【零下北海道でレビュー】冬のジョギングはアシックスの『裏トリコットウインドブレーカー』でポッカポカ!

レビュー

真冬の早朝に真っ白な息を吐きながら走っている人を見ると「よくやるな〜」と思いますよね。筆者もそうでした。しかし、最近の冬用ウインドブレーカーは超優秀、走っている本人は夏よりも楽なくらいです。そんな筆者が導入したアシックスの『裏トリコットウインドブレーカー』をみなさんに紹介します。

寒くなるとジョギングをやめていた

冬のジョギングで何を着ればいいのかがわからなかった

ランニングルートのひとつは冬になるこんな感じです。まだ、雪は少ないほうですが、寒いのはいうまでもありません。

 

みなさんは走っていますか? 笹川スポーツ財団の調べによると20歳以上のジョギング・ランニング実施率(年1回以上)はここ数年、だいたい10%前後で、男性に限るとさらに高いそうです。ざっくり10人に1人は走っているということのようです。筆者もそんな10人に1人の走る側の人間で体調管理であったり、ダイエットであったり、精神的な安定のためであったりと、その時々によって目的は異なりますが、よく走っています。

 

しかし、筆者が住んでいるのは北海道の千歳市、冬になれば最低気温が平気でマイナス20度を下回る極寒の地なのです。そんな極寒の地である千歳市内では真冬でも、雪が降っていても平然と走っているランナーを見かけますが、軟弱ジョガーである筆者はほぼ毎年冬になるとその寒さに負けて、半ば日課になっていたジョギングをやめてしまいます。そうして毎年冬になると太るのです。

真冬でも走り続けている人たちは何を着ているのか? 走っている本人に聞ければいいのですが、ランニングしていたら、知らないおじさんに止められ、話しかけられ、何を着ているか聞かれるのは、逆の立場だと結構イヤですよね。そのため、実行できず、それならインターネットなのですが、残念ながら情報に具体性がなく、実際に紹介している服を見ると、確かに都内ならそれでいいかもしれんが、我が家は北海道なので……という情報がほとんど。考えてみると箱根駅伝だって、短パンにランニングですものね。

 

スポーツブランドショップで実際に走っていそうな店員さんを探した

最初に購入した『LIMO裏トリコットブレーカー』のジャケットとパンツ。上下で1万円程度とかなりコストパフォーマンスがよいのもうれしいところでした。

 

この情報過多時代に、情報が手に入らずに煩悶し、筆者は近所の大型アウトレットショッピングモールに行き、走っていそうな店員さんを探し、何を着ているのかを聞き出すという手段にでました。

 

「冬のシーズンに地元でジョギングをするのに着るウエアがほしいのですが……」と聞くと、多くのショップでは「冬物のウインドブレーカーとしてはこちらが出ていまして……」というブランドとしては、この製品・アイテムを販売しています的な答えが返ってきました。しかし某ブランドのショップでは「ほかの人が何を着ているかはわかりませんが、私は……」という答えが返ってきたのです。

 

その結果、筆者が購入したのがアシックスの『LIMO裏トリコットブレーカー』のジャケットとパンツです。何せ、実際に着て走っている人本人からの一次情報ですから、信頼性は抜群。ちなみに筆者が行ったのがアウトレットショッピングモールということもあるのですが、「LIMO」シリーズはすでに後ほど紹介する「A-I-M」シリーズに切り替わっています。しかしながら、旧シリーズの「LIMO」なら上下で1万円程度で入手できるので「まず、試しにならコストパフォーマンスが高いので」とおすすめいただいたわけです。本当にいい店員さん。なお、インターネットなどで探すと旧モデルである「LIMO裏トリコット」がかなりお買い得な価格で出てくることがあります。

 

実際にアシックスの「LIMO裏トリコットブレーカー」で走ってみた

背中に当たる部分のちょっとポコポコとした部分が吸湿発熱素材。これによって身体全体が暖かく感じるバックウオーム機能を搭載しています。

 

気温ひと桁、0度前後くらいまではインナーは気にしなくて平気

実際のところ、アシックスのショップで『LIMO裏トリコットブレーカー』の上下以外はどうしているのか? 事細かに聞いたのですが、極寒地域以外のみなさんが走るであろう気温ひと桁から0度前後くらいまでは『LIMO裏トリコットブレーカー』の中に着るインナーなどもほとんど気にする必要はないと言います。冷え込んだ冬といってもかなり汗をかくので、吸汗速乾性のある下着やランニングタイツ、Tシャツなどをおすすめするとのことです。

 

まずは0度前後の気温のときに、この『LIMO裏トリコットブレーカー』でのジョギングを始めていったのですが、インナーは夏用のランニングタイツで上は普通のTシャツでした。当たり前ですが、走りはじめは多少寒いのですが、動きはじめるとドンドン身体が暖まり、寒さはまったく気にならない状態に。それどころか汗がドンドン出てきます。

『LIMO裏トリコットブレーカー』のパンツは、腰部に当たる部分に吸湿発熱素材が配置されており、効率的な保温効果を生み出しているといいます。

 

筆者の場合、2時間かけて10マイル前後走ることが多いのですが、寒さはまったく気にならず、とても快適。夏の暑いときよりも、0度前後くらいまでなら『LIMO裏トリコットブレーカー』を着ていれば、むしろ走りやすいくらいなのです。ただし、走るのをやめると身体が急激に冷えはじめるので、この点にだけは注意が必要になります。

 

