【真冬の北海道でテスト】雪道でも走れる自転車?折り畳み式ファットバイク「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」が予想以上に便利だった

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電気や燃料費、ガソリン代もこのところ高いですよね。できれば、少しでも節約したいので、近所への移動は自転車を活用したいところ。しかし、筆者の住む北海道千歳市は1年の約1/3は雪に閉ざされます。そのため自転車の活用を諦めていたのですが、ファットバイクなら雪道でもかなり普通に走れるといいます。本当に走れるのかはもちろん、快適さも含めて、折りたたみ式ファットバイク「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」で試してみたので、その結果をみなさんにお知らせします。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9平方メートルの仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。

キャンプでも使える折りたたみ式ファットバイク

3万円ちょっとと比較的リーズナブルな「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」

雪道でも大きな問題なく走れるというファットバイク。本当ならば、北海道に住む筆者にとっては、かなり有用です。実際に試してみました。

電気代も、燃料代も、ガソリン代も高い今、燃料費も掛からなくて、運動不足解消になる自転車はかなり「あり」な移動手段でしょう。実際に多くの方が利用されていると思います。筆者もできれば、自転車を活用したいのですが、北海道に住む筆者には大きな壁がありました。

そう、雪です。1年の約1/3が雪に閉ざされる北海道では、この期間自転車が使えません。年間1/3も使えないなら、普段から使っている「クルマでいいか」となっていたわけです。しかし、最近よく見かけるかなり太いタイヤを装備したファットバイクは、雪道や砂利道といったオフロードを走ることを前提としていると言います。「かなり高価なのでは?」と思っていたのですが、数万円から購入が可能。また、少し調べてみると折りたたみ式のファットバイクも販売されています。

折りたたみ可能なファットバイクなら、キャンピングカーやクルマに積んで、キャンプやアウトドアにも持って行けると考えました。北海道をキャンピングカーで旅していると、敷地が広いため、トイレなどが結構遠いRVパークやオートキャンプ場、道の駅があります。そんなシーンでも折りたたみ式のファットバイクなら季節を問わずに活躍してくれると考え、導入を検討しました。

雪道の走行を前提として作られているというファットバイクですが、真冬の北海道の圧雪アイスバーンの上をどの程度まともに走れるか? 不明ですし、自転車を趣味とするためのガジェットではなく、あくまで日常の足として使いたいので、そんなに高価なものは導入できません。それらの要素を加味した上で今回導入したのが「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」です。カラーリングなどにもよりますが、アマゾンで3万円前後と特別な自転車といった価格ではないと思います。

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納品形態:ハンドルステムが外れた状態でのお届けとなります。(簡易工具付き)、ご注意:本製品はお客様ご自身で組み立てやブレーキ、変速等の調整を行う「お客様組立商品」となります。組み立てサポートは行っておりません。組み立てをご依頼される場合は、お近くの自転車販売店様へご相談ください。※有償となります。
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2023-02-13 13:45

「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」を組み立てる

工具なども同封されているので、組み立ては思ったより簡単に終わる

写真のように折りたたまれ、ダンボールに入った状態で送られてきます。本体重量は16.7kgなので、それなり重いです。

「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」は折りたたみ式ファットバイクなので、かなりコンパクトに折りたたまれた状態でダンボールに梱包され、我が家に到着しました。写真はダンボールから出したままの状態です。

ハンドル部分やサドルなどが外れている状態なので、これを同封されたマニュアルに沿って組み立てる必要があります。組み立てに必要な簡易工具も同封されていますし、筆者でも20分程度で完成しましたので難しい作業ではありませんが、マニュアルどおりに組み立てないと事故などの原因になるので注意してください。

キャンピングカーなどに積み込むことを考慮して、同じキャプテンスタッグの「折りたたみ自転車用キャリーバッグ 20インチ対応」も用意しておきました。キャリーバッグがあると持ち運びがかなり楽になります。

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2023-02-13 13:49

まずは2月の北海道で近所を走ってみた

「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」は圧雪アイスバーンでもかなり走る

我が家のエントランスに止めてある「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」。キャンピングカーのキャリアに積んだり、普段乗ったりしているので結構汚れてしまいました。

筆者の住む北海道千歳市は、真冬はマイナス20度を下回ることもある地域なので、さすがに冬季は長距離移動に自転車を使うのは難しいですが、近所にコンビニや歯医者など、クルマを出すほどではないが、歩きも面倒といった距離の移動に「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」は活躍してくれています。

2月の北海道の道路といえば、写真のように雪が除雪作業やクルマが走る影響などで圧縮された圧雪アイスバーン。北海道では普通です。

実際にどんなところを走っているのかというと、上に掲載した写真のような圧雪アイスバーンの上を走っています。「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」は2.8インチ、約7cm幅のブロックタイヤを装着しているので、思った以上に快適に圧雪アイスバーンの上を走ることができます。一般的な自転車のタイヤやセミスリックなどといったタイヤで走るのはかなり困難でしょう。

