たくさんのプリント写真を素早くデジタル化する方法の一つに、フォトスキャナーを使う方法がある。なかでも、エプソンのFF-680WはL版や2L版だけではなく、六つ切りサイズなどにも対応。紙焼き写真に特化した読み取り機能を持ち、取り込み時には、退職復元機能で自動補正するなど、便利な機能を搭載している。ここでは、フォトスキャナーによるデジタル化手順を紹介しよう。
L判もパノラマもOK。たくさんのプリント写真を一気にデジタル保存
エプソン・FF-680Wは、従来のフラットベッドスキャナーでは手間がかかるプリント写真のスキャンを、自動給紙機能があるドキュメントスキャナーをベースにすることで、スピーディに読み込めるようにした製品だ。写真用のプリンターやスキャナーを多数発売しているエプソンらしく、スキャンできる写真のサイズも、L判や2L判だけでなく、六つ切りサイズやパノラマ写真などにも対応。スキャン速度も、2L判までなら1枚1秒を実現している。
この製品が普通のドキュメントスキャナーと大きく異なるのは、紙焼き写真に特化した読み取り機能を持つ点だ。プリント写真はロール紙を裁断して印刷されるため、どうしても反りが発生する。オートシートフィーダーでスキャンするには、読み取り面とセンサーとの間にある程度の空間が必要だが、その間隔を狭めることで、紙の反りを補正して影響を軽減している。ほかにも、取り込み時に退色復元機能で自動補正するなど、便利な機能を搭載している。
フォトスキャナーによるデジタル化の手順
使用した製品はコレ!
エプソン FF-680W
実売価格例:6万4770円
破れた写真も読み込めるキャリアシートを標準装備したり、写真の裏面の記録も読めるよう両面スキャンしたりできるなど、写真の取り込みについて、細かい配慮や工夫が盛り込まれている。
ここがポイント!
プリント写真に最適な調整が施されたスキャンが高速で行える。大きさがバラバラでも連続して取り込めるが、できるだけ大きさをそろえたほうが、読み込みは安定する。
(1)スキャンする写真を取り出して準備する
(2)写真の束をオートシートフィーダーにセットする
(3)スキャンの解像度を設定する
(4)取り込みボタンを押してスキャンする
(5)高精細なスキャンではそれなりに時間が必要
(6)より大きなプリント写真も取り込める
(7)取り込んだ写真は専用ソフトでそのまま管理
(8)スキャン後はデジタル写真と同じように扱える
※価格は記事作成時のものです。
解説/内川功一朗(写真整理アドバイザー)