薬膳では、食材の特性を知って、それらを組み合わせることで、不足を補ったり、滞った流れをよくしたりして、体調を整えることができます。クコの実は「食べる目薬」とも呼ばれ、目の疲れを取ったり、視力の回復に効果があると考えられています。【解説】坪内千恵子(薬膳研究家・フリーアナウンサー)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

坪内千恵子(つぼうち・ちえこ)
フリーアナウンサー。薬膳研究家。NHK金沢放送局の契約アナウンサーとして活動した後、フリーに転向。「L4YOU」(テレビ東京)や、「プロ野球ニュース」(フジテレビCS)などにレギュラー出演する。また、花粉症を薬膳で改善した経験も持ち、薬膳コンシェルジュ、薬膳茶エバンジェリスト、KOREANティーセラピストとしても活躍の場を広げている。講師や、薬膳クッキング教室の開催も。
■坪内千恵子先生のホームページ
https://ameblo.jp/chie-yakuzen/

韓国ドラマで目覚めた「食べ物で病気を防ぐ」

私は昔から韓国ドラマが大好きなのですが、韓国の時代劇を見ていると、漢方薬や、養生という考え方がよく登場し、気になっていました。

人気ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」でも、宮廷料理に薬膳の考え方がたくさん登場するので、ご存じのかたもいらっしゃるかもしれません。

今のように西洋の薬がない時代は、薬草を料理やお茶としていただき、病気を治したり、予防したりしていました。

こういった考え方は、現在も「薬膳」として受け継がれています。

薬膳は中医学(中国の伝統医学)に基づいた食養生法で、一見、難しそうに思われるかもしれません。しかし、薬膳料理は、私たちが普段食べている身近な食材で作ることができるのです。

そのことを知ったのは、私がアナウンサーとしてテレビ番組で薬膳の取材をしたときのことでした。

番組では「トウモロコシのリゾット」などの作り方を紹介したのですが、簡単でおいしくて、体にいいことに感動しました。

当時は特に体の不調があったわけではないですが、「薬膳生活を続ければ、健康を維持できそう!」と思いました。また、韓国ドラマで見たものと通じるものもあり、薬膳の勉強を始めたのです。

薬膳では、食材の特性を知って、それらを組み合わせることで、不足を補ったり、滞った流れをよくしたりして、体調を整えることができます。学べば学ぶほどおもしろくて、いくつかの薬膳の資格を取り、自分で作るのはもちろん、教室で教えたりするようになりました。

私は、春になると花粉症がつらく、薬を飲んでいたのですが、薬膳の先生から「花粉症は余分な水分がたまりやすく、巡りが悪い人に多い」と教えてもらいました。

それから、例えば、ハトムギなど、余分な水分を排出しやすい食材を取るように心がけ、2年ほどで花粉症が改善して驚きました。

「食べる目薬」と言われるクコの実で目の疲れを解消

薬膳を学ぶなか、特にビックリしたのが、クコの実の効果でした。

クコの実とは、杏仁豆腐や中華のおかゆのトッピングで使われている、赤い小さな実です。クコの実は「食べる目薬」とも呼ばれ、目の疲れを取ったり、視力の回復に効果があると考えられています。

私は40代半ばから老眼が始まり、本の文字を読むのがつらくなり、目が疲れてショボショボすることが多くなりました。そこで、クコの実を酢に漬けたものを毎日食べるようにしたのです。

