マカフィーが発表した2017年のセキュリティ事件ランキングでは、「ランサムウエア『ワナクライ』によるサイバー攻撃」が1位にランクイン。一方、IPA(情報処理推進機構)でも同様のランキングを発表しており、やはり上位にはウイルスの脅威が挙げられている。これらのことからも、いまだウイルス被害は深刻なリスクだ。

ウイルスの脅威は今なお深刻!

現在は、フィッシング詐欺をはじめ、Wi-Fiへの不正アクセスやSNSの炎上、それに通販サイトを装った詐欺行為など、パソコンやスマホを取り巻くリスクは多様化の一途をたどっている。一昔前はサイバー被害といえば、ウイルス感染とほぼ同義だったが、もはやそうした常識は通じなくなっている。

こうした状況もあり、ウイルスの脅威は多様化の波に飲み込まれ、かつてのようなインパクトが薄れている感じもする。中には、被害すら減ったように考える人もいるかもしれないが、それは大きな誤りだ。

脅威ランキングでも「ウイルス」が上位!

例えば、マカフィーが発表した2017年のセキュリティ事件ランキングでは、「ランサムウエア『ワナクライ』によるサイバー攻撃」が1位にランクイン。一方、IPA(情報処理推進機構)でも同様のランキングを発表しており、やはり上位にはウイルスの脅威が挙げられている。これらのことからも、いまだウイルス被害は深刻なリスクであることがわかる。

●ウイルス関連の話題が1位に!

画像: ※マカフィー株式会社/第4回「2017年のセキュリティ事件に関する意識調査」より抜粋。

※マカフィー株式会社/第4回「2017年のセキュリティ事件に関する意識調査」より抜粋。

もっとも、ウイルス被害はパソコンだけの話で、スマホは関係ないと考えるかもれしれない。確かにiOS端末はシステム上、ウイルス感染はまずありえないし、Android端末も正規のアプリを使っている限り、被害に遭うことはまずない。

●正規のアプリ以外だと危険

スマホはウイルス感染の可能性が低いが、正規のアプリ以外のものを使うと危険だ。正規以外のものは使わないようにしたい。

だが一方で、ブラウザー上にウイルスを装っただけの画面を出すだけなら、難なく表示できてしまうという問題がある。例えば、悪質なサイトの中には、画面上に突然「ウイルスに感染しました!」という偽の警告を出し、ユーザーが焦って操作しているうちに、有料サイトなどに誘導するというものがある。人間心理を巧みに突いた詐欺だが、からくりを知らなければ、相手の思うがままに金銭をだまし取られてもおかしくはない。こうした被害を防ぐためにも、セキュリティ対策は万全に整えておきたいものだ。

●ウイルス感染を装った手口

実際は、偽の警告を表示しているだけなのだが、画面の指示に従って操作していると、悪質な有料サイトへ誘導されてしまう。

ウイルス対策も、まずは「Windows Defender」がいい

パソコンのウイルス対策といっても、初心者の場合、どこから手をつけたらいいのかピンとこないはず。もちろん、高機能な有料の総合セキュリティソフトを利用してもいいが、なるべく手間も費用もかけずに済ませたいなら、10月号の49ページでも紹介した、Windowsに標準搭載されている「Windows Defender」という機能を活用するといいだろう。

これは、OSのおまけ的な機能と思う人もいるかもしれないが、実はセキュリティソフトとして、かなりの本格派だ。例えば、アンチウイルス機能に加えて、不正アクセスからパソコンを守る「ファイアウォール」なども備わっており、これ一つでさまざまなリスクからパソコンを守ることができる。

セキュリティ設定については、OSのセットアップの段階ですでに済ませているはずなので、改めてユーザーが操作することもない。Windowsを起動すると、自動的にシステムに常駐して、ウイルスの侵入をリアルタイムで監視してくれる。

もし手動でウイルス検索をしたい場合は、まず、タスクトレイにある盾形のアイコンをダブルリック。「Windows Defenderセキュリティセンター」が開いたら、画面から「ウイルスの脅威と防止」を選択して「今すぐスキャン」を実行すればOKだ。

●標準機能でウイルススキャン

画像: 「Windows Defender」を使えば、保存ファイルすべてをスキャンしてウイルスの有無をチェックできる。もちろん駆除も可能だ。

「Windows Defender」を使えば、保存ファイルすべてをスキャンしてウイルスの有無をチェックできる。もちろん駆除も可能だ。

高機能で使い勝手もいい無料のウイルス対策アプリに大注目!

