「F値」とは、レンズを通過する光の量を示す指標のこと。この数値が大きくなるにつれ、内径が小さくなる。レンズの名称にある「F2.8」「F4.0」などの表記は、解放F値といわれ、この数値が小さいほど明るいレンズということになる。
レンズの「明るさ」や「F値」って何?
レンズの明るさによって描写が変わってくる
レンズを通過する光の量が「明るさ」で、その量を示す指標が「F値」である。F値が変わるとレンズの中の絞り羽根の開閉による“光が通過する内径”が変わる。F2.8のように小さい数値だと光が通過する内径が大きくなり、F16のように大きい数値だと内径が小さくなる。
F値とレンズの絞り羽根の開閉イメージ
レンズの名称にある「F2.8」「F4.0」などの表記は、そのレンズが持つ最大の明るさを示す数値(開放F値)。この数値が小さいほど、明るいレンズということになり、暗い場面での撮影に有利なほか、より大きなボケを生かした表現が可能になるが、一方で大きく重くなり、価格も高くなる。
サボテンに接近して、設定F値を変えて撮影してみた。F2.8の明るいF値だと、サボテンの背景が大きくボケている。一方、F16まで絞り込んだ(暗いF値に設定した)状態では、背景がかなりハッキリ描写された。
F2.8
F16
解説/吉森信哉(フォトグラファー)