「こうじ」は、代々、私たちの祖先の腸を支えてきた、日本が誇る超健康食材です。今回は、定番の「こうじ甘酒」の作り方をはじめ、調味料に米こうじをつけるだけでできる絶品だれのレシピも初公開です!【料理】おの みさ
プロフィール
おの みさ
こうじ料理研究家、イラストレーター。1968年生まれ、東京都出身。みそ作りをきっかけにこうじの魅力に目覚め、簡単でおいしいこうじ料理を研究・発信し続けている。『からだに「いいこと」たくさん麹のレシピ』(池田書店)など、著書多数。
大量に作りおきできる!「こうじ甘酒」の基本の作り方
【材料】(作りやすい分量)
・白米(もち米、玄米でも可)…1合
・乾燥(もしくは生)米こうじ…200g
・水…400ml
・水(追加分)…200ml
【作り方】
❶米をといで炊飯器に入れ、水に1時間つけてからおかゆを炊く。
❷炊き上がったら追加分の水を入れて60度程度まで冷まし、米こうじを加えて混ぜ合わせる。
❸ふたを開けたままふきんをかけ、ときどき混ぜながら8~10時間保温する。
ほんのりと黄色みを帯び、甘みが出ていたら完成!
【保存方法】
出来上がったら粗熱を取り、保存容器やジッパーつきの保存袋に入れる。常温で数時間おくと酸味が出てくるので、冷めたらすぐ冷蔵庫や冷凍庫に入れること。冷蔵庫なら1週間~10日間、冷凍庫なら1~2ヵ月間保存できる。
こうじ甘酒を使った
生サーモンの甘酒マスタードサラダ
プチプチ食感のソースがサーモンと好相性!
【材料】(2人分)
生サーモン…150g
カイワレ大根…1パック(50g)
キュウリ…1/2本
Ⓐこうじ甘酒(上記参照)…大さじ1と1/2
粒マスタード…大さじ1
塩…小さじ1/2
オリーブオイル…小さじ2
【作り方】
❶カイワレ大根の根を切り落とし、キュウリはせん切りにして、それぞれ器に敷く。
❷サーモンを食べやすい大きさに切り、(1)の上にのせ、よく混ぜたⒶをかける。
こうじ甘酒を使った
鶏肉とピーマンの甘酒カレー炒め
甘酒につけて超ジューシー!カレーの香りが食欲そそる
【材料】(2人分)
鶏胸肉…1枚(300g)
ピーマン…5個
Ⓐこうじ甘酒(上記参照)…大さじ2
カレー粉…小さじ1/2
塩…小さじ1弱
油…適量
【作り方】
❶鶏肉はひと口大に切り、よく混ぜたⒶとポリ袋に入れてもみ込み、冷蔵庫に30分〜一晩おく。ピーマンはヘタと種を取ってひと口大に切る。
❷フライパンを温めて油を入れ、鶏肉を炒める。火が通ったら中火にして、ピーマンを加えてさっと炒め合わせて、器に盛る。
こうじ旨だれその(1)「しょうゆこうじ」 だれの作り方
【材料】(作りやすい分量)
乾燥(もしくは生)米こうじ…25g
しょうゆ…100ml
ニンニク…1片
ショウガ…1片
【作り方】
❶ニンニクとショウガは粗みじんに切る。
❷清潔な瓶に(1)としょうゆ、米こうじを入れて、よく混ぜる。ときどきかき混ぜながら、1週間常温において完成。
※冷蔵庫で保存し、3ヵ月以内に使い切る。
しょうゆこうじだれを使った
アボカドと豆腐のこうじサラダ
ニンニクの風味が広がるおつまみに最適の一品
【材料】(2人分)
しょうゆこうじだれ(上記参照)…大さじ1
アボカド…1個
木綿豆腐…1丁(300g)
もみノリ…適量
【作り方】
❶豆腐はキッチンペーパーで包み、
耐熱皿にのせて600Wの電子レンジで2分加熱し、水気を切って粗熱を取る。
❷アボカドは半分に切って種を取り、皮をむいて、さいの目に切る。(1)の豆腐もさいの目に切る。
❸(2)をしょうゆこうじだれと和えて器に盛り、もみノリを飾る。
こうじ旨だれその(2)「酢こうじ」 だれの作り方
【材料】(作りやすい分量)
乾燥(もしくは生)米こうじ…25g
米酢…100ml
クコの実…25g(あれば)
【作り方】
❶清潔な瓶にすべての材料を入れ、よく混ぜる。ときどきかき混ぜながら、1週間常温において完成。
※冷蔵庫で保存し、3ヵ月以内に使い切る。
酢こうじだれを使った
イカとタマネギのこうじマリネ
スッキリした酸味に旨みをプラス!
