「YouTubeプレミアム」とは、“有料版YouTube”ともいうべき新サービスだ。毎月定額料金を払うと、広告非表示やオフライン再生、YouTubeミュージックの有料版など、5つの機能が利用できるようになる。ただ、iPhoneアプリ経由の登録は、ウェブブラウザ―経由の登録より月額料金が高くなるので注意が必要だ。
YouTubeが今、再注目!
プレミアムサービスで何ができる?
おなじみの「YouTube」に新サービスが登場。それが「YouTubeプレミアム」だ。
「YouTubeプレミアム」は、“有料版YouTube”ともいうべきサービスで、毎月定額料金を払うと、以下の五つの機能が利用できるようになる。
動画も音楽も自由自在
動画をスマホにダウンロードできる
一つめは、「広告非表示」。
読んで字のごとく画面周辺のバナー広告や、動画再生前、動画再生に割り込む広告が表示されなくなる。
二つめは、「オフライン再生」。
「YouTube」で配信されている動画を一時的に端末内にダウンロードして、ネット環境がない状態でも再生できるようになる。
三つめが、「バックグラウンド再生」。
「YouTube」アプリで再生している動画や音楽の音声が、ほかのアプリを操作しているときでも聴けるようになる。
四つめが、「YouTubeミュージック プレミアム」。
「YouTube」が提供する音楽配信サービス「YouTubeミュージック」の有料版を利用することができる。
そして五つめが、「YouTubeオリジナルズ」。
有名アーティストが提供する「YouTube」独自の動画や音楽を視聴可能だ。
どれも魅力的な機能だが、特に広告非表示はヘビーユーザーが待ち望んでいた機能といえるだろう。
有料版ならではのメリットとは?
本来無料の「YouTube」で、月額料金を払うとどれだけメリットがあるのか。「YouTube」本体の部分で得られるメリットは「広告非表示」「オフライン再生」「YouTubeオリジナルズ」。いずれもヘビーユーザーには便利な機能といえる。
音楽配信サービスの料金も含まれる
さらに注目は、「YouTubeミュージック」だ。
こちらは新しい音楽配信サービスで、無料版と有料版があり、無料版はプレイリストなどで音楽を聴くことができるが、曲順を選べなかったり、一曲ごとに広告が挿入される制限があったりする。
Googleが提供する新しい音楽配信サービス
Googleの新しい音楽配信サービスが「YouTubeミュージック」。「Spotify」を意識してか、無料版と有料版が用意されており、スマホでは専用アプリから利用することになる。有料版は、月額の定額制(980円)となっている。
一方、有料版の「YouTubeミュージック プレミアム」は、「YouTubeプレミアム」に内包されており、広告がなく、好きな曲を好きな順番で聴くことが可能。オフライン再生やバックグラウンド再生も可能となる。Googleには、従来から「Google Playミュージック」という月額980円のサービスが存在するが、こちらは近い将来「YouTubeミュージック」に統合されると見られている。
「YouTubeプレミアム」の月額料金は1180円で、ここには「YouTubeミュージックプレミアム」の料金も含まれるので、お得感は高い。ただし、iPhoneのアプリから申し込むと、月額1550円となるので注意が必要。iPhoneでもウェブブラウザーから申し込めば1180円となる。また、「YouTubeミュージックプレミアム」単体の月額料金は980円だが、これもiPhoneアプリから申し込むと、月額1280円になるので注意したい。
iPhoneはブラウザーから登録すること!
どんな端末からでも登録できるが、iPhoneの「YouTube」アプリと「YouTube Music」アプリから登録すると月額料金が高くなるので注意が必要。ウェブブラウザーから登録すれば、ほかの端末と同じ料金となる。
●「YouTubeプレミアム」登録ページ→https://www.youtube.com/red?gl=JP&hl=ja
●「ミュージックプレミアム」登録ページ→https://www.youtube.com/musicpremium
※価格は記事作成時のものです。
解説/福多利夫(フリーライター)