CDよりも高音質なハイレゾ音源だが、いまや多くのハイレゾ配信サイトが存在する。それぞれのハイレゾ配信サイトにはどのような特徴があるのか、大容量のハイレゾ音源を管理するには欠かせないNASとはどんな機器か、時間がかかるハイレゾ音源のダウンロードを便利にする自動ダウンロード機能など、ハイレゾ配信にまつわるポイントを解説しよう。【2019年2月12日更新】

新作アルバムのハイレゾ同時リリースも増えている

ハイレゾ音源の入手は、インターネットのハイレゾ配信サービスを利用するのが基本。
ディスクメディアのスーパーオーディオCD(SACD)もハイレゾだが、作品数が少なく、SACDに対応した再生機器が必要となるため、あまり一般的とはいえない。

それに対し、ハイレゾ配信サービスは以前に比べてもさらに普及が進んでおり、作品数はかなり豊富になった。CDからそれほどのタイムラグなく、ほぼ同時にハイレゾ音源が発売される新作も増えているので、どうせ買うなら高音質なハイレゾ、という選び方もできる。過去の作品がハイレゾで再発、ということも多い。

もちろん、お店へ行かずにいつでも買える、内容を試聴してから選べるといった、配信ならではのメリットもそのままだ。ただし試聴サービスは、ハイレゾ作品であっても音質は非ハイレゾ相当ということが多いので注意しよう。

ハイレゾ配信は「e-onkyo music」と「mora」が2強

ハイレゾ音源を配信しているサイトにもいくつかあるが、現在は「e-onkyo music」と、「mora」が2強といえる状態になっている。

「e-onkyo music」は日本のハイレゾ配信の元祖といえるサイト。
さまざまなジャンルの楽曲が充実しているが、すべての作品がハイレゾで配信されていることが大きな特徴だ。
音源の形式はハイレゾ配信サイトで広く普及しているFLACはもちろん、WAV、DSD、新たな形式として注目されているMQAなど、新しい規格での配信にも積極的。各形式の無料サンプル音源も用意されているので、違いを実際に聴き比べてみることもできるだろう。

画像: 配信されている全作品がハイレゾの「e-onkyo music」

配信されている全作品がハイレゾの「e-onkyo music」

「mora」は、ハイレゾ楽曲だけでなくAAC形式での圧縮音源配信も行っており、膨大な楽曲が用意されている。ハイレゾ楽曲はFLAC形式が中心で、一部にはDSDでの配信も用意されている。
まだまだハイレゾ音源だけではすべての楽曲を入手できないため、ほしい曲のハイレゾが存在するか否か、そもそも圧縮音源であっても音楽配信として存在しているのかどうか、を確認するためにも使えるだろう。

画像: 「mora」では「ハイレゾ」タブから探せばハイレゾ作品だけを見られる。また検索窓の「ハイレゾのみ」にチェックを入れると、検索結果がハイレゾ作品だけに絞り込まれる。

「mora」では「ハイレゾ」タブから探せばハイレゾ作品だけを見られる。また検索窓の「ハイレゾのみ」にチェックを入れると、検索結果がハイレゾ作品だけに絞り込まれる。

なお、moraブランドでは、2019年からmora qualitas(モーラ クオリタス)という、毎月1980円の定額でハイレゾ作品が聴き放題となる高音質ストリーミングサービスの開始が予告されている。原稿執筆時点ではまだサービスが始まっていないが、こちらにも注目したい。

ハイレゾ配信サイトはさまざま。「iTunes Store」は非ハイレゾ

その他のハイレゾ配信サイトとしては、OTOTOYや、grooversmuysoundレコチョクオリコンミュージックストアなどがある。

ストリーミングサービスとなるが高音質なDSD音源で聴ける「PrimeSeat」にも要注目。有名オーケストラのライブなどを続々と配信中だ。有料サービスだが、無料で聴ける曲もあるので、興味のある人はぜひ登録してみよう。

なお、iPhoneやiOS機器を使っている人にはおなじみの配信サービス「iTunes Store」や、定額で聴き放題のストリーミングサービス「AppleMusic」は圧縮音源での配信となっており、現在のところハイレゾ配信は行われていない。

ハイレゾ音源を管理するならNASが便利

ハイレゾ音源はデータ容量が大きいので、大容量HDDなど、専用の保存場所を用意したほうが使い勝手がいい。パソコンの内蔵HDDや外付けUSB−HDDでも容量は十分だが、ネットワークプレーヤーやスマホなどからもハイレゾ再生を行いたいなら、データの共有がしやすいNASを使うのが便利だ。

