ミラーレス一眼を選ぶ際に注目したいのが交換レンズの数だ。ボディとレンズの互換性は、採用されるマウント規格によって決まる。つまり、違うメーカーでも、マウントが同じなら使用できるし、同じメーカーでもマウントが違えば使用できないのだ。ここでは、各マウントの交換レンズ数をまとめた。
各社の交換レンズのラインアップは何本くらいある?
ミラーレスの歴史が長いメーカーは交換レンズも充実している
レンズ交換式カメラの魅力は、交換レンズの数によって決まってくる。ボディの機能や性能だけでなく、使用できる交換レンズにも注目したい。
ボディとレンズの組み合わせは、採用されるマウント規格によって決まる。つまり、同じメーカーでもマウントが違えば使用できないし、メーカーが違ってもマウントが同じなら使用できるのだ。そこで、各マウントの交換レンズ数をチェックしてみたい。
最初にミラーレス一眼を発売したパナソニックと次発のオリンパスは、どちらもマイクロフォーサーズ規格のマウントを採用している。そのため、マイクロフォーサーズのカメラを持っていれば、2社合計で55本の交換レンズ群が使用できる。この充実ぶりは“ミラーレス一眼の歴史×2社”の条件によって実現できたものである。
それに次ぐ数を誇るのが、フルサイズミラーレス一眼をリードしてきたソニー。そのEマウントのレンズ数は44本。これはフルサイズ対応とAPS-Cサイズ専用の両方を足した数だが、フルサイズ対応レンズに限定しても27本。現状、他マウントのフルサイズ対応レンズの数を大きく凌駕する。
同一メーカーでも互換性がない場合があるので、注意が必要
レンズメーカー製のレンズは使えるの?
特にシグマはミラーレス一眼用のレンズが充実
上記では、カメラメーカーから発売される、いわゆる“純正レンズ”の本数を紹介したが、レンズメーカーからもミラーレス一眼用の製品が発売されているので、レンズ選びの際にはその製品も視野に入れてみよう。
レンズメーカーの中で特に注目したいのが、シグマの製品である。近年、シグマの高画質設計レンズ(主にArtラインの製品)の性能には目をみはるものがあるが、それは一眼レフ用だけでなく、ミラーレス一眼用も同様である。しかも、Eマウント用を中心に、ラインアップ数も多めである。
シグマ・70mm F2.8 DG MACRO
(実売価格例:5万8860円)
また、タムロンの製品はまだ数が少ないが、一眼レフ用では実績や定評がある。今後のミラーレス用の製品にも期待したい。
タムロン・28-75mmF/2.8 Di III RXD
(実売価格例:9万4500円)
解説/吉森信哉(フォトグラファー)