BDレコーダーの内蔵HDDでも、録画した番組の部分消去などの編集や、長期間の使用により、PCでいう「フラグメンテーション(断片化)」が発生する可能性はある。BDレコーダー自体には、断片化の解消・最適化のためのデフラグ機能はない。しかし、手動でデフラグのようなことを行うことができる。具体的な方法や注意点を専門家が解説する。

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読者から質問

BDレコーダーでデフラグは必要?

私は、BDレコーダーで録画した番組に対して、部分消去などの編集作業をよく行います。そこで心配なのは、BDレコーダーのHDDには、パソコンでいうフラグメンテーション(断片化)は生じないかということです。
Windowsパソコンにある「デフラグ」や「ディスククリーンアップ」のような機能もありませんが、このまま細かい編集作業をし続けていいのでしょうか?
(H・Nさん 千葉県 62歳)

専門家から回答

編集部:
この質問は、AVライターの鳥居一豊さんに聞きます。

専門家:
「いい質問ですね。実は、BDレコーダーの内蔵HDDでも断片化が発生する可能性はあります。ただし、パソコンの内蔵HDDのように細かなデータを頻繁に読み書きするのではなく、番組録画などまとまった大きなデータを保存することが中心なので、深刻なレベルの断片化を心配する必要はありません。また、全録タイプのBDレコーダーは、全録領域の録画番組自体は編集もできず、古いものから順次消去されていきますし、定期的なメンテナンスも行われるため、断片化を気にする必要はないでしょう。  

とはいえ、BDレコーダーの内蔵HDDを長期間使っていたり、頻繁に部分消去などの編集を行っていたりすれば、断片化は発生しやすくなるでしょうし、断片化により、映像や音声が乱れるなどのトラブルが生じる可能性はあります。

BDレコーダー自体にはデフラグ(断片化の解消・最適化)などの機能を備えたモデルはありませんが、手動でデフラグのようなことを行うことは可能です。パソコンのデフラグでは、HDDの空き領域を利用し、断片化したデータをファイルごとに読み出して、空き領域にコピーして行います。そうすると、一つのファイルが一つの場所にまとめて保存されるので、HDD内のすべてのファイルについて、空き領域へのコピーを行えば、断片化は解消されます」

編集部:
なるほど。具体的には、どうすればいいんですか?

専門家:
BDレコーダーの内蔵HDDにある録画番組を、外付けのUSB HDDにすべてムーブすればいいのです。そして、内蔵HDDはいったん初期化します。その後、USB HDDにある番組を内蔵HDDにムーブして書き戻せば完了です。機種によっては『引っ越しダビング』のような一括ダビングの機能があるので、それを使えば比較的簡単に行えるでしょう。そうでない場合は、一つ一つ録画番組をムーブします。

番組数が多いと大変な手間になりますし、都合2回ムーブを行うため、作業時間もかなり長くなります。もちろん、内蔵HDDと同じ容量の外付けUSB HDD を用意しないと、すべての番組がダビングできないので、注意が必要です。また、こうした手動でのデフラグ解消は時間も手間もかかるので、録画を設定していないときに実行することも重要になります。

断片化の解消を行うタイミングは、番組編集の頻度の高い人でも、1年に1回程度で十分です。また、たいていのHDDは、故障などの深刻なトラブルが起こる前に、動作音が大きくなったり、異音を発したりするなどの兆候があります。それに気付いたら、バックアップを兼ねて、外付けUSB HDDへの一括ダビングをしておくといいでしょう。内蔵HDDを初期化して、異音の発生などがなくなればそのまま使うこともできますが、寿命が近いことは確かなので、メーカー修理での内蔵HDDの交換を検討しましょう」

編集部:
全番組のムーブというのは、けっこうな手間ですが、私もやってみます。ありがとうございました!

画像: BDレコーダーでデフラグは必要?

イラスト/はやし・ひろ

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