非常に暖かいのは『LIMO裏トリコットブレーカー』は人間の熱を感知するセンサーが集中しているジャケットは背面、パンツは腰部に吸湿発熱素材を配置することで身体全体を暖かく感じさせるバックウオーム機能を搭載することで、効率的な保温効果を追求しているそうです。

 

さらなる寒さに向けて最新の『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』を導入

追加で導入した『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』。最新モデルですが、すでに公式サイトでは一部セールもはじまっています。

 

できれば試着をしてから購入することをおすすめする

旧モデルの『LIMO裏トリコットブレーカー』で十分快適で0度どころか、マイナス5度くらいまでは、ベースレイヤーにアンダーアーマーのコールドギアの上下を着てしまえば、寒さを不快に感じることもなく、非常に気持ちよく走ることができます。ですが、あまりにも快適だからこそ、気になるのが最新モデル。

『LIMO裏トリコットブレーカー』(写真上)では背面だけだった吸湿発熱素材が『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』では衿の部分にも配置されています。

 

「毎日のように走るから洗い替えも必要だよね」と自分を説得して最新モデルの『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』も導入してみました。大きな違いとして筆者が感じたのは2点。1つは『LIMO裏トリコットブレーカー』のジャケットはポケットがジッパーでの開閉だったのに対して『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』のジャケットはジッパーではなくなったこと。

 

2つめは、『LIMO裏トリコットブレーカー』のジャケットでは背面のみであった吸湿発熱素材が『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』のジャケットでは背面+衿の部分に増えていること。この衿の部分に吸湿発熱素材が増えたことで『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』のジャケットのほうが筆者は少しだけ暖かく感じるのですが、きっと気分の問題程度かもしれません。

ジャケットのポケットの構造が『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』(写真左)と『LIMO裏トリコットブレーカー』(写真右)で異なります。

 

また、購入時の注意点としては、少なくとも最初の1着は試着してから購入することをおすすめします。なぜかというと『LIMO裏トリコットブレーカー』そして『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』のパンツの裾が走るときに邪魔にならないよう、細めのデザインになっているようです。そのためか、ふくらはぎが太めだとちょっときつく感じることがあります。実際、筆者は試着の際に気になり、ジャケットはMサイズ、パンツはLサイズと上下で違うサイズのものを愛用しています。

さほどふくらはぎが太いとは思えない筆者でも、裾の細さが気になったので、できれば試着をしてから購入することをおすすめします。

 

アシックスの裏トリコットウインドブレーカーで冬の北海道も快適

マイナス5度前後くらいまでは『LIMO裏トリコットブレーカー』や『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』でまったく寒さは苦になりません。

 

A-I-M中わたウインドブレーカーも気になる、この頃

『LIMO裏トリコットブレーカー』を購入したおかげで、今シーズンは北海道千歳市の厳しい冬もかなり快適にジョギングを楽しんでいます。『LIMO裏トリコットブレーカー』と『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』で大きな暖かさの差は感じないので、洗い替えとして交互に使っている状態です。

 

マイナス5度くらいまでは、これにベースレイヤーとしてアンダーアーマーのコールドギア。靴下はまったく普通のもので、シューズは暖かくて滑らないサロモンのトレイルランニング用『THUNDERCROSS GORE-TEX』。手袋については筆者の場合カメラと望遠レンズを背負って走っていることも多いのでちょっと変わったものを愛用しており、ケンコー・トキナーが取り扱っている『カメラマングローブ Grip Hot Shot 7』を使っています。暖かいのはもちろんこと、タッチパネル対応や人さし指と親指の指ぬき機構を装備しているなど、多機能で非常に使いやすいのです。

ケンコー・トキナーの『カメラマングローブ Grip Hot Shot 7』(写真左)とサロモンのトレイルランニング用の『THUNDERCROSS GORE-TEX』(写真右)。

 

北海道千歳市の場合、マイナス5度を下回る、さらに寒い日もあり、実際にマイナス10度程度までは走ってみたのですが、『LIMO裏トリコットブレーカー』や『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』で覆っている身体のメインどころではなく、露出している顔が痛いとか、指先が冷えるといった身体の末端が冷えてくるという問題が起きてきます。

 

ですが実際問題、最高気温が0度を下回る真冬日は札幌市でも年間で40日ほどしかなく、時間帯さえ選べば、だいたいマイナス5度以下の屋外を走る必要はほぼないのです。そのため現在のところマイナス5度程度までは十分に快適な『LIMO裏トリコットブレーカー』や『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』+アンダーアーマーのコールドギアで十分に満足しています。

 

ただし、寒いなか走ることが意外に快適でおもしろいことに気付いてしまったいま、筆者のなかには、より寒いところで走りたい欲求が起きており、近日旅行で行く予定の最低気温がマイナス30度を下回るという2月の中国ハルビン市で走ってみたいなどとも思っています。そのためアシックスの公式オンラインショップでセールがはじまっている『A-I-M中わたウインドブレーカー』なども気になっているところです。

 

冬の気温がマイナス5度以下という方は少数派かもしれませんが、0度前後やひと桁台ならベースレイヤーを気にしなくても『LIMO裏トリコットブレーカー』や『A-I-M裏トリコットウインドブレーカー』を着るだけで、暑さの厳しい夏よりも断然快適に走れるので冬のジョギングに挑戦してみてはどうでしょうか。寒いとカロリーの消費量も増えるらしいので、ダイエット効果も高いようですよ。ぜひお試しください。

アシックス公式サイト

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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