【材料】(2人分)
酢こうじだれ(上記参照)…大さじ2
ゆでイカ…1杯(180g)
タマネギ…1/2個(150g)
塩…小さじ1/3
万能ネギ(小口切り)…適量
【作り方】
❶タマネギは薄くスライスし、さっと水につけて水気を切る。
❷ボウルに(1)、酢こうじだれ、イカ、塩を入れて和え、30分つける。
❸(2)を器に盛り、ネギを飾る。
こうじ旨だれその(3)「ナンプラーこうじ」 だれの作り方
【材料】(作りやすい分量)
乾燥(もしくは生)米こうじ…25g
ナンプラー…100g
【作り方】
❶清潔な瓶にすべての材料を入れ、よく混ぜる。ときどきかき混ぜながら、1週間常温において完成。
※冷蔵庫で保存し、3ヵ月以内に使い切る。
ナンプラーこうじだれを使った
鶏肉とキャベツのアジアン風サラダ
ツンとせずまろやか!野菜もモリモリ食べられる
【材料】(2人分)
ナンプラーこうじだれ(上記参照)…大さじ1強
鶏肉(ささみ)…3本(200g)
キャベツ…1/4個(250g)
ミニトマト…8個
パクチー…適量
Ⓐ酒…小さじ2
塩…少々
【作り方】
❶鶏肉は耐熱容器に入れてⒶを振りかけてふんわりとラップをし、600Wの電子レンジで1分加熱する。裏返してさらに1分加熱し、粗熱が取れたら手で裂き、そのまま蒸し汁に10分ほど漬けておく。
❷キャベツはせん切りにする。ミニトマトはヘタを取って半分に切る。パクチーは3cm幅に切る。
❸(1)、キャベツ、ミニトマトをナンプラーこうじだれで和える。器に盛り、パクチーを飾る。
こうじ旨だれその(4)「甘みそこうじ」 だれの作り方
【材料】(作りやすい分量)
乾燥(もしくは生)米こうじ…25g
みそ…100g
みりん…大さじ1強
酒…大さじ1
【作り方】
❶みそにみりん、酒を順に混ぜ、最後に米こうじを加えて混ぜ合わせる。
❷清潔な瓶に(1)を入れ、よく混ぜる。ときどきかき混ぜながら、1週間常温において完成。こうじは、最初は少しかたいが、時間が経つとやわらかくなる。
※冷蔵庫で保存し、3ヵ月以内に使い切る。
甘みそこうじだれを使った
ナスと豚肉の甘みそ炒め
ボリューム満点!甘辛な味つけでご飯が進む
【材料】(2人分)
ナス…2本(240g)
豚肉(小間切れ)…150g
ショウガ…1片
油、サラダ菜、一味唐辛子…各適量
Ⓐ甘みそこうじだれ(上記参照)…大さじ2強
酒(水でも可)…大さじ1
【作り方】
❶ナスはヘタを切って皮をしま模様にむいて縦半分に切ったあと、食べやすい大きさに乱切りにする。水に10分つけてアクを抜き、ザルに上げて水気を切る。
❷豚肉は食べやすい大きさに切る。ショウガは粗みじんに切る。
❸フライパンを熱し、油を入れてショウガを入れ、香りが立ったら中火でナスを炒める。しんなりしてきたら片側に寄せて豚肉を加え、火が通ったら、よく混ぜたⒶを入れて炒め合わせる。
❹器にサラダ菜を敷いて(2)をのせ、好みで一味唐辛子を振る。
スタイリング/いとうゆみこ
栄養計算/村山愛子(管理栄養士)