画像: 坪内千恵子さんのクコの実酢。酢は、甘さを加えていないリンゴ酢を使い、ハチミツの量は控えめにしている

坪内千恵子さんのクコの実酢。酢は、甘さを加えていないリンゴ酢を使い、ハチミツの量は控えめにしている

すると、半月から1カ月半ほどたった頃から、目のショボショボ感が少なくなって潤いを取り戻し、電車の中で本を開いて読むことが苦痛でなくなっていたのです。

友人や知人からは、「目が乾きにくくなった」「老眼が少し気にならなくなった」「お通じがよくなった」と、喜びの声が続々届きました。

目だけではなく、肌の調子がよくなったり、髪のまとまりが少しよくなったりといった変化もありました。クコの実は、目だけではなく、体にも潤いを与えてくれるからです。

・スーパーやネットでもクコの実が買える

クコの実は、ゴジベリーとも呼ばれ、中華食材店に行けば手に入ります。

最近はクコの実を販売しているスーパーも増えてきて、製菓材料のコーナーにも置かれていたりします。国産、無添加、有機など、こだわりがある場合は、ご自分が安心できるものを選んでください。

少量のものは割高なので、私はインターネットの通販で500g入りの大袋を購入しています。ドライフルーツなので日持ちもします。

画像: クコの実

クコの実

画像: 乾燥したクコの実

乾燥したクコの実

1日に20〜30粒を目安に食べるといい

クコの実はそのまま食べてもいいのですが、リンゴ酢に漬けて「クコの実酢」にすると、ふっくらとしてやわらかくなります。

好みでハチミツを入れて、甘さを調整してください。一度作っておくと、冷蔵庫で3週間ほど保存できるので便利です。

クコの実酢は、一日に20〜30粒を目安に食べます。水やお湯でドリンクにして飲んでもいいでしょう。また、ヨーグルトと合わせるのも手軽でお勧めです。

サラダのトッピングにするのもいいでしょう。マヨネーズと混ぜてミキサーにかけると、きれいなピンク色のドレッシングが完成します。

チーズとの相性も抜群です、私はクルミパンにカッテージチーズを乗せ、その上にクコの実酢をトッピングして食べるのが大好きです。

食生活の中に無理なく取り入れることができ、目の不調を整えてくれる食材・クコの実を、皆さんもぜひ試してみてください。

一晩で完成!「クコの実酢」の作り方

【材料】(分量の目安として)
・クコの実…100g
・リンゴ酢…100〜150ml
(なければ米酢、穀物酢でもOK)
・ハチミツ…小さじ2

画像1: 【目に潤い】クコの実の食べ方は?薬膳研究家おすすめは「クコの実酢」

【作り方】
リンゴ酢とハチミツを合わせて混ぜる。ハチミツは好みに合わせて増減してかまわない

画像2: 【目に潤い】クコの実の食べ方は?薬膳研究家おすすめは「クコの実酢」

保存容器にクコの実を入れ、①をひたひたになるように注ぐ

画像3: 【目に潤い】クコの実の食べ方は?薬膳研究家おすすめは「クコの実酢」

ふたをして、冷蔵庫に一晩置き、クコの実が酢を吸ってふっくらしたらできあがり

【食べ方・保存方法】
・1日20〜30粒程度(大さじ1杯程度)を目安に食べる
・水やお湯で割って、ドリンクとして飲んでもいい(実も食べる)
・保存は冷蔵庫で。3週間をめどに食べきるといい

画像4: 【目に潤い】クコの実の食べ方は?薬膳研究家おすすめは「クコの実酢」

ヨーグルトのトッピングに最適

画像5: 【目に潤い】クコの実の食べ方は?薬膳研究家おすすめは「クコの実酢」

サラダのドレッシングに重宝!
マヨネーズ1:クコの実酢1:リンゴ酢1/2の割合でミキサーにかけるとできあがり

画像6: 【目に潤い】クコの実の食べ方は?薬膳研究家おすすめは「クコの実酢」

チーズとの相性は抜群!
チーズと合わせると、酸味が和らぎ、甘みが引き立っておいしい。坪内さんのお勧めは、クルミパンとカッテージチーズとクコの実酢の組み合わせ

画像: この記事は『ゆほびか』2019年1月号に掲載されています。

この記事は『ゆほびか』2019年1月号に掲載されています。

This article is a sponsored article by
''.