レンズフード(レンズシェード)はレンズにとっては必要不可欠のアクセサリーだ。かさ張るから、と使わない人もいるが、実はとてももったいないこと。レンズの性能を損なうだけでなく、レンズにとってもよくないので、必ず装着してほしい。今回はレンズフードの役割と、装着することのメリットについて、具体的に説明しよう。
レンズフードってどういうもの?
レンズフードはレンズの前部に取り付けて使用するアクセサリーで、余計な光がレンズに当たらないようにする「日よけ」がおもな役割だ。なので、「レンズシェード」とも呼ばれている。
天気のいい日に遠くを見るときに、目の上に手をかざして日光をさえぎると見やすくなるのと同じように、不要な光をカットするほうがレンズにとってもいいわけだ。
以前は、フィルター取り付けネジを利用して取り付ける金属製のものが主流だったが、最近は爪で固定するタイプのバヨネット式が一般的で、素材もプラスティックに代わっている。
レンズフードの形のいろいろ
レンズフードにはさまざまな形がある。
一般的なのは、円筒状の「丸形」と、切り欠きのある筒状の「花形」「花びら形」の2種類で、標準から望遠系のレンズには丸形が、広角系のレンズには花形が多く使われる。
ほかに、画面の形に合わせた「角形」、コンパクトな「ドーム形」(フジツボ形とも呼ばれます)のレンズフードもある。
★花形フードの例
ソニー レンズフードALC-SH134
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★丸形フードの例
ニコン レンズフードHB-47
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★角形フードの例
オリンパス レンズフードLH-55B
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★ドーム形フードの例
キヤノン レンズフードES-27
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レンズフードを装着すべき「4つの理由」
レンズフードの役割のうち、もっとも重要なのが「不要な光をカットする」ことだ。
画面に写る範囲の、外側からレンズに入る光は、フレア(白っぽくにじんだ光として写ります)やゴースト(多角形の光として写ります)の原因となり、解像力やコントラストを低下させる。
そういった不要な光を遮ることで、レンズが持つ本来の性能を十分に引き出すためのアクセサリーがレンズフードなのだ。
「雨や雪、水しぶきなどからレンズを守る」こともレンズフードの機能のひとつだ。
水滴などがレンズに付着すると、これもフレアやゴーストの原因となるし、やはりレンズ性能を低下させてしまう。
誤って触ってしまったりしにくいように「レンズをガードする」という役割もある。
レンズに指紋などがつくと、これも画質を低下させる原因になるし、長期間放置するとカビが生えたりする可能性もある。
また、ぶつけたときなどの「衝撃を緩和する」ことも大切な機能だ。自動車のバンパーと同じように、レンズ本体にダメージが及ばないように吸収したり弱めたりするわけだ。
レンズフードのおすすめ
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まとめ
レンズフードはレンズの性能をフルに発揮させるためには欠かせないアクセサリーだ。撮影時には必ず取り付けてほしい。
ただし、取り付け方が悪く、斜めになっていたりすると、画面にフードの先が写り込んでしまう場合もあるので注意してほしい。
なお、レンズフードが別売になっている場合もあるので、その場合はレンズ購入時にレンズフードもセットで購入することをおすすめする。
◆北村智史
いろいろなメーカーのカメラを使って写真を撮ったり記事を書いたりするのがなりわいのフリーライター。カメラ専門誌や一般誌、ウェブ媒体で活動中。文字数多めのブログも運営してます。他人を沼に招く習性があるため、取り扱いには注意が必要です。愛用ソフトウェアはPhoto MechanicとLightroom Classic CC。
Twitter:kitamura_sa
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