皆さんは、スマートフォンのセキュリティ対策をきちんとしているだろうか? 今や多彩な用途に使えるスマートフォンなので、何がきっかけで、ウイルスや詐欺、個人情報流出などの被害に遭うかわからない。もしものときに備える意識を持つことが大切だ。
スマホも、パソコンのようにウイルスに感染するらしいけど、対策は?
iPhoneにもAndroidにも、ウイルスが存在するのは間違いない。特に、Androidはウイルス感染の被害報告が多数報告されており、一般的なユーザーでも無視できない。
ウイルスの感染源は、主にアプリ。過去の事例から見ると、正規版に偽装した偽ゲームアプリや、偽ゲーム攻略法アプリ、偽アニメ関連アプリといったものにウイルスが含まれていることが多いようだ。こういったウイルス感染を防ぐには、セキュリティアプリが有効だ。
なお、iPhoneは、一般ユーザーがアプリからウイルス感染した例は皆無といえるが、メールやサイトのリンクから偽サイトに誘導されて、アカウント情報などを入力させられるといったフィッシング詐欺の被害は多発している。これにも、セキュリティアプリの導入が有効だ。
●ぜひ、セキュリティアプリを導入しよう
迷惑メールが毎日のように届くけど、どうしたら防げる?
iPhoneの純正メールである「iCloudメール」と、Googleの純正メールである「Gmail」は、迷惑メールのフィルター機能が備わっているので、標準状態で使っていても、ある程度は迷惑メールをブロックしてくれる。紛れ込んで届いた迷惑メールも、手動で「迷惑メール」フォルダーに移動させれば、以降はブロック対象になる。
キャリアメールの場合は、各キャリアが迷惑メールを自動振り分けして受信拒否する設定・サービスを無料で用意しているので、それを利用するといいだろう。特定の送信元をブロックする設定や、特定URLを含むメールをブロックする設定など、段階的な対策ができる。
●キャリアメールでは、各キャリアの迷惑メール対策を利用しよう
自分のスマホが、個人情報や位置情報をどこかに送っているようだが……
基本的に、位置情報や撮影した写真・動画、電話帳の内容、ウエブブラウザーの閲覧履歴やスケジュールなどは、AppleやGoogleに送られている。これは、スマホの管理や使い勝手をよくするための手段で、あまり気にすることはないし、プライバシー設定である程度制限することも可能だ。
気になるのは、一部のアプリが個人情報をアプリ製作社(者)に送信していることだ。アプリは、使用前にアクセス許可を求めるが、機能に関係なさそうな情報を多く求めるアプリは、使わないほうがいいだろう。
解説/福多利夫(フリーライター)