努力をしても痩せない、太りやすい体質の人は、腸内にいる「デブ菌」が増え過ぎている可能性があります。やせ体質になるためにはこのデブ菌を減らし、「ヤセ菌」を増やすと良いのです。理想的な組み合わせが酢とキャベツ。酢キャベツは、ダイエットにも生活習慣病にも効く、万能の健康食なのです。ぜひ皆さんも酢キャベツを食べて腸から健康になってください。【解説】藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)

解説者のプロフィール

画像: 藤田紘一郎(ふじた・こういちろう) 東京医科歯科大学名誉教授。 東京大学医学系大学院修了。東京医科歯科大学教授を経て、現職。医学博士。2000年、ヒトATLウイルス伝染などの研究で日本文化振興会・社会文化功労賞、国際文化栄誉賞を受賞。著書は『ヤセたければ、腸内「デブ菌」を減らしなさい!』(ワニブックス)など多数。

藤田紘一郎(ふじた・こういちろう)
東京医科歯科大学名誉教授。
東京大学医学系大学院修了。東京医科歯科大学教授を経て、現職。医学博士。2000年、ヒトATLウイルス伝染などの研究で日本文化振興会・社会文化功労賞、国際文化栄誉賞を受賞。著書は『ヤセたければ、腸内「デブ菌」を減らしなさい!』(ワニブックス)など多数。

テレビで「酢キャベツ」を紹介したら大反響!

私は、今年(2018年)の4月21日と5月5日に放送された『世界一受けたい授業』(日本テレビ)に出演しました。
腸内細菌とダイエットがテーマでしたが、私が「酢キャベツ」を紹介したところ、大反響を呼んでいます。酢キャベツは、太りやすい体質からやせやすい体質に変えてくれる、腸内環境改善の切り札です。

努力しても痩せないのは腸内の「デブ菌」が原因かも

では、まず、腸内環境が乱れると太る理由について解説しましょう。

世の中には、体重を落とそうと努力をしてもなかなかやせられない人がいます。
いわゆる、太りやすい体質の人です。その原因として、腸内にいる「デブ菌」が増え過ぎている可能性があります。
デブ菌とは、フィルミクテス門菌という腸内細菌の一つです。この菌は、脂肪や糖分をため込む性質があります。腸内にデブ菌が増え過ぎると、大量のエネルギーを吸収し、太りやすい体質になってしまうのです。

やせ体質になるためには「ヤセ菌」を増やすとよい

一方、「ヤセ菌」という、バクテロイデス門菌と呼ばれる腸内細菌もあります。デブ菌とは反対に、脂肪を燃焼してくれる性質を持ちます。
つまり、やせ体質になるためには、デブ菌を減らし、ヤセ菌が増える環境に腸内を整えてあげればいいわけです。
そのうえで、重要な役割を果たすのが、日和見菌です。日和見菌とは、善玉菌にも悪玉菌にも属さない、どっちつかずの菌です。

腸内細菌の割合は、善玉菌と悪玉菌が1割ずつで、残りの8割が日和見菌になります。腸内で善玉菌が優位になると、日和見菌は善玉菌の味方をするように働き始めます。反対に、腸内で悪玉菌が優位になると、日和見菌も悪玉菌に加担するような行動を始めます。

デブ菌とヤセ菌は日和見菌に属し、お互いに拮抗しながら腸内に存在しています。デブ菌が増えればヤセ菌は減る、ヤセ菌が増えればデブ菌が減る、といったぐあいです。

酢とキャベツは「デブ菌を減らしてヤセ菌を増やす」理想的な組み合わせ!

デブ菌の大好物は、食物繊維が少なく、高脂肪・高糖質の食品です。一方、ヤセ菌は、食物繊維が多く、低脂肪・低糖質の食品を好みます。
そこで有効なのが、酢キャベツです。

キャベツには、善玉菌を増やす食物繊維が豊富に含まれています。そして、酢に含まれる酢酸は、腸内の酸性度を上げて、善玉菌が活動しやすい環境に整えてくれます。どちらの食材も、脂肪と糖質は、ほとんど含まれていません。
つまり、酢とキャベツは、デブ菌を減らしてヤセ菌を増やす、理想的な組み合わせなのです。

酢は、食後の急激な血糖値上昇を抑制したり、血管をしなやかにして血圧を下げたりすることがわかっています。また、キャベツは、活性酸素(病気や老化の元凶物質)を消去する抗酸化作用が強い点も特長です。
まさに酢キャベツは、ダイエットにも生活習慣病にも効く、万能の健康食なのです。