また、完全に路面が凍ったスケートリンクのようになった場所もありますが、これは「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」でもかなり注意して走行する必要があります。筆者が少し気になったのは、天気のよい昼間などは気温が上がり、道の雪が溶けていることがあるのですが、水たまりができているとノーマルでは泥よけを装備していない「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」はドロが跳ねるので注意が必要です。筆者は近いうちに泥よけを購入したいと思っています。

除雪されていない新雪などでは、当然ペダルが重くなり走行も大変ですが、除雪が行われた後の圧雪アイスバーンの上でさほどスピードを出すことなく走行するなら、実用に十分だと感じています。近所のコンビニなどに行くなら本当に便利です。

キャンピングカーでの旅行に「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」を連れていった

夜中のトイレなどにとても便利。冬場はクルマのなかに積み込みたい

実は先日、筆者はタンチョウの撮影のために阿寒に行きました。その際に宿泊した「RVパーク阿寒丹頂の里」に「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」を連れていきました。

冬のタンチョウの姿を撮影するために釧路の阿寒までキャンピングカーで撮影旅行に行った筆者たち。この際に「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」を連れていきました。RVパークやオートキャンプ場などにキャンピングカーを止めて、電源などをつないだ後も、近くを散策したり、温泉やレストランに行ったり、トイレに行ったりするのに「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」が便利だと考えたためです。

2022年に7月にオープンした「RVパーク阿寒丹頂の里」に宿泊したのですが、RVパークの駐車場からトイレが意外と遠く「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」が重宝しました。ちなみに「RVパーク阿寒丹頂の里」は冬季も営業しており、温泉入浴券や生ビール無料チケットなどがついて、筆者たちが利用したときは電源利用ありで1泊2,000円と破格で、施設の充実しているので、とてもおすすめです。

冬の北海道でキャンピングカーの外側に装備した自転車用キャリアに乗せると汚れるので「折りたたみ自転車用キャリーバッグ 20インチ対応」に入れて輸送していました。

「RVパーク阿寒丹頂の里」がある「道の駅 阿寒丹頂の里」もしっかりと除雪されているため、基本的には圧雪アイスバーンで「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」はかなり気持ちよく走ってくれました。当たり前ですが、完全に凍った場所などでは滑るので、スピードは控えめに、急ハンドルや急ブレーキは危険なので行わないようにしましょう。

さらに敷地内の一部に雪の積もった場所もあったので、走ってみましたが、当然速度も出ませんし、ペダルも重くなりますが、雪遊びとしては結構楽しめます。雪のないシーズンなら、さらに便利でしょうし、雪があっても十分に使えるのでクルマ旅のアウトドアアイテムとしてもありでしょう。

「RVパーク阿寒丹頂の里」に宿泊した翌日から、キャンピングカーの外に装備した自転車用キャリアに積み込んだのですが、やはりかなり汚れてしまいました。

冬の北海道をクルマで旅すると、かなりクルマのボディなども汚れるのですが、キャンピングカーの外側に装備した自転車用キャリアに取り付けた「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」もかなり汚れてしまいました。車内スペースに余裕があれば「折りたたみ自転車用キャリーバッグ 20インチ対応」などに入れて、車内に積み込む方がよいでしょう。冬のキャンピングカー旅でも「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」はかなり便利でした。

まとめ

折りたたみ式ファットバイクにしておけば、季節に関係なく旅先でも活躍してくれる

冬季に自転車に乗ると手がものすごく寒いので風を通さず、濡れても問題のないポリウレタン素材の「CS耐寒グローブ 厚手ボア ロングジャージ(ブラック)」を使っています。

冬の北海道で実際に折りたたみ式ファットバイク「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」を使ってみた感想は「思ったよりもかなり走る」といったところです。ブラックアイスバーンのように完全にアイススケート場のような氷の上は厳しいですが、そこそこグリップの確保できる圧雪アイスバーンなら、速度に気を付ければ十分に実用レベルと筆者は感じました。冬場の北海道の道はだいたい圧雪アイスバーンなので、冬でも使えるといった結果でしょうか。実際、筆者は近所のコンビニや歯医者などは「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」で通っています。

また、折りたたみ式であれば、クルマ旅やキャンプにも持って行けるのが便利です。キャンピングカーやテントなどベースキャンプを設置してしまったあとでも、「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」があれば、近所に散策や買い物、温泉巡りなどの楽しみが広がるのもとてもいい。

筆者の住む北海道のように1年の1/3は自転車は使えないという地域でも「キャプテンスタッグ ワイルダーFDB206」は1年を通じて活躍してくれるでしょう。当たり前ですが、雪や氷の冬道では、過信せずに慎重な運転が必要ですが、筆者はその乗り心地などを含めて、とても満足しています。雪国の自転車はファットバイクがかなり「あり」なのではないでしょうか。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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