一度買ったマットレスの寝心地は変えられない。そんな常識を覆すのが、『cocoil ポケットコイル マットレス(2層分割タイプ)』だ。上部トッパーと下部ボトムはそれぞれ裏表で硬さが違い、組み合わせで5種の寝心地を実現できるというからすごい! 張り切って寝てみよう。
コイルマットレスは重過ぎる。だったら分割すればいいんじゃない? というコロンブスの卵
筆者の家のマットレスは厚さ20cmもある分厚いコイルマットレスで、重たいので、動かすのには相当の気合いがいる。大きなスプリングが身体を支えてくれるのだが、とにかく重たい。でもたまには干さないと…。なぜならサボればマットレスは寝汗によってダニやカビなどが繁殖する原因となり、とても不衛生だからだ。
ところがこの双日九州株式会社『cocoil ポケットコイル マットレス(2層分割タイプ)』(シングルサイズ・希望小売価格 税込98,000円・発売中)は、薄い上部トッパーと分厚い下部ボトムに2分割して、軽量のトッパーのみ干すことができるというから驚き。1人でも運びやすく、外干し(陰干し推奨)やシーツ替えがしやすくなっているという。
今回はメーカーからサンプル提供を受けたので、わが家に実際に導入して、使い勝手と寝心地をレビューしてみよう。
簡単干しよりすごい実力! 裏表で硬さが違うマットレスが2つ。いつでも5パターンの硬さに変更することができる
と、ここまでは簡単に干せる利点だが、それよりもすごい特徴があった!
たとえば店頭で試して気に入ったマットレスも、何度か寝てみて「硬さがしっくりこない!」と思っても、基本的にあとの祭りだ。返品、交換も大変だ。
その点この『cocoil ポケットコイル マットレス(2層分割タイプ)』は、ボトムは大きなつづみ型コイルを使用した厚さ約18cmのコイルマット、トッパーは薄型のインナーコイルを使用した厚さ約9cmのコイルマットで構成されている。
それぞれを裏表で硬さが変わるので、ひっくり返したり単体にすることで、寝心地を5パターンに変えられるのである。あとで違う硬さにしたくなっても、心配ないのだ。5パターンとは、「トッパー(表)+ボトム」、「トッパー(裏)+ボトム」、「トッパー(表)」、「トッパー(裏)」、「ボトム」だ。
トッパーは一般的な敷布団より重いが、筆者1人でも持ち上げられる。一層式のマットレスをよっこらせと動かすことを考えればはるかに楽だ。
そしてなにより筆者が驚いたのは、その柔らかさ。まるで掛け布団のようにふにゃふにゃなのだ。これだけ柔らかければ、運びやすいし干しやすい。これは助かる。
さて、肝心の寝心地だが、これが実に快適。トップ表・ボトム表の組み合わせでは、コイル当たりはなく、やわらかい上質の羽毛布団のようにカラダを包み込んでくれる。2層構造のコイルに支えられていることにより、カラダへのフィット感が複雑で良い気持ち。
同じコイルマットレスでもなぜこうも違うのかというと、その秘密は使われているコイルの数。なんとその数、トッパーとボトム合わせて1700個以上。この1つ1つのコイルが、使用者の体形や寝姿勢に合わせて変形してくれる。実際、反り腰の筆者が仰向けで寝た時も、腰にフィットする感覚があった。
トッパーは基本的に柔らかいコイルで、裏返しても柔らかさは残って、カラダにぴったりと沿うようにマットレスが変形してくれる感覚は変わらない(なお、見やすいようにシーツは敷かずに撮影している)。
一般的な一層式のコイルマットレスは、体を支えるための硬さと寝心地を良くする柔らかさを同じコイルで担う必要があり、中途半端な寝心地になりがちなのかもしれない。などと考えながら、横向きになると一層役割分担でカラダへのフィット感が高まっているのを実感でき、肩に感じる圧迫感が明らかに軽減されていると感じたあたりで寝落ちした。
3時間後に起き出して、改めて考えると、トッパーに追従性の高い柔らかいコイル(薄型のインナーコイル)、ボトムにはしっかりと体を支える硬めのコイル(つづみ型コイル)と役目を分業させることで、寝心地の良さと寝姿勢の安定感とを両立しているのだと感じた。
今日からぐっすり活! ベルギーで特許取得のプロバイオティックテクノロジーを用いた生地「SKIN+」にも注目
トッパーの生地「SKIN+」からは、抗酸化作用を持つ成分とされる「カロテノイド」を放出する生地が使われている。
ちなみに、トッパーは片面に「シュレープ」が使われており、トッパーを反転させることで硬さだけでなく、肌触りをコントロールできるようになっている。季節に合わせた使い分けもできそうだ。
入手は『cocoil』公式サイトで可能だ。
【2024年4月15日記事更新しました】