Wi-Fiはパスワードを使った暗号化など、基本的なセキュリティ対策をしておけば、盗み見られることはまずない。Wi-Fiの暗号化方式のうち最も無難なのが「WPA2-AES」で、破られたことがないといわれるほど強固なセキュリティを実現。ルーターを購入する際は、「WPA2-AES」に対応した製品を選ぼう。ただし、OSや機器のファームウェアは最新にアップデートしておきたい。
やっぱりセキュリティ面が心配だけど、防げる?
ケーブルを使った有線接続に比べて、Wi-Fiは通信データをたやすく傍受されそうだと心配している人は多いのではないかと思う。結論からいうと、パスワードを使った暗号化など、基本的なセキュリティ対策をしておけば、盗み見られることはまずないので、安心してほしい。
通常、親機のWi-Fiルーターにスマホやパソコンなどの子機を接続する際は、パスワードによる認証が必要となる。つまり、このパスワードが外部に漏れない限りは、第三者が勝手に接続することはできないというわけだ。ただし、Wi-Fiの暗号化方式の中には破られやすいものがある点には注意が必要。特に「WEP」方式はある程度のネットワーク知識があれば簡単に解析できてしまうため、よほどの事情がない限りは使用しないほうがいい。
Wi-Fiの暗号化方式のうち最も無難なのが「WPA2-AES」で、破られたことがないといわれるほど強固なセキュリティを実現。通信中に絶えず暗号キーを変更し続けるため、パスワードが漏洩することはまずありえない。ルーターを購入する際は、「WPA2-AES」に対応した製品を選ぼう。
●主なWi-Fiセキュリティ方式の特徴
なお、WPA2方式にはデータ傍受の脆弱性が発見されたものの、今のところ実害は報告されていない。ただし、OSや機器のファームウエアは最新にアップデートしておこう。機器によっては、WPA2-AES方式に非対応の場合もあるが、その際は「WPA-TKIP」を使ってもいい。暗号化の強度は、WPA2-AESとほぼ同じとされているので、大きなリスクはない。
現在は、最新の暗号化方式として「WPA3」が登場。ただし、WPA3方式の暗号化を実現するには、親機と子機の両方が対応している必要があるので、注意してほしい。
最新のWPA3に対応したWi-Fiルーターが早くも登場!
Synology
MR2200ac
実売価格例:1万8560円
解説/篠原義夫(ガジェットライター)イラスト/中山昭(絵仕事界屋)