どうせ撮るなら「自分撮りも高画質で!」。そう思うなら、自分撮りのための機能が充実したカメラを選びたい。今回はミラーレスカメラで、自分撮りをするのにどんな機能が必要なのかを考えてみた。また、自分撮りが簡単できれいに撮れるおすすめカメラも紹介するので参考にして欲しい。
自分撮りのために必要な機能
絶対に欠かせないのは、モニターを前側に向けられること。これができないと画面を見ながら撮れないのでいちばんにチェックしたい。
モニターが可動式というだけではだめ。と言うのは、上下には動くが前側には向けられないものもあるからだ。
また、画面に触れて撮影ができるタッチシャッター機能や、触れてから数秒後にシャッターが切れるタッチセルフタイマー(画面に触れる手を隠したりポーズを取ったりする余裕ができる)も必要だ。
女性ユーザーの場合は「美肌機能」が備わっているかどうかも要チェックだろう。
そのほか、明るさの調整(露出補正)や背景のボケ具合の調整ができるかどうかも写真の仕上がりを大きく左右するから見逃さないように気をつけたい。
自分撮りに強いおすすめミラーレスカメラ6選
以下、自分撮り機能を備えたミラーレスカメラを紹介する。
オリンパス E-PL9
モニターは下向きに反転させるタイプで、前側に向けると自動的に自分撮りモードに切り替わる。画面上に「タッチシャッター」「ムービー」「再生」「明るさの調整(露出補正)」などのボタンが表示されるので、カメラに慣れていない人にもわかりやすい。顔認識AF、瞳優先AFを備えているので、ピント合わせも容易だ。美肌効果のある「ワンタッチePORTRAIT」や、複数枚の撮影が設定できる「ワンタッチカスタムセルフ」などの機能もある。
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キヤノン EOS Kiss M
モニターはバリアングル式でカメラの横に開く。自分撮りモードはシーンモードから自分で選ぶ必要がある。画面には「背景(ボケ具合の調整)」「明るさ(露出補正)」「美肌効果」などのボタンが表示され、タッチ操作で快適に撮れる。「顔+追尾優先AF」や「瞳AF」を設定すれば顔や目を自動で検出してピントを合わせてくれる。
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ソニー α5100
モニターは上向きに反転させるタイプで、自動的に「自分撮りセルフタイマー」に切り替わる。AFモードに設定されていれば「タッチシャッター」が有効となる。効果を3段階から選べる「美肌効果」のほか、「顔検出」や「瞳AF」も備えている。
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パナソニック DC-GF10/90
自分撮り関連の機能はとても多彩で、30コマ/秒の高速連写した中からベストの表情を選べる「4Kセルフィー」といった機能もある。
モニターを上向きに反転させると自分撮りモードに移行する。画面上に「美肌効果」「フィルター選択」「背景コントロール(ボケ具合)」「スリムモード(ほっそり写せる)」「シャッター」「カウントダウン、枚数(セルフタイマー)」のボタンが表示され、タッチ操作で機能の設定もできる。
左手側上面(自分撮り時は右手側となる)のFn3ボタンがシャッターボタンとして利用できるので、右手でカメラを持って撮影できる。
「顔・瞳認識」で自分撮り時のピント合わせは快適に行なえる。
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フジフイルム X-T100
モニターは上下に動くチルトに加えてサイドに開く3方向タイプ。前側に向けると自分撮りモードに移行して「顔検出」と「瞳AF」が作動する。
キットの電動ズームであれば、背面のサブコマンドダイヤル(電子ダイヤル)をまわしてズーム操作、押し込むとシャッターが切れる。
シーンモードに美肌モードがあり、これを使うと肌をなめらかに表現できる。
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フジフイルム X-A5
自分撮り関連の機能はX-T100と同じで、モニターは上側から反転する仕様となっている。
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まとめ
自分撮りがあたりまえのスマートフォンと違って、ミラーレスカメラは自分を撮ることを想定していないのが普通。だから、自分撮りができるカメラはまだまだ多くない。
一方で、スマートフォンの写りに不満を感じているユーザーも多いだけに、カメラメーカー各社も力を入れはじめている。これからも自分撮り対応カメラは増えていくだろうから注目したい。
◆北村智史(カメラライター)
いろいろなメーカーのカメラを使って写真を撮ったり記事を書いたりするのがなりわいのフリーライター。カメラ専門誌や一般誌、ウェブ媒体で活動中。文字数多めのブログも運営してます。他人を沼に招く習性があるため、取り扱いには注意が必要です。愛用ソフトウェアはPhoto MechanicとLightroom Classic CC。
Twitter:kitamura_sa
blog:どや顔カメラ通信 https://doyacame.net