【レビュー】キャンピングカーで車中泊の寝心地をアップするためタンスのゲン「3way 車中泊マット」を導入してみた

レビュー

車中泊やクルマ旅でみなさんがいちばん重視していることはなんですか? 筆者は「寝心地」です。ぐっすり眠れる環境さえ確保できれば、日本国内どこに行ってもほぼ快適なわけです。その快適さを確保するためにキャンピングカーを購入した筆者ですが、最近メインベッドスペースを使う妻と息子に比べて、筆者のベッドスペースの貧弱さが目立ち、格差が広がっているので「3way 車中泊マット」を導入して寝心地アップを目指してみました。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9平方メートルの仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。

 

タンスのゲン・ENDLESS BASEシリーズの「3way 車中泊マット」

ベッド・カウチ・座椅子の3スタイルで使用可能な車中泊用マット

「3way 車中泊マット」を折りたたんでストラップを付けた状態。約60×67×30cmサイズなので移動も比較的ラク

これまでにも、さまざまなキャンプや車中泊用の寝具を試してきた筆者がタンスのゲン・ENDLESS BASEシリーズの「3way 車中泊マット」にひと目ぼれした理由は後述しますが、まずは「3way 車中泊マット」(実勢価格8,999円(税・送料込み))の基本スペックを紹介しましょう。

その名のとおりベッドスタイル・座椅子スタイル・カウチスタイルの3wayで使える車中泊用マットで3つ折りにして約60×67×30cmのサイズで収納も可能。収納状態で付属のストラップを取り付けると背負うこともでき、付属のクッション(枕)を収納できるポケットが付いているので持ち歩きも簡単です。

180×60cmサイズになるベッドスタイル。マットの厚さが約8cmあるので、底付き感などがなく、寝心地は上々

180×60cmで極厚8cmというコンパクトながら寝心地重視の設計にひと目ぼれ

背もたれをリクライニングさせてカウチスタイルに。背もたれの角度は14段階で調整できるので、気持ちの良い角度が選択できる

さて、筆者の場合、キャンピングカーを持っていて、十分に広いベッドスペースがあり寝心地も良いのだから、一般車向けの車中泊用マットである「3way 車中泊マット」に興味をもつ必要はないのでは? と思われる方も多いでしょう。ですがベッドスペースは妻と3歳の息子が使用しているので、家族で出かけた場合、筆者が使わせてもらえることはありません。

使用できるのは後部にある2段ベッドスペースのみ。こちらは幅が約60cm、長さは190cm程度しかありません。しかも妻と息子が使っているメインベッドスペースには高級ベッドマットレスを入れているので下手なホテルよりも快適になっています。これに対して筆者は幅60cmのキャンピングカーの2段ベッド、ノーマル状態です。我が家におけるキャンピングカー内での寝心地格差はかなり大きいわけです。しかし、幅60cmで190cm以下というサイズのベッドマットはあまりなく、ちょうどよいものを探していたのです。

そんな状況でみつけたのがタンスのゲン・ENDLESS BASEシリーズの「3way 車中泊マット」。キャンピングカーにおける家庭内寝心地格差問題を解決するために、早速導入してみました。

「3way 車中泊マット」は座椅子スタイルでも使用可能。使わないときには居間のテレビの前といった使い方もありでしょう

ENDLESS BASEシリーズの「3way 車中泊マット」を実際に試してみた

ただ寝てみるだけではつまらないのでスマートウォッチで採点

キャンピングカーの後部にある2段ベッドに「3way 車中泊マット」を配置して、実際に寝てみた

ただ寝て、寝心地が良かった、悪かったという話だけでは客観性が足りないと考え手持ちのスマートウォッチの「睡眠スコア機能」で採点。スマートウォッチのセンサーから測定できるデータのみからの採点なので、絶対的なものとは言えませんが、自身の感想とプラスするとより具体的に寝心地をみなさんにお伝えできると考え実際に測定してみました。

付属のクッション(枕)が収納できるポケットも付いているので、持ち歩きは簡単。テストではこの付属の枕を使用

睡眠スコア94点、寝過ぎて腰が痛いが脅威のスコアをマーク

「睡眠スコア」「94点」は普段家で寝ているベッド並みの点数。ちょっと信じられないくらいの高得点

筆者としては、そんなに高スコア? とちょっと疑問な点もあるのですが、スマートウォッチによる睡眠スコアはなんと「94点」。評価は「96%のユーザーよりもスコアが高いです。素晴らしい!」というもの。実際に寝てみた筆者のほうがびっくりです。

実際に寝てみた感想としては、思う以上にタンスのゲン・ENDLESS BASEシリーズの「3way 車中泊マット」の寝心地は硬め。約8cmの厚さがあるので底付き感などもありませんし、しっかりと身体をホールドしてくれる感じです。とはいえ、自宅のベッドマットなどのように低反発素材が身体全体を包み込むようにホールドしてくれるといった印象でもなく、身体はまっすぐと気持ちよく支えてくれますが、ちょっとタイトといった感じです。

測定した日は、涼しく息子の夜泣きなどもないひとり静かな環境。起床時は寝過ぎもあるのでしょうが、腰は痛かったものの、しっかりと寝た実感がありました。

少し硬いが寝心地はかなりよいし、スコアは脅威的

普通乗用車での車中泊にも利用できるのでコストパフォーマンスもいい

車中泊用のマットなのでHONDA VEZELに設置すると非常にピッタリとフィット。チャイルドシートを外さなくても使えるのがうれしい

愛車のHONDA VEZELでの車中泊でも活躍してくれることにも期待しています。ある意味「3way 車中泊マット」を使えば、キャンピングカーの2段ベッド以上の寝心地は確保できるはずですから、車中泊の寝心地は劇的にアップするでしょう。筆者ひとりのクルマ旅ではHONDA VEZELで行こうと思っていますので、さらに活躍してくれると思います。

筆者のHONDA VEZELでは後部スペースの幅が不足するために「3way 車中泊マット」を2枚並べての使用ができませんが、幅が120cm以上確保できる対応車種では2枚並べての使用が可能、より快適な車中泊が楽しめるでしょう。実勢価格8,999円(税・送料込み)と比較的リーズナブルなので、硬めの寝心地が好きな方なら2枚買いもおすすめのアイテムと言えます。

■公式サイト

撮影協力:フォーエバーキャンピングパラダイス

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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