ほかの家事をしている間や、なんなら留守不在中でも、自動で部屋をきれいにしてくれるという家電が、ロボット掃除機だ。中でも、人気と知名度が高いのが、アイロボット社のルンバシリーズだ。とても便利そうに感じるが、本当に自動で掃除してくれるのだろうか。環境によっては期待した通りには働かないこともあるので、チェックしてみよう。

進化しているルンバ

部屋の中を走り回り、しばらく放置しておくだけで自動的に部屋の中がきれいになるロボット掃除機。各社が発売しているが、アイロボット社の「ルンバ」シリーズはその代表格だ。

搭載されている技術や機能はメーカーや製品によっても異なるため、実際にどのくらいゴミが取れるかは、環境と製品の組み合わせでも変わってくる。
しかし、「ルンバが有効か」「部屋が本当にきれいになるか」という問いに対しては、「ちゃんと役立つ」という回答が適切だろう。

ランダムに見えて、部屋の中をきちんとくまなく走り回り、壁や家具といった障害物は自動的に避ける。上位機種の「ルンバ900シリーズ」では、センサーに加えてカメラも搭載した「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」で、家の中を高度にマッピングしているのだ。

iROBOT
ロボットクリーナー ルンバ980
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画像1: ルンバと段差・階段 ロボット掃除機が使いづらい家は?

ルンバのフラッグシップモデルとなる「ルンバ980」は、広い家であってもフロア全体を判断してナビゲーションし最大112畳の広さを清掃可能。カーペットやラグの上で自動的に吸引力が強くなるカーペットブーストも搭載する。

床の上は片付けておこう

ルンバは、どのような部屋でも自動で綺麗にできるわけではない。
ルンバに掃除させるには、当たり前だがルンバが自走できる必要があるからだ。

たとえば、床の上に脱ぎっぱなしの服や読みかけの本、子どもが散らかしたおもちゃなどが置いてあれば、そのスペースをルンバが走ることはできず、うまくいかない。
もちろん、この問題は通常の掃除機であっても変わらず、掃除する前に自分で片付ける必要があるのだが、散らかった部屋ではルンバが本領を発揮できないことは認識しておこう。

また、ルンバは、ベッドやソファーの下など狭い場所にも入り込め、掃除できるところが特徴だ。ただし、物理的に入れない、一部のごく低い家具の下は当たり前だが掃除できない。
しかたがないことだが、実際に使い始めるとあまりの便利さに、ルンバが入れるような高さの家具に買い替えたくなってしまう可能性はあるだろう。

iRobot ロボット掃除機 ルンバ890

画像: AeroForce三段階クリーニングシステムを搭載し、Wi-Fi対応でスマホアプリも使える「ルンバ890」

AeroForce三段階クリーニングシステムを搭載し、Wi-Fi対応でスマホアプリも使える「ルンバ890」

段差と閉めた扉は超えられない

ルンバは、周囲の環境を細かく検知しながら掃除を行うので、自走できない範囲へは基本的に進もうとせず、戻って掃除を続ける。その代表例が、さまざまな「段差」だ。

もちろん、多少の段差は超えられる。
たとえば、一般的な敷居はもちろん、フローリングとラグの段差や、床の上にある太めのコード類などは問題なく乗り越えて掃除できる。
ただし、部屋と部屋の間に明確な段差、人間でも気をつけていないとつまづいてしまうような段差は「超えられない」と考えておいたほうがよい。
また、何かの拍子に、ルンバが段差から落ちてしまった場合も、その段差を乗り越えて戻ることができない。

iRobot ロボット掃除機 ルンバe5 RoombaE5

画像: 「ルンバe5」は800シリーズの後継にあたり、特徴を引き継ぎつつ、水洗い可能なダストボックスを備えるなど進化している。

「ルンバe5」は800シリーズの後継にあたり、特徴を引き継ぎつつ、水洗い可能なダストボックスを備えるなど進化している。

バリアフリー対策の進むマンションでは本領発揮

近年のマンションであれば、バリアフリー対策が進み、各部屋の間はフラットになっていることが多いため、扉を開けておけばすべての部屋を自動で掃除させることも十分にできる。

その意味では、築浅マンションはルンバの能力を発揮させやすい環境だといえる。
しかし、「複数フロアの一戸建て」では、階段がどうしても障害となる。掃除が終わったところでルンバを他の階へ運ぶか、日替わりで各階を掃除させるといった工夫が必要だ。
もちろん、ルンバの使い勝手が気に入れば複数台を導入して各階を担当させるのも手で、そうすればとても便利になるはずだ。

iRobot ロボット掃除機 ルンバ691

画像: 「ルンバ691」は、ルンバの基本機能を備えたベーシックな600シリーズのAmazon.co.jp限定モデル。Wi-Fiやスマートスピーカーに対応し、Amazon Echoと組み合わせて声でコントロールすることもできる。

「ルンバ691」は、ルンバの基本機能を備えたベーシックな600シリーズのAmazon.co.jp限定モデル。Wi-Fiやスマートスピーカーに対応し、Amazon Echoと組み合わせて声でコントロールすることもできる。

入られたくない場所はバーチャルウォールでガードできる

ルンバは、段差や階段は自動検知して回避するため、特に対策しなくともほとんど問題はないのだが、もし階段から落下してしまうと、故障や破損する可能性もある。
また、ペットのご飯やトイレの周り、衝突して傷が入ったら困る高価な家具など、部屋としては区切られていなくても、ルンバには近づいてほしくないスペースもあるだろう。

画像2: ルンバと段差・階段 ロボット掃除機が使いづらい家は?
画像3: ルンバと段差・階段 ロボット掃除機が使いづらい家は?

そんな場合は、赤外線で目に見えない壁を作り出し、ルンバの進入禁止エリアを設定できる付属品・バーチャルウォールを活用すればよい。必要に応じて移動させることも簡単だ。

まとめ

家庭環境によっては、使いこなしにちょっと工夫が必要なルンバ。そのポイントがわかれば、より効果的に使える。
実際に自宅でルンバを試せる有料お試しサービス(https://www.irobot-jp.com/rental/)も実施されているので、役立つかどうか不安ならこちらを活用してみるのもお勧めだ。

ルンバには進入禁止エリアを設定できる「バーチャルウォール」が付属する。必要に応じて買い足すことも可能だ。

◆大坪知樹
オーディオやPCといった記事を多く手がけてきたが、ガジェットはもちろん白物家電、クルマ・バイク、模型や玩具、時計に服・靴など基本的にモノが好きな物欲系フリーランスライター。

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