パソコン作業も動画再生も画像編集もバッチリ!
2018年末開始予定の4K(3840ドット×2160ドット)実用放送を控え、テレビ市場は活況を取り戻しつつある。
しかし、4K時代の波が押し寄せているのはテレビに限った話ではない。
実は、パソコン向けディスプレイでも、4K対応モデルがここに来て数多く登場。
パソコン用といえば、長らくフルHD(1920ドット×1080ドット)が主力モデルだったが、ようやくその座を4Kへ譲り渡そうとしている。
アイ・オー・データ
LCD-M4K552XDB
実売価格例:12万7440円
EIZO
EV2785
実売価格例:12万2490円
その要因としては、コンテンツの高解像度化やOS側の対応が挙げられる。
動画配信では、2016年に「Netflix」がパソコン向けの4K再生に対応。また、2017年にはWindows 10のアップデートにより、スケーリング機能が強化され、高解像度を生かした滑らかな拡大表示が可能になるなど、4K環境は確実に向上している。
さらに、パソコンの処理性能も4K解像度を十分に扱えるスペックに進化。
例えば、インテルの第7世代CPU以降は4K動画の映像処理支援機能が強化されており、パソコンに大きな負荷を与えることなく4K映像を楽しむことが可能になっている。
4K対応の映像出力端子を備えたパソコンも多数を占めるようになり、4Kディスプレイを気軽に導入できる点も見逃せない。
このようにコンテンツ、ハードの両輪が足並みをそろえた今、4Kを迎える準備は整ったといっていい。
ベンキュー
SW271
実売価格例:13万9800円
LGエレクトロニクス
27UK650
実売価格例:7万3100円
最近は、各メーカーが手ごろな価格帯の4K対応ディスプレイをこぞって投入。
それに伴い、写真愛好家向けやノートパソコン向けなど、ラインアップも充実してきている。
なお、フルHDでは23型前後のサイズが主力だったのに対し、4Kでは27型以上に主力サイズが移り変わっており、4Kへの移行が、パソコン環境の大画面化を一気にもたらす可能性もありそうだ。
解説/篠原義夫(ガジェットライター)
※価格は記事制作時のものです。