NAS(ナス)とは、Network Attached Storageの略で、LAN(ネットワーク)につながるHDDのこと。LAN端子を備えており、自宅のルーターやHUBにつなげて、複数の機器でデータを共有できる。つまりパソコンやスマホ、オーディオ機器などの音源の保存先・再生元として使えるのだ。

BUFFALO
NAS ネットワークHDD 2TB LS210D0201G

画像: オーディオ向けではない一般のNASでも、メディアサーバー機能があれば音源の保存先として活用できる。こちらはバッファローのベーシックなNAS「LS210D0201G 」で、2TBのHDDを搭載している。

オーディオ向けではない一般のNASでも、メディアサーバー機能があれば音源の保存先として活用できる。こちらはバッファローのベーシックなNAS「LS210D0201G 」で、2TBのHDDを搭載している。

オーディオ用NASは便利なだけでなく、音質にも配慮

NASは汎用の製品でもハイレゾ音源の保存などに使えるが、ハイレゾ音源や音楽ファイルの保存に特化したオーディオ用NASも登場している。
これらは、パソコンやネットワークプレーヤーで使いやすいようにあらかじめ設定済みで、買ってきてすぐに使えることが特徴。また、静音性に優れたファンレス設計の採用など、音質に配慮した作りになっていることもありがたい。

オーディオ用NASには高価な製品も多いが、アイ・オー・データの「Soundgenic」シリーズは安価で機能も充実している。
珍しい機能としては、USBオーディオ出力が可能なので、SouindgenicとUSB DACを組み合わせると、パソコンなしでハイレゾ再生できる点が挙げられる。
再生操作も、スマホ用アプリを使って手軽に行えるので、オーディオプレーヤー的に使うこともできるのだ。こうしたモデルを使えば、ハイレゾ音源の保存や管理はもちろん、音楽再生も快適に楽しめるはずだ。

アイ・オー・データ
Soundgenic HDL-RA2HF

画像: 2TバイトのHDDを内蔵したNAS。上級ブランドである「fidata」の機能を継承し、使いやすいモデル。あらかじめオーディオ再生用の設定が済んでいるうえ、自動ダウンロード機能やUSBオーディオ出力など、多彩な機能が盛り込まれている。 www.amazon.co.jp

2TバイトのHDDを内蔵したNAS。上級ブランドである「fidata」の機能を継承し、使いやすいモデル。あらかじめオーディオ再生用の設定が済んでいるうえ、自動ダウンロード機能やUSBオーディオ出力など、多彩な機能が盛り込まれている。

www.amazon.co.jp

外付けHDDやNASに直接ダウンロードできる「e-onkyoダウンローダー」

ハイレゾ音源の配信は、ダウンロード販売のサービスであることが多いが、ハイレゾ音源ファイルは容量が大きいこともあり、ダウンロードにはけっこう時間がかかる。
無線LANで通信状態が不安定だと、ダウンロードが途中で失敗することもあるなど、トラブルも起こりがちだ。

また、いまやスマホでハイレゾ音源を再生することもできるが、外出中に欲しいハイレゾ音源を見つけた場合、かかる時間とデータ通信量を考えると、その場で買うのに躊躇することもあるだろう。

そこで、「e-onkyo music」の「e-onkyoダウンローダー」のように、購入した楽曲のダウンロードを自動で行える機能が登場した。楽曲を購入すると、あらかじめ設定した機器やNASへ自動的にダウンロードしてくれる。
外出先でもスマホから気軽に購入できるし、スケジュールを設定して、定期的に新しい曲をダウンロードすることも可能だ。

最近では、オーディオ用途を意識したNASや、HDDを内蔵するプレーヤー、外付けHDDに対応したオーディオ機器などもこのダウンロード機能に対応してきており、より使いやすくなってきている。

また、自宅にパソコンがないという場合でも、対応プレーヤーやNASと自動ダウンロード機能を組み合わせれば、ハイレゾ音源の購入から再生までPCレス環境で実現できてしまう。自宅で使うのもスマホやタブレット中心になってきたという人は、ぜひとも活用してみてはいかが。

ONKYO
ネットワークCDレシーバー ハイレゾ対応 シルバー CR-N775(S)

画像: e-onkyoダウンローダーに対応したオンキヨーのコンパクトなネットワークCDレシーバー「CR-N775」なら、つないだ外付けHDDへ直接ハイレゾ音源をダウンロード・保存できる www.amazon.co.jp

e-onkyoダウンローダーに対応したオンキヨーのコンパクトなネットワークCDレシーバー「CR-N775」なら、つないだ外付けHDDへ直接ハイレゾ音源をダウンロード・保存できる

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◆大坪知樹
オーディオやPCといった記事を多く手がけてきたが、ガジェットはもちろん白物家電、クルマ・バイク、模型や玩具、時計に服・靴など基本的にモノが好きな物欲系フリーランスライター。

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