万年筆のインクは混ぜて使っても良いのだろうか。基本的には、混ぜることを前提に作られ、その旨が明示してあるインク以外は、混ぜて使うのは厳禁。インクには発色のための染料や顔料以外に防腐剤や浸透剤、調整剤などの薬剤が添加されているため、不用意に混ぜると化学反応が発生し、万年筆内部で固まってしまう可能性がある。

インクを別のインクと混ぜてもいい?

混ぜるために作られたもの以外故障の原因になるので混ぜない

混ぜることを前提に作られ、その旨が明示してあるインク以外は、混ぜて使うのは厳禁です。インクには発色のための染料や顔料以外に防腐剤や浸透剤、調整剤などの薬剤が添加されているため、不用意に混ぜると化学反応が発生し、万年筆内部で固まってしまう可能性があるからです。

プラチナ万年筆「MIXABLE INK」

●価格:各1320円

画像: プラチナ万年筆「MIXABLE INK」は、混ぜるために作られた染料インク。9色がラインナップされているので、単純に1対1で混ぜても36通りの混色が可能。

プラチナ万年筆「MIXABLE INK」は、混ぜるために作られた染料インク。9色がラインナップされているので、単純に1対1で混ぜても36通りの混色が可能。

気をつけなければならないのは、意図せずに、ほかの種類のインクと混ぜてしまうことです。洗浄が不完全で前のインクが残っていたり、前回と同じインクだと勘違いして別のインクを入れてしまうケースもあります。こうしたミスを予防するには、中のインクを使い終わったら必ず洗浄するといいでしょう。なお、イベントなどでは専門家が特別にインクをブレンドしてくれることもあります。

セーラー万年筆「STORiA MiX」

●価格:各1650円

画像: セーラー万年筆「STORiA MiX」は、混色ができる顔料インク。これまで混色は不可といわれてきた顔料インクで色の創造を楽しめるようになったのは画期的だ。

セーラー万年筆「STORiA MiX」は、混色ができる顔料インク。これまで混色は不可といわれてきた顔料インクで色の創造を楽しめるようになったのは画期的だ。

※価格は記事作成当時のものです。

◆監修者:高畑正幸

※この記事は『「手書き」をとことん楽しむ万年筆・ガラスペン入門 』(マキノ出版)に掲載されています。



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