見どころは新規格のZマウントの採用。口径が大きくなっただけでなく、電子接点の数も8個から11個に増え、レンズ設計の自由度が大幅に増し、Z58ミリF0・95SNoctのような超大口径レンズも実現可能になった。ピント合わせは快適なスピードで、一度食いつくと至近距離までしっかり追従する。内蔵EVFは、明るく高精細などの他、詳細レビューをお届けする。

AFも連写も速いが連続撮影枚数は少なめ

ニコン Z7

〇 ここが強味  大口径マウントのおかげでレンズ画質は大きく進化。AFも連写も速い。ジョイスティックで素早く測距点選択が可能。剛性感のあるグリップ、全体的な操作感もいい。

✖ ここが弱み 9コマ/秒連写の際に連続で撮れる枚数が少なめ。縦位置でのロー/ハイアングルに対応できないチルト液晶。マウントアダプターが割高で、古めのレンズだとAFは使えない。

グリップを握るとニコンらしい剛性感が伝わってくる。基本操作は同社の一眼レフとほぼ同じ。

画像: 高速連続撮影(拡張)モードでは、最高9コマ/秒の連写が可能。一眼レフ用のAF-S70~200ミリF2.8Eを使ったが、AF性能はまずまずという結果だった。

高速連続撮影(拡張)モードでは、最高9コマ/秒の連写が可能。一眼レフ用のAF-S70~200ミリF2.8Eを使ったが、AF性能はまずまずという結果だった。

画像: SO1万2800で撮ったカット。ノイズは多いものの、情報量は豊富で、細かい部分までつぶれずに残ってくれる。シーンによっては、十分使える写りだ。

SO1万2800で撮ったカット。ノイズは多いものの、情報量は豊富で、細かい部分までつぶれずに残ってくれる。シーンによっては、十分使える写りだ。

見どころはやはり、新規格のZマウントの採用だ。長らく同社が使い続けてきた一眼レフ用のFマウントよりも口径が大きくなっただけでなく、電子接点の数も8個から11個に増えている。おかげでレンズ設計の自由度が大幅に増し、Z58ミリF0・95SNoctのような超大口径レンズも実現可能になった。

同時に発表された下位のZ6との大きな違いは搭載されている撮像センサーの画素数で、高精細仕様のZ7は有効4575万画素、標準モデルのZ6は有効2450万画素。それに伴って、Z7は493点測距で最高9コマ/秒連写、Z6は273点測距で最高12コマ/秒連写が可能となっている。

AFは、マウントアダプター、FTZを介して、一眼レフ用のAF-S70~200S70ミリF2.8Eとの組み合わせで試用した。ピント合わせは快適なスピードで、一度食いつくと至近距離までしっかり追従する。
が、最初にピントが甘い状態で連写を始めると、合焦までに時間がかかる。また、9コマ/秒連写時は連続で撮れる枚数が25枚ほどになってしまうのも気になった。

静止被写体であれば、スピードも精度も申し分ない。測距点の選択操作はジョイスティック状のサブセレクターで行う。画面の隅に近い場所でもピント合わせができるのは、一眼レフでは味わえない快適さだ。

標準ズームのZ24~70ミリは、コンパクトながら素晴らしい性能のレンズで、画質が落ちやすい広角端の四隅でも良好な解像感が得られた。高感度は、解像感を重視するチューニングのようで、ややザラつきは多いものの、細かい部分の描写がつぶれないのは好ましい。条件しだいではISO1万2800でも実用的だ。

ボディはマグネシウム合金製。グリップは小指までぎりぎりかけられるが、中指の先が前面のボタンに当たって少し窮屈に感じた。内蔵EVFは、明るく高精細。ボディ内手ブレ補正はシャッタースピード5段分の効果を持ち、画面の一部を拡大してのマニュアルフォーカスも快適に行えた。シャッター音が硬すぎないのも好印象だった。

解説/北村智史(カメラライター)

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