近年、がんの治療をしながら働き続ける人が増えてきているという。副作用を軽減する薬なども取り入れられるようになり、治療を通院で受けることもできるようなケースが増えたからだ。そういった流れの一方、問題も出てきた。手術、放射線治療、抗がん剤による副作用からくる、脱毛、皮膚トラブルなどの外見にまつわる悩みだ。外見の悩みに対する医療用ウィッグやメイクアップ、ネイルケアなど、がん患者の外見(アピアランス)ケアに今、注目が集まっている。

がんの治療をしながら「働く」選択をする人が増加

以前はがんを宣告されると、退職を選択する人が多かった。抗がん剤による化学療法は長期にわたり、様々な副作用が体力的にも精神的にも患者の負担となってきた。しかし、近年においては、治療をしながら働き続ける人が増えてきているという。副作用を軽減する薬なども取り入れられるようになり、治療を通院で受けることもできるようになってきたからだ。

がん患者の大きな苦痛の1つ「外見」の変化

仕事を持ちながらがん治療の通院をしている人を「ながらワーカー」という。全国で約32.5万人いるとされている。(厚生労働省「平成22年国民生活基礎調査」に基づく推計による)

画像: がん患者の大きな苦痛の1つ「外見」の変化

そのような背景の中、ながらワーカーの悩みの1つに外見の変化があるという。
『臨床で活かす がん患者のアピアランスケア』(株式会社南山堂)では、「治療に伴う身体症状の苦痛調査」において、乳がん患者の苦痛 TOP20は、脱毛などの外から分かる「見た目」の症状が20項目中12項目を占めているという。つまり、苦痛の60%は、「外見に現れる副作用」ということだという。

必要とされるアピアランス(外見)ケア

このような、がん患者への、外見の悩みをサポートする医療用ウィッグやメイクアップ支援、ネイルケアなど、がん患者への外見サポートに今、注目が集まっている。

医療ウィッグ

NPO法人全国福祉理美容師養成協会(以下「ふくりび」)は「アピアランスサポートセンターTOKYO・あいち」をはじめとする専門施設と全国120拠点の美容室で人毛100%の医療用ウィッグ(http://www.fukuribi.jp/medical/)を製造販売している。

その、ふくりびの医療ウィッグのイメージガールは、現在乳がん治療中で、実際にふくりびの医療用ウィッグを着用しながらタレント活動を続けている元SKEの矢方美紀が就めている。

画像: [矢方美紀ミディアムスタイルウィッグ] ※写真はふくりび医療用ウィッグを着用。 写真:中村彰男

[矢方美紀ミディアムスタイルウィッグ]
※写真はふくりび医療用ウィッグを着用。
写真:中村彰男

画像: [矢方美紀ショートウィッグスタイル] ※写真はふくりび医療用ウィッグを着用。 写真:中村彰男

[矢方美紀ショートウィッグスタイル]
※写真はふくりび医療用ウィッグを着用。
写真:中村彰男

<矢方美紀さんコメント>
この度、ふくりびウィッグのイメージガールに就任させて頂きました! 抗がん剤治療が始まり、脱毛により色々なウィッグを利用しましたが、なかなかイメージに合うものが無く、お手入れも大変。仕事中もナチュラルに過ごせるか?と日々悩んでいました。そんな中、初めてふくりびさんのウィッグを着用した時の感動は衝撃的でした。自分の毎日の生活で明るくなれたのは、ウィッグも大きな理由の一つです!ヘアスタイルも含め、日々のお洒落は大切なモチベーションに繋がっています!本当に感謝しています☆同じ悩みを持つ沢山の方にも素敵なウィッグで毎日のおしゃれを諦めないで過ごして欲しいと思っています。矢方美紀

病院内のヘアサロン

株式会社アデランスは、病院内ヘアサロン「美容室こもれび」でアピアランスケアに取り組んでいる。
2018 年 11 月 1 日(木)には、公立陶生病院(愛知県瀬戸市)内に「美容室こもれび 陶生病院店」を出店。これで、国内 31 店舗目の出店となる。
美容室こもれびでは、抗がん剤投与や放射 線治療等による副作用で、外見の変化(脱毛や爪の 変色)に悩む方の QOL向上を目的にしている。
シャンプー、ヘアカット等の一般的な美容サービスはもちろん、脱毛時の悩みや、メイク、 ネイルの相談にも応じる。

画像: 【アピアランスケアとは】がん患者の「治療と働く」を支える外見ケア

■病院内『美容室 こもれび 陶生病院店』店舗概要
住所:愛知県瀬戸市西追分町160番地
   公立陶生病院 北棟1階
電話番号: 0561-89-7233
営業時間: 9:00~18:00
定休日: 土曜、日曜、年末年始
オープン: 2018年11月1日(木)
取扱商品: 医療用ウィッグ、医療用帽子、まつ毛・眉毛用美容液、スカルプ&ヘアケア関連商品・機器など
取扱サービス: 美容サービス(ヘアカット、ヘアカラー、シャンプーなど)、アフターサービス(ウィッグの手入れなど)、メイク・ネイルの施術サービス、出張カットサービス
 ※サービスは、患者さまの付き添いやお見舞いの方、院内職員の方も利用可。

また、同社はNPO 法人 JHD&C(https://jhdac.org/index.html)のヘアドネーション(髪の寄付)の活動に協力している。髪の寄付によって製作した人毛100%のオーダーメイド・フルウィッグは、病気などでウィッグを必要とする子どもたちに無償提供される。
また、2018 年 9 月には、売上の一部がウィッグの製作費などに充てられる「ヘアドネーション支援自動販売機」を本社に設置し、JHD&C の活動を多方面からサポートしている。

意外と知られていない「爪」事情

抗がん剤治療は、脱毛以外にも様々な副作用が発生する。乾燥や爪の変色・変形などの爪のトラブルも患者の悩みの1つだ。
外見の変化だけでなく、割れたり変形することで、髪の毛や洋服の糸などの引っ掛かりが、思わぬ傷や、痛みを招くことも。
そのようながん患者の声から開発されたネイルケア用品「爪にやさしいネイル保護コート」「爪まわりの保湿オイル」が12月上旬より発売している。
初めて爪のお手入れでも使いやすく、携帯しやすいように設計。容器を細身のペンタイプに、先端を平筆にと、使いやすさを考えた設計となっている。

画像: 「爪にやさしいネイル保護コート」

「爪にやさしいネイル保護コート」

画像: 「爪まわりの保湿オイル」

「爪まわりの保湿オイル」

販売:全国のスヴェンソン店舗、病院内売店、通販サイト「PreSta プレスタ」など

通院治療により、仕事を持つがん患者はこれからさらに増加していくだろう。
ここで紹介したもの以外にも、様々なアピアランスケアに取り組む企業、団体も増えてきた。がん患者が治療をしながら、自分らしく働くことができる環境へと時代はシフトしているのだ。

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