【種類と効果】カメラのレンズフードは必要?専門家のおすすめ4選はこれだ!

文具・ホビー・カメラ

レンズフード(レンズシェード)はレンズにとっては必要不可欠のアクセサリーだ。かさ張るから、と使わない人もいるが、実はとてももったいないこと。レンズの性能を損なうだけでなく、レンズにとってもよくないので、必ず装着してほしい。今回はレンズフードの役割と、装着することのメリットについて、具体的に説明しよう。

レンズフードってどういうもの?

レンズフードはレンズの前部に取り付けて使用するアクセサリーで、余計な光がレンズに当たらないようにする「日よけ」がおもな役割だ。なので、「レンズシェード」とも呼ばれている。

天気のいい日に遠くを見るときに、目の上に手をかざして日光をさえぎると見やすくなるのと同じように、不要な光をカットするほうがレンズにとってもいいわけだ。

以前は、フィルター取り付けネジを利用して取り付ける金属製のものが主流だったが、最近は爪で固定するタイプのバヨネット式が一般的で、素材もプラスティックに代わっている。

レンズフードの形のいろいろ

レンズフードにはさまざまな形がある。

一般的なのは、円筒状の「丸形」と、切り欠きのある筒状の「花形」「花びら形」の2種類で、標準から望遠系のレンズには丸形が、広角系のレンズには花形が多く使われる。

ほかに、画面の形に合わせた「角形」、コンパクトな「ドーム形」(フジツボ形とも呼ばれます)のレンズフードもある。

★花形フードの例
ソニー レンズフードALC-SH134

ソニー SONY αレンズ用フード ALC-SH134

★丸形フードの例
ニコン レンズフードHB-47

[MENGS] HB-47 レンズフード,Nikon D90 D5100 D7100 D3100 D3000 with AF-S 50mm f/1.4G 用

★角形フードの例
オリンパス レンズフードLH-55B

OLYMPUS レンズフード ミラーレス一眼 PEN用 LH-55B

★ドーム形フードの例
キヤノン レンズフードES-27

Canon レンズフード ES-27

レンズフードを装着すべき「4つの理由」

レンズフードの役割のうち、もっとも重要なのが「不要な光をカットする」ことだ。

画面に写る範囲の、外側からレンズに入る光は、フレア(白っぽくにじんだ光として写ります)やゴースト(多角形の光として写ります)の原因となり、解像力やコントラストを低下させる。

そういった不要な光を遮ることで、レンズが持つ本来の性能を十分に引き出すためのアクセサリーがレンズフードなのだ。

「雨や雪、水しぶきなどからレンズを守る」こともレンズフードの機能のひとつだ。

水滴などがレンズに付着すると、これもフレアやゴーストの原因となるし、やはりレンズ性能を低下させてしまう。

誤って触ってしまったりしにくいように「レンズをガードする」という役割もある。

レンズに指紋などがつくと、これも画質を低下させる原因になるし、長期間放置するとカビが生えたりする可能性もある。

また、ぶつけたときなどの「衝撃を緩和する」ことも大切な機能だ。自動車のバンパーと同じように、レンズ本体にダメージが及ばないように吸収したり弱めたりするわけだ。

フードなしで横から強い光が当たっている状態で撮ったもの。画面右側の光がゴーストで、全体に白っぽくかすんでいるのがフレア。

フードをつけて横からの光をカットした状態で撮ったもの。ゴーストやフレアの発生が抑えられ、クリアに仕上がっている。

レンズフードのおすすめ

UN ワイドマチックラバーレンズフード

UN フード ワイドマチックラバーレンズフード55mm ブラック UN-5355

UN テレマチックラバーレンズフード

UN フード テレマチックラバーレンズフード 72mm ブラック UN-5072

ハクバ メタルレンズフード

HAKUBA レンズフード メタルレンズフード 高強度6000系アルミニウム合金製 52mmフィルター径装着用 ブラック KMH-52

エツミ メタルインナーフード

ETSUMI メタルインナーフード 46mm Panasonic LUMIX G 20mm/F1.7専用 ブラック E-6309

まとめ

レンズフードはレンズの性能をフルに発揮させるためには欠かせないアクセサリーだ。撮影時には必ず取り付けてほしい。

ただし、取り付け方が悪く、斜めになっていたりすると、画面にフードの先が写り込んでしまう場合もあるので注意してほしい。

なお、レンズフードが別売になっている場合もあるので、その場合はレンズ購入時にレンズフードもセットで購入することをおすすめする。

◆北村智史
いろいろなメーカーのカメラを使って写真を撮ったり記事を書いたりするのがなりわいのフリーライター。カメラ専門誌や一般誌、ウェブ媒体で活動中。文字数多めのブログも運営してます。他人を沼に招く習性があるため、取り扱いには注意が必要です。愛用ソフトウェアはPhoto MechanicとLightroom Classic CC。
Twitter:kitamura_sa
blog:どや顔カメラ通信 https://doyacame.net

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