ヘッドホンやイヤホンを使っていると、だんだんと、もっといい音で聴きたいという欲求がわいてくるものだ。そこで、手軽に音質を向上させることができるワザをご紹介しよう。

❶イヤピースを交換すれば気軽にイヤホンの音質をガラッと変えられる

イヤホンには、付属品としてサイズの異なる交換用イヤピースがセットになっていることが多い。これは、個々人で異なる耳の穴のサイズにも、きちんとフィットさせるためだ。

例えば、イヤピースが小さいと耳とイヤホンの間にすき間ができ、遮音性が低下するし、音漏れの問題も生じる。

音が漏れると周囲にも迷惑だが、低音が抜けてしまうので、音質的なダメージも大きいのだ。そのため、ピッタリと合うサイズを選ぶことが重要。

また、「コンプライ」などの交換用イヤピースも市販されている。これは、装着感を高めるだけでなく、音質にも大きく影響するので、グレードアップの一つとして有効だ。

定番はコンプライのフォームタイプ

画像: 交換用イヤピースの定番、コンプライ。自由に変形するフォームタイプで、装着性や音質に定評がある。各種のサイズが細かくそろっているのも魅力だ。

交換用イヤピースの定番、コンプライ。自由に変形するフォームタイプで、装着性や音質に定評がある。各種のサイズが細かくそろっているのも魅力だ。

❷音質に絶大な効果があるバランス接続を活用せよ!

DAP(デジタルオーディオプレーヤー)やヘッドホンアンプで最近増えているのが、バランス出力端子だ。

これは、信号出力を、左右が完全に独立した形で送るため、ステレオ感の向上など音質的にメリットがある。

ただし、ヘッドホン側もバランス接続対応が必須で、専用ケーブルも必要になる。

それなりにコストのかかる高音質化テクニックだが、その威力は絶大。

ステレオ感が高まるだけでなく、音のエネルギー感の向上など、音の品位がワンランク高まると感じることが多い。

対応ヘッドホンとDAP(あるいはヘッドホンアンプ)を持っているなら、ぜひとも試してみてほしい。

音質にこだわるならバランス接続がおすすめ!

画像: 比較的手ごろな価格のDAPでもバランス出力を持つ機種が増え、ヘッドホンのバランス接続も身近に試せるようになってきている。

比較的手ごろな価格のDAPでもバランス出力を持つ機種が増え、ヘッドホンのバランス接続も身近に試せるようになってきている。

❸ノイズキャンセルは必ずオンに!音質傾向ががらりと変わる!

周囲の騒音をマイクで拾い、それを打ち消す音を一緒に再生することでノイズをキャンセルして静かな環境を実現するのが、ノイズキャンセリング(NC)タイプのヘッドホンだ。

実は、このノイズキャンセルのオン/オフで、音質には変化が生じる。

ノイズキャンセルをオンにしたほうが、静かだし音質もいいといわれるのだ。これは、ノイズキャンセルに加え、駆動するアンプの改良で、よりバランスのいい音に仕上げているため。

モデルにもよるが、電源が不要な場合、ノイズキャンセルをオフにするとアンプもオフとなり、音質もやや非力に感じることが少なくない。

ノイズキャンセルのオフは、バッテリーが切れたときの非常用と考えよう。

優秀なNC性能に加え、ワイヤレスにも対応

NCタイプの定番、ボーズのQuiet Comfortシリーズの最上位モデル、QuietComfort 35 wireless headphones。ブルートゥースにも対応している。

❹さらなる高音質を求めるなら、ポータブルヘッドホンアンプをねらえ!

DAPやヘッドホンの愛好家がよく使うアクセサリーが、「ポタアン」の略称でも知られるポータブルヘッドホンアンプ。

もともとは、インピーダンスが高く、鳴らしにくいヘッドホンを駆動するための専用アンプだが、現在は、高音質化の目的で使われることが多い。

特に、スマホの場合、消費電力を抑えるためにヘッドホン出力を控えめにする傾向があるので、ポタアンを使って音声出力をさらに増幅してやると、思った以上に音質がよくなるのだ。

また、iPhoneとLightning端子で接続し、デジタルのまま信号を受け取ってノイズの影響のない再生ができたり、ハイレゾ再生が可能なDAC内蔵モデルもあったりと、音質面のメリットは大きい。

一方、デジタルオーディオプレーヤーの場合は、音声出力もしっかりとしているし、ポタアン並みの強力なアンプを内蔵したモデルなどもある。

しかし、スマホでそこまでこだわった高音質モデルはそれほど多くないので、ポタアンを組み合わせるのが手軽なグレードアップとしては最適だ。

本格オーディオ用のUSB DACとしても使える本格的なモデルから、手軽に使える小型モデルまで、種類も多いので、ぜひともお試しを。

据え置きでも屋外でも使用できる!

画像: ポタアンながら、据え置き型としても十分利用できる高性能モデルも多い。写真のJVC・SU-AX01は、PCMが384kヘルツ/32ビット、DSDが11.2Mヘルツまで対応するハイスペックがうれしい。

ポタアンながら、据え置き型としても十分利用できる高性能モデルも多い。写真のJVC・SU-AX01は、PCMが384kヘルツ/32ビット、DSDが11.2Mヘルツまで対応するハイスペックがうれしい。

解説/鳥居一豊(AVライター)

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