Q
パソコンに接続したHDDの中にあるファイルやフォルダーに暗証番号やパスワードでロックをかけ、自分以外の人が閲覧できないようにすることはできるのでしょうか? (Y・Tさん 富山県 48歳)
A
──HDDに秘密のファイルやフォルダーを作れるかということですね。
これは、フリーライターの福多利夫さんに聞いてみましょう。
福多
ウチの子供(5歳)もパソコンに触りたがるので、ファイルにパスワードをかけたほうがいい場面はあるでしょう。
方法はいくつかあります。まず、MSオフィス系のファイルはパスワードを設定できますし、PDFもパスワードで保護できます。
また、圧縮ファイルであるZIPもパスワードに対応していますから、秘密にしたいファイルやフォルダーをフリーソフトの『Lhaplus』などを使ってパスワード付きのZIPに圧縮し、原本を削除すれば自分以外は見られなくなります。
──ZIP圧縮のやり方だと、元のファイルの削除がめんどうですね。
福多
そういう場合は、フォルダー暗号化アプリを使うと便利ですね。
フリーソフトの定番として『アタッシェケース』があり、Windows10にも対応しています。
このアプリを起動し、ウインドウに、暗号化したいフォルダーをドロップするとパスワード設定された独自ファイルに変換されます。
暗号化時に「実行形式出力」を指定しておけば、このアプリをインストールしていないパソコンでも、暗号化を解くことができます。
独自形式のファイルをダブルクリックするとパスワードの入力が求められるので、設定したパスワードを入力すれば、元のフォルダーが出現します。
──秘匿性を高めるなら、実行形式にしないほうがいいわけですね。もろもろ了解しました!