マイベスト版のカセットや、深夜ラジオを録音したカセットなど、思い出深いカセットは、傷んで聴けなくなってしまう前に、デジタル化しておこう。デジタル化してパソコンやクラウドなどに保存すれば、消失の心配がなくなるし、パソコンやスマホなどでいつでも聴くことができる。その方法は、デジタル録音対応のカセットデッキやラジカセなど、機種により、デジタルデータを保存するメディアや、保存するデジタルデータの形式が異なる。
CDに保存する場合はWAV形式になる
自分の好きな曲だけを集めた、マイベスト版のカセットや、深夜ラジオを録音したカセットなど、思い出深いカセットは、傷んで聴けなくなってしまう前に、デジタル化しておこう。デジタル化してパソコンやクラウドなどに保存すれば、消失の心配がなくなるし、パソコンやスマホなどでいつでも聴くことができる。
デジタル化で必要となるのは、デジタル録音対応のカセットデッキやラジカセなど、機種により、デジタルデータを保存するメディアや、保存するデジタルデータの形式が異なる。CD-Rに保存する機種なら、PCM(WAV)でのデジタル化となり、そのままCD化される。多くの機種が採用しているのはSDカードやUSBメモリーへの保存機能で、その場合のデータ形式はMP3が多い。パソコンにつなぐUSBが装備されている機種では、パソコンにアプリをインストールしてデジタル録音を行う。たいていの場合、カセット機器に同梱しているパソコン用アプリか、推奨アプリをダウンロードして使用する。パソコンでデジタル録音した場合、CD化したりスマホへ転送したりと、かなり自由に音楽データを扱うことができる。
●バックアップできるメディアの種類
クラウドにアップしておくのがおすすめ
元がレコードにしろ、カセットにしろ、デジタル化した音楽データは、インターネット上のファイル保存サービス、いわゆる「クラウドストレージ」に保存することができる。音楽ファイルの場合、Googleの「Google Play Music」のライブラリー機能を使うと、無料で5万曲まで保存することができる。アップロードの方法は、Windowsパソコンを使い、ウエブブラウザーの「Google Chrome」のプラグイン「Chrome版 Google Play Music」を使うか、Windows用アプリ「Music Manager」を使えばいい。
アップロードした楽曲データは、パソコンのブラウザーで「Google Play Music」のサイトの「ライブラリ」にアクセスするか、スマホの「Play Music」アプリの「ライブラリ」を使うことで、いつでもどこでも聴くことができる。
●パソコンからクラウドに保存
●スマホでアクセスして聴く
カセットからSDカードにダイレクト録音
●使用機器 東芝・TY-AK1
ラジオカセットレコーダー
TY-AK1
1
録音先となるメディアを選択する
2
SDカードスロットにカードを挿入
3
再生ソースを選択する
4
カセットを入れる
5
録音スタート
カセットからパソコンにダイレクト録音
●使用機器 ION AUDIO・TapeExpress
TapeExpress PLUS
1
カセットを入れる
2
USBケーブルでパソコンに接続
3
カセットを再生する
4
録音を開始
5
ファイルを保存する
解説/福多利夫(フリーライター)