酢キャベツの作り方

【料理・栄養計算】検見﨑聡美(管理栄養士・料理研究家)

材料

画像: エネルギー:154kcal 塩分:0.0g(全量) (作りやすい分量) ・キャベツ…1/2個(450~500g) ・酢…200~300ml(容器の大きさにより調整) ※穀物酢、米酢、黒酢、リンゴ酢、ワインビネガーなど、お好みの物でOK。

エネルギー:154kcal 塩分:0.0g(全量)
(作りやすい分量)
・キャベツ…1/2個(450~500g)
・酢…200~300ml(容器の大きさにより調整)
※穀物酢、米酢、黒酢、リンゴ酢、ワインビネガーなど、お好みの物でOK。

作り方

画像: ① 水気をよく切ったキャベツをせん切りにする。水にぬれている場合はよく乾かす。

① 水気をよく切ったキャベツをせん切りにする。水にぬれている場合はよく乾かす。

画像: ② ①をジッパーつきの保存袋(煮沸消毒した容器でも可)に入れ、キャベツが完全に酢に漬かる程度まで、酢を注ぐ。 ※袋は小さめのものを2枚用意し、半分量ずつ漬けると、傷みにくく使い勝手がよい。

② ①をジッパーつきの保存袋(煮沸消毒した容器でも可)に入れ、キャベツが完全に酢に漬かる程度まで、酢を注ぐ。
※袋は小さめのものを2枚用意し、半分量ずつ漬けると、傷みにくく使い勝手がよい。

画像: ③ ②の空気を抜いてしっかりと密閉し、冷蔵庫で保存する。

③ ②の空気を抜いてしっかりと密閉し、冷蔵庫で保存する。

画像1: 作り方
画像2: 作り方

※10日後からが食べごろ。その後、2~3週間は日持ちする。
※取り出す際は清潔な箸などを使う。
※残った漬け酢は、キャベツを漬けるのには再利用しない。

食べ方

●毎日少しずつ食事に取り入れ、体調を見て加減する。胃腸の弱い人は少量から始める。
●酸味が苦手な人は一度加熱して、冷まして食べてもよい。
●そのまま食べても、スープや煮物に入れても、炒め物に加えても、応用自在。
●漬けたあとの酢は、4〜5倍に薄めて飲んだり、ドレッシングに入れたりすると無駄なく使える。

※ここで紹介するレシピは、キャベツの酢漬けです。塩を使ってキャベツを乳酸菌発酵させる、ドイツの漬物「ザワークラウト」とは異なります。

「酢キャベツ」を取り入れたところ、15kg痩せてHbA1cも急降下!

画像: 88kgから15kgやせて健康体に!

88kgから15kgやせて健康体に!

私自身も、酢キャベツでやせ体質に変わり、15kgのダイエットに成功しました。
私は、過去に二度、重度の糖尿病を患いました。

最初の発症は、2000年ごろでした。そのときは、インスリン(血糖値を下げるホルモン)治療を受けて、どうにか難を逃れました。しかし、2010年に再び悪化。血糖値は450mg/㎗まで上昇したのです(基準値は110mg/㎗未満)。

そこで私は、みずから研究を重ねた末、糖質を制限する食事法に行きつきました。その際、自分なりに考えた工夫が、食前にキャベツを食べることだったのです。毎食、食事の前に、小皿1杯分(約100g)のキャベツを食べます。生のまま食べたり、酢をかけてとったりしました。また、酢漬けにしたキャベツを食べることもありました。

すると、血糖値はみるみる下がり、安定するようになりました。
酢キャベツを食べ始めてからわずか2週間後には、血糖値は90mg/㎗まで低下。4ヵ月後には、11%近くあったヘモグロビンA1c(過去1~2ヵ月の血糖状態がわかる指標。基準値は4.6~6.2%以内)が、6%台まで急降下したのです。

また、食生活を変える前、私の体重は88kgもありました(身長は177cm)。ところが、酢キャベツを食べ始めたところ、みるみる体重は落ちていき、73kgまで減量できたのです。

さらに、中性脂肪値も基準値内に収まりました。
以前は300mg/㎗もあったのが、2ヵ月で半減(基準値は150mg/㎗未満)。痛風や脂肪肝といった持病の数々も軽快し、健康状態が格段に向上したのです。

ちなみに、私は今でも毎日、どんぶり一杯分のせん切りキャベツに、大さじ1杯の酢をかけて食べています。
皆さんも酢キャベツを食べてヤセ菌を増やし、腸から健康になってください。

この記事は『壮快』2018年9月号に掲載されています

画像: 『壮快』2018年9月号 www.makino-g.jp

『壮快』2018年9月号

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