ウイルス対策を安上がりに済ませたいなら、無料のセキュリティソフトを使ってみるのも手だ。例えば、パソコン向けなら、高機能で使い勝手のいい「アバスト無料アンチウイルス」がおすすめ。また、同社ではAndroid端末向けアプリも無料で提供しているので、スマホのウイルス感染が心配なら気軽に試してみるといいだろう。

高機能なのに、なぜ無料なのか。これは、次のようなからくりがある。無料セキュリティソフトの多くは、最もニーズの高いアンチウイルス機能を無料で提供しているが、フィッシングメール対策やVPN接続など、その他の付加機能については有料のフルバージョンを購入しないと使えないようにしている場合がほとんど。つまり、アンチウイルス機能を試しに使ってもらい、アプリを気に入ったというユーザーにフルバージョンを購入してもらうことで収益を上げている。いわば宣伝の一環で、目玉の「アンチウイルス」機能を無償提供しているわけだ。

●無料とは思えない充実機能

アバスト無料アンチウイルス
入手先⇒https://www.avast.co.jp/index#pc

画像: Windows向けセキュリティソフト。アンチウイルスのほか、多彩な機能を無料で使える。

Windows向けセキュリティソフト。アンチウイルスのほか、多彩な機能を無料で使える。

●「アバスト」ならAndroidも無料

Avast Mobile Security & Antivirus 2018
無料
Android

アバスト無料アンチウイルスのAndroid版で、任意のスケジュールでウイルススキャンを実行可能。タスククリーナーやWi-Fi検査なども無料で利用可能だ。

有料ウイルス対策ソフトなら複数の端末をまとめて保護できる!

本格的なセキュリティを望むなら、やはり有料ソフトを利用するのが最善。参考までに、ユーザーからの支持が特に高い総合セキュリティソフトの仕様や機能について下表にまとめてみたが、機能面はややばらつきがあるものの、いずれもパソコン向けのアンチウイルス機能はもれなく備えているほか、マルチプラットフォームで利用可能。唯一「イーセット」がiOS非対応となるが、そもそもiOSはシステム的にウイルス感染がまずありえない。したがって、iOS対応についてはオマケ程度にとらえて、価格や有効端末の台数を重視したほうがいいだろう。

そうした意味では、低価格ながら最大5台までインストール可能な「イーセット」のお値打ち感が高い。一方、Android端末での使い勝手を重視するなら、フィッシング対策やWi-Fiの安全性も確認できる「ノートン」を推したい。もっとも、メインとなる必須機能には大差はないので、どのアプリを選んでも後悔することはないはずだ。

●最大5台で使えるのでお得

キヤノンITソリューションズ
イーセット ファミリーセキュリティ
実売価格例:5110円(1年5台版)

画像: 「イーセット ファミリーセキュリティ」の画面。30日間使える体験版もある。

「イーセット ファミリーセキュリティ」の画面。30日間使える体験版もある。

●スマホのウイルス対策ならこれ

シマンテック
ノートン モバイルセキュリティ
実売価格例:各3024円
Android/iOS

Android版ではウイルス対策や盗難防止機能を利用可能。アプリの挙動を調べ、個人情報の漏えいも防いでくれる。

●パソコン/スマホ/タブレットで使えるセキュリティアプリの内容一覧

画像: ※1=5個以上のパスワード保存は月額154円〜。 ※2=最大5アカウント。

※1=5個以上のパスワード保存は月額154円〜。 ※2=最大5アカウント。

解説/篠原義夫(ガジェットライター)
イラスト/早川  修

※価格は記事制作時のものです。

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