【スマホカメラとコンデジの違い】背景ボケ・逆光に強いのはどっち?

ガジェット

コンパクトデジカメ(コンデジ)とスマホのカメラ機能の違いはさまざま。例えば、撮像センサーや高倍率ズームといった撮影に関することはコンデジが有利だ。一方、撮影後の画像編集やSNSなどへの画像アップはスマホが得意。この両者の性格の違いを理解しておくと撮影がより快適になる。

スマホカメラとコンデジはズバリここが違う!

コンデジはセンサーが一眼カメラと同じサイズの機種もある!

コンパクトデジカメ(コンデジ)とスマホスマホのカメラ機能の違いはさまざまだが、撮影に関する部分は、コンデジが有利なことが多い。特に、撮像センサーと光学系は圧倒的。
まず、撮像センサーは、スマホは1/3~1/1.7型のセンサーを搭載するものが多いが、コンデジは最小でも1/2.3型。一眼カメラと同じ4/3型やAPS-C、さらにはフルサイズ機もある。画質的に有利なのは、大きなセンサーを選べるコンデジだ。

●コンデジのセンサーサイズに注目

APS-Cサイズ
リコー GR III

コンデジのセンサーサイズは、1/2.3型とスマホ並みからフルサイズまでさまざま。一眼カメラと同じサイズの機種は、やはり高画質だ。

次に光学系は、一部を除きスマホは単焦点レンズが基本。そのため、ほとんどがデジタルズームを搭載するが、望遠になればなるほど画質は大きく劣化する。一方、コンデジは広角から望遠までをカバーする光学ズームを搭載する機種が多い。その場合、望遠の撮影でも画質の劣化はほとんどないため、こちらもコンデジが有利だ。

●高倍率ズームはコンデジならでは

ソニー DSC-RX100M6

アップル iPhone XS MAX

さらに、コンデジは持ちやすいグリップが装備されたり、各種の専用ボタンやダイヤルが用意されたりと、操作性の面でも有利だ。

●コンデジは持ちやすい形状

富士フイルム FUJIFILM XF10

コンデジの多くはグリップを備え、カメラをしっかりホールドすることが可能。

しかし、コンデジとスマホのカメラ機能では、どちらもカメラに間違いないが、仕上がりは大きく異なることを知っておこう。両者は、仕上がりに対する考え方に違いがあり、実際に作り出される画像も性格が異なるのだ。
私自身の経験も踏まえてまとめると、単体のデジカメは、基本的に忠実に被写体を写すことを前提としているのに対し、スマホはパッと見をより重視し、さらに徹底したデジタル加工処理によって、雰囲気や被写体に合わせて仕上げをする。そのため、スマホで撮影した画像のほうが写りがいいという結果になることが多い。

例えば、逆光で人物を撮影した場合、顔が明るくなるような露出にすると、デジカメは背景の空が白く飛び、コントラストも低下するが、スマホは空の青さがしっかりと残り、コントラストも高い。さらに彩度が高く締まった描写なので、画面で見るかぎりはスマホのほうが写りがよく見えるのだ。

●逆光での撮影ではスマホが強い!

ソニー DSC-RX100M6

アップル iPhone XS MAX

もちろん、コンデジで撮影した画像、特に、大型の撮像センサーを搭載した機種で撮影した画像の写りは圧倒的で、修整しても劣化しづらい。それに対し、スマホで撮影したものは、パソコンのモニターで見るとノイズが多かったり、不自然に見えたりすることもある。しかし、本来の閲覧方法や使い方を考えれば、それはほとんど問題にならず、多くのユーザーもそこまで求めてはいない。

撮影後の画像編集やSNSへの画像アップはスマホが断然得意!

つまり、コンデジとスマホではそもそも持ち味が異なり、単純な比較は難しい。撮影時も、電子ビューファインダー(EVF)を装備するコンデジなら、明るい屋外でも撮影に集中しやすく、スマホは、大きな見やすい画面で確認しながら撮れるメリットがある。

●コンデジとスマホでは持ち味が異なる

EVF搭載のコンデジなら、明るい屋外でもしっかり被写体と向き合える。

一方、スマホはきれいな大画面で画像が確認しやすい。

また、いうまでもないが、撮影時のさまざまなエフェクトや、撮影後の画像閲覧、編集などに関してはスマホが得意。さらにSNSなどへの画像のアップロード、友人などとの画像の共有も、スマホであれば即対応できる。コンデジもWi-Fi機能を搭載し、スマホと連係したり、直接画像をSNSにアップできる機種もあるが、手軽さではスマホに軍配が挙がる。

●スマホには多彩なアプリが用意されている

コンデジにも編集機能を搭載する機種もあるが、スマホでは多彩な編集アプリの中から気に入ったものを選ぶことが可能。さらに、画面も大きいため編集作業もしやすい(写真の画像編集アプリは「Snapseed」)。

スマホのカメラ機能自体もどんどん進化しており、例えば、以前は難しいとされた背景ボケも一部の機種では実現できるようになり、ボケのコントロールも簡単だ。

●背景ボケもアプリの機能で実現

ソニー DSC-RX100M6

アップル iPhone XS MAX

背景ボケの得られにくいスマホだが、iPhoneではポートレート機能により背景ボケが得られる。仕上がりもナチュラルだ。

ほかにもいろいろな違いあるが、コンデジとスマホとの性格の違いを理解しておけば、より快適に撮影が楽しめるはずだ。

解説/大浦タケシ

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