「毎日の買い物はまず『ダイソー』から」をモットーにする筆者が発見した気になるアイテム。今回紹介するのは『白いパズル』『黒いパズル』。絵柄一切なしの超難解、激ムズの地獄の1,000ピースジグソーパズルだ。完成まで一体何時間かかるのか、いざ挑戦!
宇宙飛行士選抜試験で一躍有名に! 絵柄のない無地パズル

地獄の赤文字
宇宙飛行士選抜試験に出されたことを機に、一躍話題となった「白いパズル」。絵柄が描かれていない、文字通り白一色のパズルだ。2012年にやまのんが発売したところ、10年間で22万個を売り上げる異例のヒットになったという(「宇宙パズル」の名でシリーズ発売されている)。
筆者も実はかなり興味があって、何度も購入を考えていた。なぜなら、宇宙飛行士の奮闘を描いた漫画「宇宙兄弟」にも白いパズルが登場しているから(10回以上読み返すほどのファンで、中でもお気に入りは宇宙飛行士選抜試験編)。ただ、作業スペースの問題と時間確保の困難さから保留にしていた。
そんな折、ダイソーからとんでもないものが発売された。それが『白いパズル』『黒いパズル』(完成サイズ68.6×50.8×0.2cm・希望小売価格 税込550円・発売中)だ。
絵柄なし、一色のジグソーパズルがついにダイソーでも発売されたのである。これはやらないわけにはいかない。
「ジグソー」は英語で糸ノコ(jigsaw)のことで、かつて木製パズルのピースを糸ノコで切断していたことに由来。19世紀末に型抜き機械が発明され、安価な紙製パズルが普及。日本では1974年のモナ・リザ来日展をきっかけにモナ・リザ柄パズルが大ヒットし、一般層にも浸透した。ピース同士がしっかりと噛み合う「インターロック」構造が特徴で、一度はめたピースがずれにくいようになっている。
白い地獄か黒い地獄か……今苦行が始まる
ピース数は驚異の1,000ピース(25×40)。サイズは68.6×50.8cmの特大サイズ。やまのん「宇宙パズル」シリーズの最難関と同等のレベルである。
ピースサイズは大小あるが、大体2cmくらい。厚みは薄いが、簡単に折れるほど柔らかくもない。
色は、白と黒の2色展開。白は両面白で、黒は表のみ黒。白いパズルは裏面がほぼ同じ白色なので、難易度が高そうだ。
完成イメージのシートが付属されている。ピースの形が印刷されているので、かなりヒントになる。また、完成サイズがわかるのも大変うれしい。
では、取り掛かってみよう。白いパズルの話をしておきながら…今回は少し難易度を下げて、「シートあり&黒いパズル」にした。
地獄が始まる……
まずは仕分けから。外側のピースを完成させるのは鉄板の方法。邪道だという声を聞いたことがあるが、地獄相手に邪道もなにもあるわけがない。

仕訳したパズルの一部。特徴的なパズルは分かりやすいのでお助けアイテムのように思える
で、外側を作っていたのだが、すでに地獄の洗礼を受けた。外側を作るだけで2時間以上経過していたのである(写真を撮り忘れるほど疲弊していた)。

ここは4辺全て凹になっているピース……!
さて、残り272ピース……
とにかく心を無にして、ハマりそうなところを総当たりするほかない。幸い、シートに描かれたピースの形をヒントに探せるから、難易度はガクッと下がる。ってか、シートがないと一生終わる気がしない。マジで。
少しずつ、気が遠くなる作業を繰り返していく。
半分ほど埋めるのに、13時間経過……
13時間で3分の1ほど。
スッ・・・・
入ったあぁ!
18時間経過……残り少し!
これで3分の2くらいか。実は外側の1ピース(画像の下辺右寄り)が見つかっていない。確定の1ピースを探すだけでもとんでもない難易度。
さらに2時間……
後半になるとスピードは一気に加速! もう、ここまでくればっ……!
ついに!!
最後の……ワンピース……! ! !
20時間超の地獄を思い返しながら……
完成だぁ!!!!
身体の中から悪魔が消え去ったかのような身軽さ。思い返しても地獄、苦行だったという記憶しかない。だが、終わった……この地獄の作業が……
改めて見てもよく作ったと思う。宇宙飛行士選抜試験では300ピースだったというから、今なら筆者も試験合格できそうな気分だ。
まとめ 〜まさに地獄だけど達成感は半端ない!
ピースの精度はかなり高く、ハマるべきところにきちんとハマるし、間違えていたらすぐに分かる。550円だからまともに作れないのでは? と心配していたが、全く問題なし。ハマるときは、気持ちいいくらいピッタリハマった。
たった550円でこれだけ楽しめるのなら、この地獄も悪くはない。終わったからこそ思えることだろうけど。なお、床で組み立てていたら腰がとんでもなく痛くなったので、テーブルの上ですることを強くおすすめする。
完成までの所要時間:約20時間
報酬:達成感、腰の痛み
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