【高画質化に驚き】スマホ専用プリンター「キヤノン iNSPiC PV-123」を徹底テスト

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インクのいらないZINKペーパー(ジンクペーパー)を使う、スマホ専用・手のひらサイズのモバイルフォトプリンター「キヤノン iNSPiC PV-123」を徹底テストした。フル充電からのプリント枚数も多く、モバイルバッテリーも使える。ZINKペーパーを使ったプリンターとしては十分な高画質で、その仕上がりに驚いた。

スマホ専用プリンター
キヤノン iNSPiC PV-123

実売価格例:1万5890円

●プロフィール

インクのいらない「ZINKペーパー」を使う、スマホ専用のモバイルフォトプリンター。手のひらに収まるコンパクトサイズながらバッテリーを内蔵し、フル充電で20枚の写真をプリントできる。専用ペーパーの裏側はシールになっている。

バッテリー内蔵で、手のひらに収まるコンパクトなサイズ。

SPEC●印刷解像度/314×400dpi●接続/Bluetooth4.0●対応OS/iOS 9.0以降、Android 4.4以降●電源/内蔵リチウムポリマー充電池●充電時間/約90分●印刷可能枚数/約20枚(フル充電時)●サイズ/幅82mm×高さ19mm×奥行き118mm●重量/160g

専用用紙は20枚入りと50枚入りがあり、50枚入りは実売価格例2260円。

写真にスタンプや書き込みなどができる

ZINKペーパーを使うフォトプリンターは以前から存在し、筆者は、本誌2009年6月号で、ガラケーやデジカメに接続する他社製のZINKフォトプリンターを、このコーナーでレビューした。そのときのことを思い出しながら本機をテストすると、変わったなぁと思うところと、変わっていないなぁと思うところがあった。

変わったと思うのは、スマホ専用になったこと。本機は、無料の専用アプリ「Canon Mini Print」をインストールしたスマホと、ブルートゥースで接続する仕様で、本体には、充電用のMicro USB端子と電源ボタンしか装備されていない。

ペーパーをセットして、本機の電源を入れたら、スマホのブルートゥース設定画面で本機を選択し、接続処理をすれば準備は完了。次に、アプリを起動して、プリンターを選択。印刷したい写真をリストから選んでプリント指示をすれば、データが転送され、プリントが開始される。難しい作業はなく、誰でも3分程度で完了できる。

プリントする前に、アプリ上で写真にスタンプを押したり、メッセージを書き込んだり、コラージュ、フレームといった加工をしたりできるのも、現代的に進化した点といえる。

画像にレタッチや文字の書き込みも可能

プリントしたい画像を選択し、簡単なレタッチやスタンプ・フレーム、書き込みなどができる。複数のプリントで大きな一枚の写真にすることも可能。

高画質化されているが印刷速度は遅く感じる

仕上がったプリントは、かなり高画質で、その進化に驚いた。昔のZINKフォトプリンターは画質が粗く、プリクラのほうがきれいだと感じる程度の画質だったからだ。しかし、本機は、コンビニや家電量販店にある店頭プリント機ほどの高画質ではないものの、写真画質といって差しつかえないレベルである。これなら、パーティーなどでプリントを配ったら、すなおに喜んでもらえるだろう。

ポータブル機ながら十分に高画質

本格的な写真プリントには、彩度や解像度で負けるが、ポータブル機としては十分に高画質。裏紙をはがすとシールになる。

アプリからプリント指示を出して、データ転送→プリント完了までに要した時間は実測で約60秒。これは、昔のZINKフォトプリンターとさほど変わらない。高画質化しているので実質的には高速化されているのだろうが、「ZINKは遅い」という印象は払拭できなかった

ここが〇

ZINKペーパーを使ったプリンターとしては高画質。フル充電からのプリント枚数も多く、モバイルバッテリーも使えるなど、基本性能が進化。

ここが×

パーティーなどに持ち込む、盛り上げグッズを想定しているはずだが、プリントに60秒程度かかるので、けっこう遅く感じるはずだ。

解説/福多利夫 (フリーライター)

※価格は記事作成時のものです。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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