみました。

まずはパウチのパッケージを開けると予想以上に魚介の香りが広がります。そして、ウニ系のニオイもかなり強いです。いわゆる潮の香り系のスープで、思ったよりも濁っています。

具材を切って入れ、沸騰させ、具材に火が通るまで加熱していくのですが、ウニの香りもするのですが、イカ系の香りもかなり強い。実は筆者はイカの煮物系の出汁があまり得意なほうではありません。そして、ウニの濃厚で甘みのある味は好きなのですが、潮の香り系の部分はそれほどなのです。

「うに鍋つゆ 味噌仕立て」はイカ系をメインとした濃厚な潮の香りのするスープ。おいしいことはわかるのですが、筆者のストライクゾーンではなかったという印象です。

沸騰させると、さらに強い潮の香りが立ちのぼります。原材料でも多めに入っていることがわかるとイカの香りが強いように感じました。

話題のウニアイテムも食べてみた!

「うにバター」 税込567円

95gで567円とかなり高価なバター

カルディの店頭で見かけて以来、かなり気になっていた「うにバター」。パスタのソースに使ってもおいしいといいます。

そもそもバターが高いということもあるのですが、それでも95gで税込567円とかなり高価な「うにバター」。しかし、カルディの店頭でも、オンラインショップでも頻繁に売り切れている人気商品のようです。

原材料名は「バター」「うに調味料粉末(デキストリン、うにエキス、混合うに、食用パーム油、たんぱく加水分解物、酵母エキス)」「食用米油」「混合うに」「食塩」など。「ホタテエキスパウダー」や「カツオエキス」も使用されています。

要はウニ+バターということ。筆者はウニと乳化した油の組み合わせがかなり好きなので、期待が高まります。

パンはもちろん、ご飯との組み合わせもうまい

パンにバターを塗れば、だいたい、それだけでおいしいわけです。しかも、塩味がウニ風味。不味いわけがありません。

バターということなので「うにバター」をまずはトーストに塗って試してみました。

トーストにバター、それだけでおいしい組み合わせなわけです。これに塩味がウニ味という状態を想像してもらうとよいでしょう。アツアツのトーストに乗せると何枚でも食べられそうです。また、筆者は「うにバター」がとても気に入った点は、ウニの味と濃厚さは感じられるのに、潮の香りや磯っぽさがあまりしないこと。この点は、好みが別れるでしょう。

さらにご飯に載せるのもおすすめと書かれていたので「うにバター」ご飯にもチャレンジしました。こちらは和風感を強めるために醤油を少し垂らしています。バターご飯が十分においしいのですから、それにウニ風味のついた「うにバター」ご飯がおいしくないわけがありません。朝から確実にご飯をおかわりしてしまう危険なメニューといえるでしょう。

トーストにしても、ご飯にしても、おいしくて、つい、たっぷりと「うにバター」を乗せたくなるため、塩分やカロリー的な危険を感じますが、こちらは確実にまた買うことになりそうです。

「うにバター」を炊きたてご飯に乗せて、醤油を少量垂らしてみました。バターご飯でもおいしいのにウニ風味なのですから、当然おいしいわけです。

「濱乃雲丹醬」 税込1,208円

価格も内容も本格派の魚醬調味料

福島県若狭地方に伝わる伝統の魚醬を再現したという「濱乃雲丹醬」。税込1,208円と値段も本格的ですが、パッケージなどもかなり高級な印象です。

税込1,208円とかなりいいお値段の「濱乃雲丹醬」。北海道に住む筆者の近所のスーパーなら、これくらいの値段で生ウニが購入可能です。となると、ウニよりも濃厚なウニ味を期待したくなります。

原材料については、さすがに「うに」「砂糖」「食塩」「たまねぎ」と「うにペースト」や「うにエキス」などではなく、生で食べられる鮮度のよいチリ産ウニが使われているといいます。さすがです。

また「スパゲッティのソース、海鮮サラダのドレッシング、雲丹丼のタレなど、お好みで利用ください」とのこと。かなり濃厚なウニの味が楽しめるのではないかと期待が高まります。

玉子かけ御飯がかなりいける「濱乃雲丹醬」

炊きたてご飯に生卵の黄身を乗せて「濱乃雲丹醬」をかけただけの、雲丹醬TKG。黄身のまろやかさと絶妙なハーモニーでかなりおいしいのです。

「濱乃雲丹醬」はウニに塩など加えて発酵・熟成させた魚醤調味料。そのため塩味が濃く、ウニにうま味が凝縮。発酵調味料なので、独特の潮の匂いや磯臭さもあります。筆者は、ウニ独特の甘みや濃厚なうま味は大好きなのですが、潮の匂いや磯臭さはあまり得意ではありません。

しかし、多くの方がおすすめだという「濱乃雲丹醬」の玉子かけご飯は、潮の香りはかなりするものの、玉子の黄身がそのえぐみなどを包み込んでくれる印象でかなり食べやすくなっています。ウニの味そのものはかなり濃厚なので、この点の満足度は高いです。少量にオイルなどを加えるともっと食べやすくなる印象で、さらにおいしくなる可能性を感じます。

さらにスパゲッティのソースとしてもおすすめということなので、茹でたマカロニにも合わせてみました。こちらはストレートにそのまま使ったためか、筆者には少し磯の香りと塩味が強すぎる印象。ただし「濱乃雲丹醬」だけでなく、玉子の黄身やクリームなどをプラスすると、濃厚なウニ味を手軽に楽しめる気がします。

茹でたパスタ(マカロニ)に「濱乃雲丹醬」をかけて、合えただけの雲丹魚醬マカロニ。筆者には、少し塩気と磯の香りが強すぎました。

まとめ

「うにバター」「パスタソース うにクリーム」はリピート確定

今回は日常的にウニを楽しみたいと考えて、カルディのウニ系アイテム5品を試してみました。筆者の場合、潮の香りや磯のニオイよりも、独特の甘みと濃厚なうま味を楽しみたいタイプなので、「ウニバター」や「パスタソース ウニクリーム」など乳化した油との組み合わせのアイテムが気に入る傾向。ちょっと味覚が幼いのかもしれません。

どちらかというと潮の香りや磯のニオイが前面に出ている「うに鍋つゆ 味噌仕立て」や「濱乃雲丹醬」などは筆者の期待するウニ味と若干方向性が違うのですが、「濱乃雲丹醬」は魚醬独特の強い潮の香りもあるのですが、玉子の黄身やオイル、クリームなどと組み合わせるとえぐみは少なくなり、かなり濃厚なウニ味が楽しめそうです。こちらは好みに合わせた微調整が必要ですが、高価なだけあり、しっかりとしたウニ味が楽しめるでしょう。

ウニの味のどの部分が好きかにもよるのでしょうが、今回試したカルディのウニ系アイテム5品はウニ好きなら一度は試す価値があると感じました。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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