自分のイメージと撮れた写真の違いを感じるいちばんのポイントは「全体の明るさ」だろう。そんな場合は明るさをコントロールできる「露出補正」機能を使おう。暗めの状況下で撮影する場合、使える手段はISO感度を上げることだ。またホワイトバランス調整で光源による色の変化に合わせて自然な色合い調整や「AFエリア」指定などをマスターすれば脱初心者間違いなし。

露出補正は「少し明るくしたい」または「暗くしたい」という場合に使う

画像: 逆光だと、人物の顔が暗く写りがち(左)。「+1.3」の露出補正で、顔を明るく描写。背景は白っぽくなるが、人物が引き立つ(右)。

逆光だと、人物の顔が暗く写りがち(左)。「+1.3」の露出補正で、顔を明るく描写。背景は白っぽくなるが、人物が引き立つ(右)。

初心者が、自分のイメージと撮れた写真の違いを感じるいちばんのポイントは、「全体の明るさ」だろう。カメラは、基本的に自動で明るさ(写真用語でいう「露出」)を決めてくれるが、それが自分のイメージと同じになるとは限らない。そういった場合には、明るさをコントロールできる「露出補正」機能を使おう。

ここがポイント! 露出補正用のボタン

露出補正のためのスイッチ(ボタン)は、どのメーカーのカメラであっても、ほぼ「+/-」という表記で統一されている。

露出補正のボタンは、たいてい「+/-」が表記されたデザインなので、そのボタンを押してから(または押しながら)調節用ダイヤルを回すか、十字キーを押すなどして調節する。プラス側に調節すれば明るく、マイナス側に調節すれば暗くなる。ちなみに、フルオートのモードでは、露出補正が動作しない機種もあるので注意したい。ISO感度が上がりすぎると画質が劣化するので適度に調節しよう

ISO感度が上がりすぎると画質が劣化するので適度に調節

画像: 屋内で「オート」で撮ったらISO6400まで上がり、顔にザラザラとしたノイズが出た(左)。手動でISO400に落とすと、ノイズが減ってきれいに写った(右)。

屋内で「オート」で撮ったらISO6400まで上がり、顔にザラザラとしたノイズが出た(左)。手動でISO400に落とすと、ノイズが減ってきれいに写った(右)。

暗めの状況下で撮影する場合、シャッター速度をあまりに遅くすると手ブレを起こしてしまうし、レンズもスペック以上には明るくできない。使える手段は、ISO感度を上げることだ。

だが、確かに感度を上げれば暗い場所でも撮影できるが、注意したいのは、上げるにつれて画質が劣化すること。ノイズが出て画面全体がザラついたり、解像度が落ちて髪の毛がベタッとつぶれたりといった描写になりがちなのだ。

ここがポイント! ISO感度を調製

「ISO」と書かれたボタンを押し、画面を見ながら調整。ISO100~800くらいならノイズが目立たないが、それ以上の感度にする場合は注意が必要。

ISO感度をオートにして画質劣化が気になるときは、感度を少し落とそう。「ISO」と書かれたボタンを押し、モニター画面に表示された数値を見ながら調整できる。ISO800くらいまでなら、ノイズが目立たず、きれいに写せるはずだ。

ホワイトバランス調整で光源による色の変化に合わせて自然な色合いに

画像: AWDだと、目で見たよりもずいぶんと赤茶けた発色(左)。「電灯光」モードにして撮影すると、肌色が自然になった(右)。

AWDだと、目で見たよりもずいぶんと赤茶けた発色(左)。「電灯光」モードにして撮影すると、肌色が自然になった(右)。

蛍光灯やLEDの光は白く見えるが、電灯やろうそくの灯などは赤茶色っぽく見える。太陽光は、晴天の日中だと白っぽいが、夕焼けは橙色だ。そのように色のついた光の中でも、目で見たときの雰囲気に合わせた色合いに調節するのが「WB(ホワイトバランス)」だ。

たいていは、AWD(オートホワイトバランス)にしておけば、見た目に近い雰囲気で写せるが、イメージと違う色になった場合は、手動で調節する。設定画面でプリセットの「晴れ」「曇り」「電灯光」などのアイコンを選ぶ方法のほか、マニュアルWBもあり、オリンパス機の場合、右の写真のように、赤枠のアイコンをタッチしてから白い無地の紙などを撮影すると、どんな光源下でも白い物が白く写るように調節される。

ここがポイント! マニュアルWBの設定方法

マニュアルWBを使いたい場合は、メニュー画面から「WB」の項目に移動し、「マニュアルWB」のアイコンを選び、白い紙などを撮影する。

スイッチがAF側になっているか確認

ここがポイント! AF/MF切り替えスイッチを確認

画像: レンズ取り付け部周辺(またはレンズそのもの)にあるAF/MFの切り替えスイッチをAF側にしておこう。

レンズ取り付け部周辺(またはレンズそのもの)にあるAF/MFの切り替えスイッチをAF側にしておこう。

カメラのピント合わせは、AF(オートフォーカス)が基本になっている。念のため、ボディのレンズ取り付け部周辺(あるいはレンズそのもの)にある切り替えスイッチが「AF」になっていることを確認しよう。スライドやレバーになっていることが多く、これが「MF(マニュアルフォーカス)」になっていると、AFが作動しない。

ここに注意! メーカーによって名称が違う

画像: キヤノン機の場合、「ワンショットAF」がシングルAF、「AIサーボAF」がコンティニュアスAFとなる。静物を撮るなら「ワンショットAF」を選ぼう。

キヤノン機の場合、「ワンショットAF」がシングルAF、「AIサーボAF」がコンティニュアスAFとなる。静物を撮るなら「ワンショットAF」を選ぼう。

また、AFの動作に関しては、通常、シャッター半押しでピントが合ったらそこで固定される「シングルAF」と、半押ししている間、ずっと被写体の動きに合わせてピントが追従し続ける「コンティニュアスAF」の2モードが装備されている。花や人物を撮影するなら前者、スポーツや動き回るペットの撮影などは後者を選ぶのがいいだろう。

AFは画面全体でなく合わせたい部分を選ぶことも可能

ここがポイント! 「AFエリア」を画面上で指定できる

画像: カメラは通常、レンズからの像を、画面を細かく分割してとらえており、どのゾーンに主要被写体があるかを判断。そこにピントを合わせるようになっている。「1点AF」を選択し、画面内の赤い四角を、ピントを合わせたい部分に動かせばOK。

カメラは通常、レンズからの像を、画面を細かく分割してとらえており、どのゾーンに主要被写体があるかを判断。そこにピントを合わせるようになっている。「1点AF」を選択し、画面内の赤い四角を、ピントを合わせたい部分に動かせばOK。

多くの場合、カメラは、レンズがとらえた像の中央付近にピントを合わせてくれる。だが、画面内に二人の人物がいて、「右の人物ではなく、左の人物にピントを合わせたい」という撮影者の意図があれば、自分でピント合わせの位置を選びたい。その場合、一眼レフの多くは、以下のように操作する。

まず、「AFエリア」の設定をオート(画面全体)ではなく、ある一点に限定する「1点AF」にする。次に、画面内で赤い四角などによって表示されるAFポイントを、十字キーなどで合わせたい位置に動かす。

ミラーレス一眼の場合は、タッチ操作に対応したモデルであれば、液晶モニターで見ながら、ピント合わせしたい部分をタッチすれば、そこにピントが合うので簡単だ。

ここがポイント! 画面にタッチすればAFが作動する

画像: タッチ液晶搭載機種なら、ピント合わせしたい部分を直接、指でタッチすればそこにピントが合うので、直感的な撮影が楽しめる。

タッチ液晶搭載機種なら、ピント合わせしたい部分を直接、指でタッチすればそこにピントが合うので、直感的な撮影が楽しめる。

ストロボは通常はオフにして人物が暗く写ってしまったときに使うといい

画像: 人物などが暗めに写ることがある(左)。ストロボを強制発光にすると、シャッキリとした写りで、発色も鮮やか(右)。

人物などが暗めに写ることがある(左)。ストロボを強制発光にすると、シャッキリとした写りで、発色も鮮やか(右)。

入門~中級クラスの一眼カメラには、ストロボが内蔵されていることが多い。暗い場所での記念写真などには便利だが、ストロボは通常、真正面から強めの光で照らすため、暗い場所で使うと不自然な描写になりがち。そこで、少し暗めの飲食店内などでは、オフにして撮影するのがトレンドだ。

だが、注意したいのは日中の撮影時。周囲は十分に明るくても、人物が暗めに写ることがよくある。そのようなときにストロボを使えば、シャキッとした描写、ハッキリした発色で撮影できる。周囲の光線の状況で、ずいぶんと描写が変わるのがストロボ撮影なので、迷ったらオンとオフ、二つを試してみて、その場の雰囲気に合うものをチョイスするといいだろう。

ここがポイント! ストロボの設定を「強制発光」にする

メニュー画面を表示させて「ストロボ」の設定項目に移動し、「強制発光」のアイコン(写真の赤枠)を選べば、強制的に発光する。

解説/吉村 永(カメラマン)●モデル/桜本有紗(エフ・ファクトリージャパン)
●撮影協力/ROO-cafe & bar-(東京都文京区)

This article is a sponsored article by
''.